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書誌情報サマリ

タイトル

「安全第一」の社会史

人名 金子 毅/著
人名ヨミ カネコ タケシ
出版者・発行者 社会評論社
出版年月 2011.7


書誌詳細

この資料の書誌詳細情報です。

書誌種別 図書
タイトル 「安全第一」の社会史
サブタイトル 比較文化論的アプローチ
タイトルヨミ アンゼン ダイイチ ノ シャカイシ
サブタイトルヨミ ヒカク ブンカロンテキ アプローチ
人名 金子 毅/著
人名ヨミ カネコ タケシ
出版者・発行者 社会評論社
出版者・発行者等ヨミ シャカイ ヒョウロンシャ
出版地・発行地 東京
出版・発行年月 2011.7
ページ数または枚数・巻数 228p
大きさ 21cm
価格 ¥2700
ISBN 978-4-7845-1806-7
ISBN 4-7845-1806-7
注記 文献:p221〜226
分類記号 509.8
件名 労働安全-歴史
内容紹介 日本特有の「安全神話」は、どのように形成されたのか? 「safety-first」の淵源をたどり、近代日本の「安全第一」概念の構築過程を歴史文化論的観点から紐解く。原子力発電の「安全神話」崩壊の根源を問う論考。
著者紹介 1962年埼玉県生まれ。国学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期修了退学。博士(人間環境学)。九州大学、大韓民国・世明大学教授。専攻は文化人類学、経営史、安全文化論。
言語区分 JPN
タイトルコード 1009811450444
目次 序章 なぜいま「安全第一」なのか?
(1)頻発する事故は社会の「共有財産」なのか?/(2)「安全神話」は「安心神話」だったのか?
第1章 「安全」をめぐる諸研究と本書の視座
(1)メタ学問としての「安全学」成立まで/(2)文化的ハイブリッドとしての「安全第一」へ-「生活知」のレベルから
第2章 言説形成より見た日本的「安全第一」-戦前・戦中期
2-1 民間主導の時代/(1)民間活動としての「安全」(1912-1921年)/(2)安全活動への警察の介入-工場警察、交通警察の登場/2-2 国家による間接的関与の時代/(1)内田嘉吉と「日本安全協会」の活動(1921-1925年)/(2)蒲生俊文と「産業福利協会」の活動(1925-1936年)/2-3 国家による直接的支配体制への移行/(1)産業報国への動員-協調会の活動と「協調会産業福利部」(1932-1940年)/(2)総力戦体制の確立(1940-)/(3)小括-「安全」理念の受容をめぐるハイブリッド
第3章 言説形成より見た日本的「安全第一」-高度経済成長期
3-1 労働災害の急増と「安全」意識の再燃-マニュアル化される労災イメージ/(1)「安全」再降臨の時代背景/(2)災因認識をめぐるターニングポイント/3-2 創出される労災イメージ-労働省の指定工場化/(1)労働者の技能を磨り潰す「安全」の語り-「身代わり」言説と「産業安全映画」/(2)潜在危険の発見とその形象化
第4章 社員教育システムを通じた「安全第一」の実践
4-1 安全教育という名の「監視」/(1)「監視」としての安全教育/(2)監視の象徴としての作業着/(3)監視される「笑顔」-感情管理をめぐって/4-2 「安全」テキストによる教育実践-原著と翻訳の比較から/(1)社会科テキストにみる安全教育/(2)「安全」テキストの指導原理-ハインリッヒ理論/4-3 ねじ曲げられたハインリッヒ理論-灘吉資料に見るテキスト化の軌跡/(1)「ハインリッヒ理論」の日本的受容と教育実践/(2)労働者たちの静かな叛乱/4-4 生き抜くための「戦術」-生活知による「安全」の読み替え/(1)「タコをやる」という抜け目なさ/(2)「安全」をめぐる生活知が「不安全」を招く/(3)「安全」のための「不安全」という逆説
終章 要約と展望
(1)日本近現代史における「安全第一」研究の意義/(2)比較文化論の射程としての「安全第一」



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