書誌種別 |
図書 |
タイトル |
教育メディア空間の言説実践 |
サブタイトル |
明治後期から昭和初期までの教育問題の構成 |
タイトルヨミ |
キョウイク メディア クウカン ノ ゲンセツ ジッセン |
サブタイトルヨミ |
メイジ コウキ カラ ショウワ ショキ マデ ノ キョウイク モンダイ ノ コウセイ |
人名 |
岩田 一正/著
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人名ヨミ |
イワタ カズマサ |
出版者・発行者 |
世織書房
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出版者・発行者等ヨミ |
セオリ ショボウ |
出版地・発行地 |
横浜 |
出版・発行年月 |
2018.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
11,305,8p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-902163-97-1 |
ISBN |
4-902163-97-1 |
注記 |
文献:p283〜294 |
分類記号 |
372.106
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件名 |
日本-教育
/
マス・メディア
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内容紹介 |
教育ジャーナルを始めとするメディアが形成する、教育に関する意味空間「教育メディア空間」。明治後期から昭和初期における「教育メディア空間」の創出と、そこでの教育問題の構成の変容を描き出す挑戦的研究の書。 |
著者紹介 |
1969年島根県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。成城大学文芸学部教授。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812195387 |
目次 |
序章 主題の所在 |
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はじめに-問題の所在と研究の方法/第1節 本書の課題/第2節 分析対象時期の設定/第3節 本書の構成 |
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第1部 国民教育の確立、実質化に向けて-児童像と少年像の転換、教育の成果の問題化 |
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第1章 『少年世界』における「少年」の再編制-投稿文を中心に |
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はじめに-問題の所在/第1節 均質な少年の析出と言文一致体の採用/第2節 匿名と固有名の交錯-コミュニケーションの亀裂/第3節 雑誌制作の胎動/第4節 天真爛漫な言文一致体を綴る少年の行方 |
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第2章 教科書に見られる「児童」表象の転換-明治期の国語読本を中心に |
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はじめに-問題の所在/第1節 『帝国読本』における児童像/第2節 『尋常小学読本』における児童像/第3節 児童像の転換が意味するもの |
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第3章 展覧され評価される教育の成果-全国小学校成績品展覧会を事例として |
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はじめに-企業戦略と国家戦略の交差/第1節 『日本少年』の変容-学校教育への照準/第2節 全国小学校成績品展覧会という祝祭空間-諸メディアの輻輳/第3節 イヴェントによる教育実践の再編制/第4節 教育実践、メディア、イヴェントのトリアーデ |
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第4章 『万朝報』「小学校教師の学力問題」に見る教師文化の構造-教育の固有性の主張 |
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はじめに-問題の所在/第1節 小学校教師の学力問題に蝟集する言説/第2節 教師たちの自己防衛/第3節 国民教育の転換と教師文化の構造 |
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第2部 一等国に相応しい教育の構成-教育と国家の繫がりの再構成 |
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第5章 殉職によって表象される教師の心性-一九二〇年代初頭の教師文化の一断面 |
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はじめに-問題の所在/第1節 祝祭化されざる殉職-松本虎雄の殉職事件/第2節 殉職というメディア・イヴェント-小野さつきの殉職事件/第3節 教育界における反響-教育言説の布置/第4節 新たな教師像の規範化 |
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第6章 「教育第一」という言説-学制頒布五〇年記念祝典における表象の力学 |
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はじめに-問題の所在/第1節 記念祝典の祝祭空間-教育関係者の欲望の動員/第2節 「教育第一」の夢-教育界への順風/第3節 欲望されざるイヴェント-運動と実践の裂開/第4節 教育の精神史の一断面 |
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第7章 学園都市が形成する教育文化-一九三〇年前後の成城学園を事例として |
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はじめに-問題の所在/第1節 郊外への欲望の胎動/第2節 朝日住宅展覧会-居住者の子どもの教育への専心/第3節 未完の営みとしての教育/第4節 新中間層の教育に関する文化的集合性 |
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第8章 一九三〇年前後の学校紛擾言説に見られる大学の共同体化への希求-早稲田大学同盟休校を中心に |
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はじめに-問題の所在/第1節 早稲田大学同盟休校/第2節 関連記事における思想統制政策の寡少さ/第3節 学校紛擾認識の分散/第4節 国家表象の潜在化 |
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終章 見失われた水脈を求めて-教育メディア空間の探究 |
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第1節 教育メディア空間における教育問題構成の動態/第2節 教育メディア空間における問題構成に関する分析からの示唆/第3節 結論 |