書誌種別 |
図書 |
タイトル |
個性学入門 |
サブタイトル |
個性創発の科学 |
タイトルヨミ |
コセイガク ニュウモン |
サブタイトルヨミ |
コセイ ソウハツ ノ カガク |
人名 |
保前 文高/編
大隅 典子/編
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人名ヨミ |
ホマエ フミタカ オオスミ ノリコ |
出版者・発行者 |
朝倉書店
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出版者・発行者等ヨミ |
アサクラ ショテン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2021.8 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,232p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-254-10295-6 |
ISBN |
4-254-10295-6 |
分類記号 |
141.9
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件名 |
差異心理学
/
生理学的心理学
/
脳
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内容紹介 |
「個性」を生じる源を明らかにして、多様な「個性」が躍動する社会を目指す新しい学問としての「個性学」の立ち位置、将来の展望を紹介。脳科学・生物学から人文社会まで、多様な分野から「個性」を科学的に捉える。 |
著者紹介 |
1974年神奈川県生まれ。東京都立大学人文社会学部教授。博士(学術)。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812515287 |
目次 |
序章 |
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Ⅰ.個性学とは |
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1 「個性学」の誕生-「個性」への興味はどのように「学問」の対象となったのか |
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a なぜ今,「個性」を科学の対象とするのか/b DNA二重らせん,セントラルドグマ,ヒトゲノム計画/c ヒトゲノム計画からゲノムの個人差へ/d セントラルドグマからエピジェネティクスへ/e 発生の遺伝的プログラム,普遍性と固有性/f 遺伝「も」環境「も」/g 動物に「個性」はあるか?/h ビッグデータ,数理モデル/i 父加齢による仔マウスの「個性」/j 父加齢はどのように次世代の「個性」に関わるのか?/k 「個性学」の行く末/l 「個性」を活かす時代へ |
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2 個性を定義する |
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a 個性の暫定的定義/b 最小単位の統合された存在者としての個人/c かけがえのなさとしての個性の価値/d 個人の統合性とかけがえのなさとしての個性の価値/e 個性の定義 |
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3 個性とパーソナリティ |
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a 心理学における個人差から見る個性/b 知能(総合的知的能力・基本的認知能力)/c パーソナリティ/d 認知スタイル/e 認知スタイルによる社会的認知処理パフォーマンスと脳活動の違い |
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4 個性の統計モデル |
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a ネイマン-スコット問題/b 因子分析/c 項目反応モデル/d ニューラルデコーディング |
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コラム1 動物の個性から見るヒトの来た道 |
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a 動物の性格をどう表すか/b 遺伝子は種や個体の性格の指標になるか/c 家畜化で選抜された性格とは/d 動物の個性研究の広がり |
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Ⅱ.個性学の基礎 |
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5 ゲノムの個性・細胞の個性 |
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a はたらく細胞/b ヒトの細胞の特徴/c シングルセル生物学の勃興/d 遺伝子発現解析の歩みと1細胞遺伝子発現解析/e 1細胞遺伝子発現解析手法の開発/f 1細胞マルチオミックス解析/g ゲノムの個性から個体の個性へとつなげる試み/h 細胞の個性から個体の個性へとつなげる試み/i 「個性」の真の理解に向けて |
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6 個の個性 |
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a 「氏」か「育ち」か,「遺伝」か「環境」か/b 「個性」を生み出す「脳」/c 「遺伝子発現」および「脳の階層性」と「個性」/d 「個性」の環境要因/e 「個性」の遺伝要因 |
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7 動物の集団からみた個性 |
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a ヒト以外の動物における「個性」/b 遺伝的な行動変異/c 行動の環境変異-表現型可塑性と代替戦術/d 行動変異をとらえる重要概念-戦略と戦術/e 昆虫における社会システムの多様性とカースト進化/f 順位によるカースト分化/g ワーカー行動の多様性/h 社会性昆虫におけるワーカーの個体変異の意義 |
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8 脳の個性 |
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a 個人の個別性/b 個性の生物学的な基盤としての脳/c 個人の特徴を示す脳/d 個性を生み出す脳の発達/e 個性ネットワークがもたらす個性の準安定性/f 個性の成立 |
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9 個性の進化 |
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a ヒトの個性および性格とは/b 個人差を作る要因/c 個性の進化/d 多様な個性の進化的な理解に向けて |
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コラム2 鳴くのも個性 |
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a マウスの鳴き声-鳴禽類との比較から/b コミュニケーションの個体差や個性,もしくは揺らぎ |
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Ⅲ.個性学の展開 |
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10 個性を見る |
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a 脳の情報処理と「個性」の創発/b 「個性」計測手法の探索/c 計測対象としての「個性」-光計測の技術的側面/d 「個性」的な脳の計測/e 「個性」創発のメカニズム解明のための光計測法の確立に向けて/f 個性を見る計測法を活かして |
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11 個性の発生 |
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a 経験や記憶の関連づけ・カテゴライズの多様性について/b 哺乳類脳の発生と生後脳ニューロン新生/c 生後脳ニューロン新生と個性との関係について/d 個性研究の今後 |
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12 個性を見つける-脳画像・行動のオープンリソースを用いた描出 |
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a はじめに-個人差と個性/b オープンリソースとオリジナルリソース/c オープンリソースによる遅延割引の個人差解析/d 深層学習を用いた標本外予測による脳機能マッピング/e この先-オープンリソース・オリジナルリソースの統合的解析/f おわりに-個性の標本外予測により何がもたらされるか? |
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13 個性を知り,個性を創る |
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a トップダウンの個性モデリング/b ボトムアップの個性モデリング/c AI・ロボットの個性を創る/d AI・ロボット技術によるヒト個性の進化 |
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14 個性学のその先へ |
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a 遺伝子発現を制御するエピジェネティクス機構/b エピジェネティック撹乱に誘発される負の個性/c 個体個性の基盤となる細胞の個性/d エピジェネティクスからの個性学の展望 |
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コラム3 個性の揺らぎ |