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書誌情報サマリ

タイトル

ためらいと決断の哲学

人名 一ノ瀬 正樹/著
人名ヨミ イチノセ マサキ
出版者・発行者 青土社
出版年月 2024.7


書誌詳細

この資料の書誌詳細情報です。

書誌種別 図書
タイトル ためらいと決断の哲学
サブタイトル ゆらぎゆく因果と倫理
並列タイトル Philosophy of Hesitation and Determination:Causality and Morality Fluctuating
タイトルヨミ タメライ ト ケツダン ノ テツガク
サブタイトルヨミ ユラギユク インガ ト リンリ
人名 一ノ瀬 正樹/著
人名ヨミ イチノセ マサキ
出版者・発行者 青土社
出版者・発行者等ヨミ セイドシャ
出版地・発行地 東京
出版・発行年月 2024.7
ページ数または枚数・巻数 311,11p
大きさ 20cm
価格 ¥2700
ISBN 978-4-7917-7649-8
ISBN 4-7917-7649-8
注記 文献:巻末p5〜11
分類記号 112
件名 因果性倫理学
内容紹介 不確定な現実を前にして私たちはためらうべきである。しかしためらいながらなお、決断することはできる。間違う可能性と責任を負う覚悟をもって-。因果論や倫理学説の検討をもとに、新しいリーダーシップ論への展望を記す。
著者紹介 茨城県生まれ。東京大学名誉教授。オックスフォード大学名誉フェロー。武蔵野大学教授。博士(文学)。和辻哲郎文化賞、中村元賞、農業農村工学会賞著作賞受賞。著書に「英米哲学史講義」など。
言語区分 JPN
タイトルコード 1009812776758
目次 まえがき 浮動的安定からウェルビーイングへ
1 伝わらない疑問/2 普遍性への執念/3 普遍性と絶対性の夢/4 宇宙視線/人生視線/5 ためらいと決断、そして浮動的安定/6 ウェルビーイングへの道/7 リーダーシップの未来へ
第一部 因果関係に潜む謎
第1章 因果と応報
1 なぜ因果関係か/2 森羅万象に食い込む因果関係/3 原因と責任の同義性/4 刑罰の問題/5 犯罪抑止?/6 原因指定のゆらぎ/7 恒常的連接による習慣/8 因果関係は知覚できない/9 共通原因の問題/10 共通原因の深淵/11 因果関係と確率・統計/12 「シンプソンのパラドックス」/13 因果的直観への問い/14 時空的接近と量子力学/15 時間的先行と逆向き因果/16 不在因果という問題/17 因果関係をめぐる「ためらい」と「決断」
第2章 「思考実験」から「知識の新因果説」へ
1 なぜ「思考実験」か/2 ウィリアムソンと「ゲティア問題」/3 正当化された真なる信念?/4 「ゲティア・ケース」の論理的構造/5 「ゲティア直観」とそのさざ波/6 「非ゲティア・ケース」と二つの条件文/7 原因としての「ゲティア・ケース」の不在/8 認識的ニヒリズム/9 知識をめぐる「ためらい」と「決断」
第3章 不在因果と反事実的条件分析
1 見ると見ないの同時性/2 不在因果の問い/3 不作為と過失/4 意図的不作為と過失不作為/5 「根源的ペシミズム」と不在因果の可能性/6 オプティミズムへの道/7 ヒューム因果論への問い直し/8 反事実的条件分析への道
第4章 不在因果と責任帰属の構図
1 因果的先取/2 「野放図因果」と「不完全特定化問題」/3 選択する「ためらい」/4 規範性の逸脱/5 定量化への道/6 三次元説の提起/7 記述性度と規範性度/8 因果関係へのためらいと決断
第二部 倫理の深層へ
第5章 トリアージと人権
1 議論のすれ違い/2 トリアージという緊迫/3 救急外来でのトリアージ/4 COVID-19に関する人工呼吸器の配分/5 「救命可能性」と「生存年数最大化」/6 トリアージをめぐる予防文脈と危機文脈/7 予防文脈の不整合性/8 トリアージと人権/9 「公共の福祉」と人権の制約/10 絶対的権利としての人権?/11 人権概念の基盤と「人民の福祉」/12 人権概念の普遍性の問題
第6章 動物倫理と鳥獣害の問題
1 ペスト・コントロール/2 欠損感/3 返礼モデル/4 動物倫理と鳥獣害の緊張/5 三毛別の惨劇/6 近年の鳥獣害/7 鳥獣害の広がり/8 動物の権利/9 権利と義務の相関性/10 動物観の根底へ/11 動物対等論
第7章 死刑不可能論の展開
1 死刑という問題/2 死刑存廃の実情/3 裁判員制度と死刑判決/4 残虐性と誤判可能性/5 抑止効果、世論、そして執行人/6 被害感情の問題/7 存廃論を越えて/8 死刑不可能論の提起/9 死刑不可能論の含意/10 人権思想の源泉/11 人権思想と共同体主義/12 「死の所有」の観念
あとがき 「消えてなくなること」の彼方へ



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