書誌種別 |
図書 |
タイトル |
帝国日本の政党政治構造 |
サブタイトル |
二大政党の統合構想と<護憲三派体制> |
タイトルヨミ |
テイコク ニホン ノ セイトウ セイジ コウゾウ |
サブタイトルヨミ |
ニダイ セイトウ ノ トウゴウ コウソウ ト ゴケン サンパ タイセイ |
人名 |
十河 和貴/著
|
人名ヨミ |
ソゴウ カズタカ |
出版者・発行者 |
吉田書店
|
出版者・発行者等ヨミ |
ヨシダ ショテン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2024.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
455p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4800 |
ISBN |
978-4-910590-23-3 |
ISBN |
4-910590-23-3 |
分類記号 |
312.1
|
件名 |
日本-政治・行政-歴史
/
政党-日本
/
内閣-歴史
|
内容紹介 |
明治憲法体制と政党内閣制はいかなる構造をもって結びつき、それはなぜ限界を迎えたのか。政党内閣制が果たした機能を問い直すとともに、政党政治の限界性、およびその崩壊後に深刻化した権力割拠構造との関係性を読み解く。 |
著者紹介 |
香川県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同大学文学部授業担当講師、立命館アジア・日本研究機構専門研究員、四天王寺大学非常勤講師。博士(文学)。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812775923 |
目次 |
序章 政党内閣制を権力統合の視座から問う意味 |
|
第一節 明治憲法体制と政党内閣制-問題の所在/第二節 近代日本政治史研究の現状と課題-研究史整理と本書の視角/第三節 本書の構成 |
|
第Ⅰ部 「挙国一致」の変相としての「護憲三派体制」 |
|
第一章 大正後期の政局と宮中の台頭-松方正義・牧野伸顕・平田東助を中心に |
|
はじめに/第一節 元老松方正義と宮中要職の能動化構想/第二節 「薩長融和」理念と宮中の「制度化」/第三節 宮中要職者の政治的活性化と護憲三派内閣の成立/第四節 平田東助内大臣による「元老制度」再編への模索/第五節 宮中人事からみる牧野伸顕内大臣の立憲君主制像/おわりに |
|
第二章 二大政党の権力統合構想と「護憲三派体制」の確立 |
|
はじめに/第一節 政友会における統合構想の形成/第二節 憲政会の「政務・事務の区別」による統合構想/第三節 第二次加藤内閣選定過程からみる牧野伸顕内大臣の「憲政常道」/第四節 元老西園寺公望と「憲政常道」/第五節 田中内閣期における天皇・宮中の人事介入-「護憲三派体制」の拡張/おわりに |
|
補論 植民地統治をめぐる相克-文官総督制下の台湾を中心に |
|
はじめに/第一節 二大政党の植民地統治設計-原敬の「内地延長主義」と江木翼の批判/第二節 田健治郎総督の台湾統治設計-台湾総督府評議会を中心に/第三節 「憲政常道」と「政党化」の結合-伊沢多喜男台湾総督就任経緯/第四節 「南進」をめぐる相克-二大政党の政策方針と台湾実業界/おわりに |
|
第Ⅱ部 「護憲三派体制」における二大政党の統合構想とその限界 |
|
第三章 田中内閣の拓務省構想と外務省への挑戦-産業立国の射程 |
|
はじめに/第一節 「南進」における外務省の拓殖政策とその限界/第二節 在満領事会議からみる対満洲経済発展問題/第三節 「内外国策私見」の発展としての拓殖省設置構想/第四節 拓殖省構想からみる田中内閣の外務省への挑戦/第五節 拓殖省構想の挫折と拓務省の成立/おわりに |
|
第四章 浜口内閣の政策体系と第二次若槻内閣の行政改革構想-制度的統合への帰結 |
|
はじめに/第一節 憲政会-民政党内閣の植民地統治方針と拓務省-「政務」輔弼機関構想/第二節 浜口内閣の政策体系と統合原理/第三節 世界恐慌の深刻化と植民地政策の再定位-江木翼の政策構想/第四節 行政整理問題からみる第二次若槻内閣の統治権力再編構想/第五節 制度的統合の模索と挫折-拓務省廃止・産業省設置構想/おわりに |
|
第五章 犬養総裁期政友会の行政制度設計とその終着-「責任内閣政治」の隘路 |
|
はじめに/第一節 田中内閣の内政改革構想と「責任内閣」/第二節 犬養総裁期における山本条太郎の行政改革構想と政務調査会/第三節 犬養内閣の無任所大臣・国策審議会構想-「責任内閣政治」からの乖離/第四節 挙国一致内閣期政友会の「国策協定」路線/第五節 内閣制度改革構想の登場-清水銀蔵の政党内閣観を中心に/おわりに |
|
終章 二大政党の統合構想と「護憲三派体制」 |
|
第一節 明治憲法体制下における政党内閣の機能-本書の総括/第二節 近代日本における政党内閣制の位置-「人」と「制度」をめぐって |