| 書誌種別 |
図書 |
| タイトル |
南方熊楠の神社合祀反対運動 |
| サブタイトル |
自然をいかに捉えたか |
| タイトルヨミ |
ミナカタ クマグス ノ ジンジャ ゴウシ ハンタイ ウンドウ |
| サブタイトルヨミ |
シゼン オ イカニ トラエタカ |
| 人名 |
橋爪 博幸/著
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| 人名ヨミ |
ハシズメ ヒロユキ |
| 出版者・発行者 |
慶應義塾大学出版会
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| 出版者・発行者等ヨミ |
ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ |
| 出版地・発行地 |
東京 |
| 出版・発行年月 |
2025.10 |
| ページ数または枚数・巻数 |
351,4p |
| 大きさ |
20cm |
| 価格 |
¥4000 |
| ISBN |
978-4-7664-3051-6 |
| ISBN |
4-7664-3051-6 |
| 分類記号 |
289.1
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| 件名 |
神社行政-歴史
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| 件名 |
南方 熊楠
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| 件名 |
ミナカタ クマグス
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| 内容紹介 |
明治後期、国家神道を基盤に進められた神社合祀政策に、南方熊楠はなぜ、激しく抗したのか。神社合祀反対運動の全容をあきらかにし、西洋科学と真言密教、神智学を融合させた熊楠の思想の核心に迫る。 |
| 著者紹介 |
群馬県生まれ。人間・環境学博士(京都大学)。桐生大学短期大学部アート・デザイン学科教授。著書に「熊楠と「事の学」」など。 |
| 言語区分 |
JPN |
| タイトルコード |
1009812876039 |
| 目次 |
序章 南方熊楠の生涯-神社合祀反対運動とは何だったのか |
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1 名前の由来/2 東京遊学時代/3 羽山兄弟との交流/4 アメリカ時代/5 アナーバーで固めた独学への道/6 ロンドン時代/7 ロンドンのスクエア/8 那智山時代/9 「大なる物」と大日如来/10 南方を虜にしたコスモロジー |
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第1章 明治後期の神社政策-なぜ神社合祀が推進されたのか |
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1 明治前期の宗教政策/2 明治末期の神社政策/3 神社整理の府県差/4 和歌山県南部で進められた神社合祀 |
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第2章 糸田の猿神社とり潰し事件-反対運動の動機は何だったのか |
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はじめに/1 南方が「発端の動機」と記す「糸田猿神祠」の合祀/2 合祀の経過を物語るリスター父子宛て書簡/3 「新種」と鑑定される粘菌の発見/4 合祀が確定した「糸田猿神祠」/5 新種の原生息地「タブノキの丸太」の消失/6 境内の破壊/7 たびたび注目される糸田の事件/8 南方を襲った喪失感 |
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第3章 磯間の猿神社と神楽神社の合祀計画-いまだ見ぬ埋蔵品、古代人の証し |
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はじめに/1 引き金となった湊村における合祀計画/2 計画の公表/3 湊村にある「日吉神社」「神楽神社」への関心/4 合祀のあとに残る荒涼とした光景/5 反対活動に着手するまで/6 合祀中止を求めた意見書/7 古蹟破壊と神社合祀/8 口碑と遺跡/9 神社と「史蹟」/10 神社合祀と「史蹟」の滅却/11 「日吉神社」の周辺に埋没していた遺構・遺物 |
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第4章 西ノ谷村における神社合祀への抗議-神社のある風景、神社からの眺望 |
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はじめに/1 合祀された出立王子/2 西八王子宮の合祀計画/3 招かれざる論客/4 郡長からの返答/5 再反論/6 破壊に他ならぬ神社合祀/7 風景の価値/8 放置された神社趾(稲荷神社)/9 一九一〇年以降の神社合祀/むすびにかえて |
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第5章 神島の保護運動-「自然教育園」としての神島 |
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1 神島とは/2 ツル性植物のワンジュと神島の「蛇神」信仰/3 神島の合祀/4 紀伊半島南部で進行する樹木伐採/5 神島に生育する「大莎草」/6 牧野富太郎との交流/7 「大莎草」の鑑定/8 神島における「下草」刈り計画/9 柳田国男と松村任三への依頼/10 『南方二書』に見られるecologyの意味/11 保安林の指定を受ける神島/12 都内に残された「自然教育園」/13 三好学と神島の天然紀念物指定 |
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第6章 寺田寅彦と南方熊楠-科学と神秘思想 |
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はじめに/1 「怪音」に関する記録/2 奇妙な発光現象-「頽馬」あるいは「セントエルモの火」/3 「山姥の髪の毛」、あるいは「ペレーの毛」/4 大気圏を旅する隠花植物の胞子/5 『ネイチャー』と『東洋学芸雑誌』/6 「不思議」を多用する二人の学者/7 現実世界に信頼を寄せる寺田/8 地獄・極楽を否定する寺田/9 「地獄」の記述に見る南方の来世観/10 「霊魂」に関する南方の見解/11 万物に「仏性」が宿るとする南方/12 大日如来に帯同する南方 |
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第7章 ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーと南方熊楠の宇宙図 |
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はじめに/1 ブラヴァツキーとは/2 『ヴェールを脱いだイシス』購入の背景/3 カルデアのユダヤ人による宇宙構造図/4 原初の人間「アダム・カドモン」/5 大日如来と霊魂/6 「事の学」とコスモロジー/7 「宗教」の表記に秘められた真実 |
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第8章 クモの巣をヒントに描かれた条理図 |
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はじめに/1 さまざまに解釈されてきた条理図/2 生物の生きざまから導かれる高説/3 コケオニグモの円網/4 「こしき」と条理図の「萃点」/5 円網と重なる条理図/6 発想の起点に触れなかった理由/7 巧みな足さばきと美しい幾何学模様/8 「心」の世界へ向けた探究の始まり/9 生まれながらにして巣をかける不思議/10 「大日」の存在を意識した「科学」の思考 |
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第9章 森林生態系の保全を訴える熊楠の思想 |
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1 自然人・南方熊楠/2 自然林の保全を訴える新資料/3 プラトンが言及する秘儀(ミュステーリア)/4 プラトンが想定する宇宙の構築者(デミウルゴス)/5 万物が「大日」に由来する世界観/6 人間の意識世界を含む「物界」/7 「心」を持つ人間と宇宙万有/8 「大日」に起源する万象世界 |
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結論 熊楠は自然をいかに捉えたか-「一者」から「分節」された世界 |
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1 前半部の振り返り/2 生物へのまなざし/3 「無辺大の大なるもの」の意味/4 井筒俊彦のいう「一者」/5 「一者」から「分節」される宇宙/6 「分節」された宇宙、あるいは曼陀羅/7 神社合祀反対意見にある「真如」の意味/8 風景の背後にある大日如来の世界 |