書誌種別 |
図書 |
タイトル |
フィールド心理学の実践 |
サブタイトル |
インターフィールドの冒険 |
タイトルヨミ |
フィールド シンリガク ノ ジッセン |
サブタイトルヨミ |
インターフィールド ノ ボウケン |
人名 |
上淵 寿/編
フィールド解釈研究会/編
|
人名ヨミ |
ウエブチ ヒサシ フィールド カイシャク ケンキュウカイ |
出版者・発行者 |
新曜社
|
出版者・発行者等ヨミ |
シンヨウシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2013.9 |
ページ数または枚数・巻数 |
7,219p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥2500 |
ISBN |
978-4-7885-1355-6 |
ISBN |
4-7885-1355-6 |
分類記号 |
140.4
|
件名 |
心理学
|
内容紹介 |
タテマエや方法論だけではすまない現場研究。実践で戸惑い、悩み、悶える体験をインターフィールドの視点から掘り下げ、事例と理論の両面から複眼的に考察する。 |
著者紹介 |
東京学芸大学総合教育科学系准教授。博士(教育学)。編著に「感情と動機づけの発達心理学」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811708108 |
目次 |
序章 インターフィールド研究の実践 |
|
第Ⅰ部 フィールドですれ違う |
|
1章 「問題」を取り上げる-「問題」とは何か?誰にとっての問題か? |
|
1.問題化によって可能になるもの/2.問題化が不可能にするもの/3.問題化がめざすもの |
|
<ケース>あの時あれでよかったか-保育カンファレンスからの省察 |
|
1.初めての保育の場、A幼稚園との出会い/2.保育の場に参加した学生としての私/3.「ずれ」る-視点が違うことへの戸惑い/4.問いを問う/5.プロセスの中の私/6.おわりに-保育の場が「私」と「あの時」をどのように見ていたのか |
|
2章 意味づけの功罪-人はつまずいて意味づけを行う |
|
1.質的研究における「意味づけ」の位置/2.意味づけに絡む要因の整理/3.研究者の「意味づけ」の効用と問題/4.「意味づけ」が困難な状況/5.フィールドを意味づける、フィールドに意味づけられる/6.肉体の意味づけ/7.とりあえず終わりに-意味づけはどこまでも… |
|
<ケース>観察者が意味づけをためらうとき |
|
1.ある出来事/2.誰かの行為を見ること/3.意味づけることと義務・責任/4.学校というフィールドで<大人>であること/5.おわりに |
|
第Ⅱ部 フィールドで生かされる |
|
3章 見えることと共振のダイナミクス |
|
1.見ること、見えること/2.見えるとは?-幼稚園の観察事例から/3.見ようとすれば見えるようになるのか?/4.フィールドの実践に共振する |
|
<ケース>日常をサバイヴするジェンダー実践-かつて<女子中学生>だった私への共感 |
|
1.はじめに-「オネエサン」から「オバサン」に交差する視線の中で/2.フィールドをサバイヴする調査者/3.おわりに-フィールドにおける出会いの限界と可能性 |
|
4章 フィールドの狭間でもだえる自己-自己論から他者論、そして身体論へ |
|
1.自己の二重性の問題/2.「研究者」としての私と「共同実践者」としての私/3.ポジション/4.ポジションから情動へ、身体へ |
|
<ケース>「役に立つ」ことにこだわる<私>へのこだわり-B幼稚園での動揺から |
|
1.はじめに/2.「役に立つ」ことの難しさ/3.「役に立つ」ことへの<私>のこだわり/4.「役に立てない」ことに動揺した<私>の変化/5.「役に立つ」ことへのこだわりのサイクル/6.現在の「役に立つ」ことにこだわる<私>/7.結びにかえて-<私>へのこだわり |
|
5章 「正義」の実践・実践の「正義」 |
|
1.はじめに-フィールドにおける「正義」の所在/2.正義の責任/3.正義の声-語られた言葉の重さと書ける言葉の軽さ/4.おわりに-「正義」を問うことの、その先へ |
|
<ケース>学習を<促す/妨げる>デザイン-地域の日本語教室を例にして |
|
1.はじめに/2.学習環境のデザインとは/3.空間や道具のデザインの重要性/4.日本語教室A/5.日本語教室B/6.日本語教室C/7.日本語学習を促す学習環境とは/8.まとめ |
|
6章 語られる局所性 |
|
1.局所性と全体性/2.個別性・一般性/3.局所と共同体/4.おわりに |
|
<ケース>子どもといる私のアクチュアリティと発現する局所性との間で |
|
1.フィールド研究における局所性の問題/2.感知される局所性の変化/3.語りの中で変化する局所性/4.研究者に求められる局所性に対する2つの認識 |
|
第Ⅲ部 フィールドを味わいあう |
|
7章 実践事例の記述と解釈の基盤 |
|
1.保育・教育の記録と解釈/2.複数の人間による解釈と了解の形成/3.解釈の違いに影響する立場/4.異なる実践現場の間での解釈の違い |
|
<ケース>小学5年生の小集団学習事例の記述と解釈の実践-観察当事者として |
|
1.はじめに/2.取り上げた場面の決定プロセス/3.事例の記述と考察/4.掘越による事例記述と解釈を読んで-違いが生じた理由とは? |
|
<ケース>小学5年生の小集団学習事例の記述と解釈の実践-第三者として |
|
1.筆者の戸惑いとスタンス/2.授業の全般的な印象と教師の対応/3.児童へのまなざし(主に男子Yについて)/4.調査者市川の事例と解釈を読んで-「見つづける」ことと解釈妥当性 |
|
<メタ解釈>小学5年生の小集団学習事例の記述と解釈の実践-2つのケース |
|
1.知らないからこその詳細な記述/2.ビデオ映像の記述と解釈の妥当性/3.「らしさ」を捉える枠組み/4.解釈基盤の違い/5.まとめ-記述と解釈の内側と外側 |
|
8章 質的研究を読むこと・読まれること |
|
1.書き手-読み手-フィールド協力者のテクストを媒介にした関係性/2.読むことと解釈共同体/3.読むことの個性/4.読むことの倫理 |
|
<ケース>麻生武著『身ぶりからことばへ』をめぐる読みの実践-事例研究の説得力とは何か |
|
1.系の内側からの観察/2.麻生研究の記述と解釈/3.筆者の履歴と麻生研究の読み/4.麻生研究への問い |
|
<ケース>麻生武著『身ぶりからことばへ』をめぐる読みの実践-<私>による<私たち>の物語 |
|
1.本書の試み/2.共同的であるということ/3.<私>に埋め込まれた<私たち>/4.おわりに |
|
<ケース>麻生武著『身ぶりからことばへ』をめぐる読みの実践-誰が『身ぶりからことばへ』を書いたのか? |
|
9章 インターフィールド実践としての教育-心理学教育の立場から |
|
1.はじめに-高校生、受験生から、心理学専攻の大学生へ/2.「しろうと」から「くろうと」へ/3.研究するのは誰のためか/4.「くろうと」が学ぶこと/5.心理学における質的研究導入の問題/6.「研究とは何か」の理解について |