書誌種別 |
図書 |
タイトル |
アメリカに日本のマンガを輸出する |
サブタイトル |
ポップカルチャーのグローバル・マーケティング |
並列タイトル |
Gatekeeping Foreign Cultural Products:Creation of the Japanese Comics Market in the US |
タイトルヨミ |
アメリカ ニ ニホン ノ マンガ オ ユシュツ スル |
サブタイトルヨミ |
ポップ カルチャー ノ グローバル マーケティング |
人名 |
松井 剛/著
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人名ヨミ |
マツイ タケシ |
出版者・発行者 |
有斐閣
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出版者・発行者等ヨミ |
ユウヒカク |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2019.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
9,275p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥2600 |
ISBN |
978-4-641-16524-3 |
ISBN |
4-641-16524-3 |
注記 |
関連年表:p236〜238 文献:p239〜258 |
分類記号 |
726.101
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件名 |
漫画
/
国際マーケティング
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内容紹介 |
ポップカルチャーを海外に輸出する際に生じる文化的障壁をどのように克服すべきなのか。アメリカにおいて日本産マンガがどのように提供されて受容されてきたのかを、主に現地出版社の行動に着目して分析する。 |
著者紹介 |
一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。同大学大学院経営管理研究科教授。著書に「ことばとマーケティング」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812294503 |
目次 |
第1章 背景 |
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1 問題の所在/2 「クール・ジャパン」という狂騒/3 本書の鍵概念:異文化ゲートキーパーとスティグマ/4 現地出版社のマーケティング努力:発見事実のまとめ/5 本書の構成 |
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第2章 理論 |
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1 ゲートキーパー:文化生産論における中核概念/2 スティグマ:ポップカルチャーに対するステレオタイプ/3 文化製品のグローバル・マーケティングに関する既存研究/4 まとめ:社会学概念のグローバル・マーケティング現象への適用 |
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第3章 調査 |
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1 異なるデータの組み合わせ/2 アメリカ人の目から見た日本産マンガの4つの特徴と年齢レーティング/3 マンガ市場発展の概略:4つの時期 |
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第4章 前史 |
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1 フレッド・パッテンによるカトゥーン/ファンタジー・オーガニゼーションの設立/2 平和運動としての『はだしのゲン』翻訳プロジェクトの挫折/3 マンガを受け入れる素地の形成/4 フランク・ミラーの『子連れ狼』との出会い/5 フレデリック・L.ショット『マンガ!マンガ!:日本のコミックスの世界』出版/6 まとめ:異文化ゲートキーパーの未成立 |
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第5章 黎明 |
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1 ビズコミュニケーションズの創業/2 アメコミスタイルのマンガ出版:マンガの現地適応化/3 アメコミらしい作品の出版と『らんま1/2』のヒット/4 青年マンガ誌『パルプ』/5 ポケモン・ブームと『ショウネン・ジャンプ』の創刊/6 まとめ:「共同制作」と「探索・選択」をする異文化ゲートキーパー |
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第6章 成長 |
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1 トウキョウポップ:マンガの標準化と低価格化/2 ビズメディアの設立/3 ビズとトウキョウポップの競争を通じた市場成長/4 さらなる新規参入/5 まとめ:「テイストメイキング」をする異文化ゲートキーパー |
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第7章 停滞 |
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1 脆弱な顧客基盤/2 ボーダーズの破綻とトウキョウポップの撤退/3 スキャンレーション:違法アップロード/4 有力出版社によるアメリカ進出:講談社とKADOKAWA/5 電子出版への取り組み:ジェイマンガとクランチロール/6 まとめ:「探索・選択」をせずに「テイストメイキング」をするビジネスモデルの可能性 |
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第8章 障壁 |
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1 スティグマがもたらす文化規範とステレオタイプ/2 文化規範に関するスティグマ管理(1):年齢レーティング/3 文化規範に関するスティグマ管理(2):内容修正/4 ジェンダー・ステレオタイプに関するスティグマ管理/5 まとめ:3つのスティグマ管理 |
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第9章 比較 |
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1 調査の概要およびフランス市場の概要/2 アニメが切り開いたフランス市場:伝説的番組『クラブ・ドロテ』/3 フランス人による市場創造/4 後発出版社の参入:日本語ネイティブの編集者による目利き/5 日本人の登場:ビズメディア・ヨーロッパによるカゼの買収/6 まとめ:性暴力表現への寛容さと多様なマンガの受容 |
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第10章 議論 |
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1 発見事実のまとめ/2 理論的意義:異文化ゲートキーパーの存在意義/3 実務的意義から見た本書の結論:異文化ゲートキーパーに求められる能力/4 おわりに:本書の貢献と今後の課題 |