書誌種別 |
図書 |
タイトル |
フィリップ・ロス研究 |
サブタイトル |
ヤムルカと星条旗 |
タイトルヨミ |
フィリップ ロス ケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
ヤムルカ ト セイジョウキ |
人名 |
坂野 明子/著
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人名ヨミ |
サカノ アキコ |
出版者・発行者 |
彩流社
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出版者・発行者等ヨミ |
サイリュウシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2021.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
285,11p |
大きさ |
20cm |
価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-7791-2744-1 |
ISBN |
4-7791-2744-1 |
注記 |
文献:巻末p6〜11 |
分類記号 |
930.278
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件名 |
Roth Philip Milton
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件名 |
ロス フィリップ・ミルトン
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内容紹介 |
現代アメリカ文学を代表する作家、フィリップ・ロス。デビュー以来、読者を翻弄しつづけたロス文学の根幹をなす「ユダヤ性」に注目しながら、各時期の代表作を通して、ロス文学の特徴とその変化を追う。 |
著者紹介 |
東京都立大学人文科学研究科博士課程単位取得退学。専修大学文学部教授。共著に「ホロコースト表象の新しい潮流」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812479694 |
目次 |
第一章 ロス文学とは |
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1 ユダヤとアメリカ/2 ロスの経歴-誕生から三十代半ばまで〜文学への目覚め/3 ロスの経歴-三十代半ばから五十代半ばまで〜模索する作家/4 ロスの経歴-五十代半ばから六十代、充実した作家として/5 晩年のロス-筆を擱く決意 |
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第二章 作家としての旅立ち-『さようなら、コロンバス』 |
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1 ロス文学の三要素/2 未決定のアイデンティティ/3 二人だけの結婚/4 優等生の文学/5 五つの短篇について |
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第三章 束縛とのたたかい-『レッティング・ゴー』と『ルーシーの哀しみ』 |
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1 『レッティング・ゴー』について/2 『ルーシーの哀しみ』について |
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第四章 解放-『ポートノイの不満』 |
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1 解放がもたらしたもの/2 《言語》について/3 二つのアイデンティティに引き裂かれて/4 母による身体の支配/5 《身体》という主役 |
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第五章 本当の自分を描くということ-『男としての我が人生』 |
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1 症例報告ではなく/2 役に立たないフィクション/3 「私の本当の物語」/4 精神分析理論を演じてしまうこと/5 自分でしかない自分 |
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第六章 ネイサン・ザッカマン登場-『ザッカマン・バウンド-三部作とエピローグ』 |
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1 作家の物語/2 『ゴースト・ライター』-作家の自己確立/3 『解き放たれたザッカマン』と『解剖学講義』-記憶をめぐる二つの物語/4 『プラハ狂宴』-物語は身体であり血である |
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第七章 イスラエルという視点-『カウンターライフ』と『オペレーション・シャイロック』 |
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1 変化の要因の数々/2 『カウンターライフ』について/3 『オペレーション・シャイロック-告白』について |
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第八章 身体が伝えるユダヤ性-『父の遺産-本当の話』 |
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1 ロスらしからぬ作品/2 父の老いと病い/3 父から何を受け継ぐべきか/4 本当に受け継いだもの/5 「ア・ファーザー」から「ザ・ファーザー」への跳躍、あるいは最後のひねり |
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第九章 ユダヤ的思考の完成に向けて-『サバスの劇場』 |
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1 徹底した「反パストラル」/2 攻撃的な自己と二つの「時間」/3 《言語》の役割/4 ドレンカの《言語》の特異性/5 「どこでもないところ」という強み |
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第十章 アメリカを問う-アメリカ史三部作 |
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1 今までの歩み-四つの位相/2 『アメリカン・パストラル』について/3 『私は共産主義者と結婚していた』について/4 『人間の染み』について |
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第十一章 歴史改変小説-『プロット・アゲインスト・アメリカ』 |
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1 別のアプローチ/2 「政治の言語」とシンプルな「家族」/3 破綻の始まり/4 家族解体の危機/5 「家族ネットワークの言語」/6 心地よいエンディング |
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第十二章 エピローグに代えて |