書誌種別 |
図書 |
タイトル |
近代文学の橋 |
サブタイトル |
風景描写における隠喩的解釈の可能性 |
タイトルヨミ |
キンダイ ブンガク ノ ハシ |
サブタイトルヨミ |
フウケイ ビョウシャ ニ オケル インユテキ カイシャク ノ カノウセイ |
人名 |
ダニエル・ストラック/著
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人名ヨミ |
ダニエル ストラック |
出版者・発行者 |
九州大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
キュウシュウ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
福岡 |
出版・発行年月 |
2014.8 |
ページ数または枚数・巻数 |
351,5p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-7985-0134-5 |
ISBN |
4-7985-0134-5 |
注記 |
文献:p331〜348 |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-歴史-近代
/
風景論
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内容紹介 |
歌枕から風景描写へ。明治維新後、日本文学の表現方法にどんな変化が起きたのか。作品に登場する「橋」に焦点を当て、此岸と彼岸、生と死、そして聖と俗を「つなぎ」「隔てる」場としての橋を通して分析する。 |
著者紹介 |
1967年生まれ。米国出身。博士(比較社会文化)。九州大学大学院比較社会文化学府日本社会文化専攻。北九州市立大学外国語学部英米学科准教授(日英翻訳担当)。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811816876 |
目次 |
序章 時代と場所を超えて |
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一 近代文学と風景描写/二 「歌枕」と<別れの場>としての橋/三 民俗や伝説に見られる橋の境界性/四 近代文学における橋の役割を問う/五 風景を巨大なメタファーとして読む/六 本書の構成 |
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一章 「かけはしの記」に見られる子規の理由なき反抗 |
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一 文学作品の解釈は可能なのか/二 文脈効果と共時的文脈/三 文学に見られる文脈効果/四 「おくの細道」に見られる隠喩的二重構造/五 「更科紀行」における<橋>の隠喩/六 「かけはしの記」における<橋>の隠喩/七 伝統の「細道」から離脱する子規 |
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二章 鏡花の境界性と民俗受容 |
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一 「化鳥」の橋に見られる境界性/二 民間伝承と鏡花の橋姫像/三 「化鳥」における母性と「遊女説」/四 「羽衣伝説」と能の影響 |
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三章 「破戒」の風景描写に潜在している隠喩 |
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一 自然描写と叙情/二 橋の描写に託されている思想的裏面/三 テキサスへの「逃避」/四 タイトルに見られる両義性/五 「破戒」と「橋のない川」の関係/六 虚構、リアリズム、そして社会における変化 |
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四章 「川」に見られる假橋と「神秘感」の一考察 |
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一 作品構成に見られる「起承転結」/二 川、そして海の描写/三 「假橋」によって生じるアイロニー/四 直助の詩の構成と神秘感の喚起/五 多重性による神秘感 |
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五章 橋の視点から見た「斜陽」の恋と革命 |
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一 橋と恋愛関係/二 ニコライ堂の見える橋とかず子の決断に関して/三 「炎の橋」、「恋」、そして旧道徳の超越/四 橋の視点から見た「革命」の政治的思想性 |
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六章 三島の「橋づくし」と近代 |
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一 着想の研究史、そして新説/二 「橋づくし」に見られる橋のメタファー/三 運命を逆転させる橋/四 行動こそ、精神の表現/五 「橋づくし」に隠されている反近代的思想/六 謎のエピグラフに関して |
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七章 「泥の河」における<橋>と<舟>の対立 |
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一 作品の舞台と社会的背景/二 「泥の河」における<橋>と<川>のイメージ/三 異界同士をつなぐ<橋>/四 <舟>と<浮世>との関連性 |
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八章 近代文学に見られる隅田川の空間変容 |
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一 隅田川の歴史及び文学的伝統/二 渡し舟から橋への変化/三 鉄橋の登場/四 関東大震災、そしてその後の復興計画/五 戦後の喪失感 |
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終章 近代文学における<橋>の記号的伝達性に関して |
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一 近代文学における<橋>の特徴/二 「歌枕」から「風景描写」への移行/三 画一的な<橋>の隠喩に見られる「思想性」/四 橋の視点から見た作家の個性/終わりに |