書誌種別 |
図書 |
タイトル |
現代中国産業発展の研究 |
サブタイトル |
製造業実態調査から得た発展論理 |
タイトルヨミ |
ゲンダイ チュウゴク サンギョウ ハッテン ノ ケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
セイゾウギョウ ジッタイ チョウサ カラ エタ ハッテン ロンリ |
人名 |
渡辺 幸男/著
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人名ヨミ |
ワタナベ ユキオ |
出版者・発行者 |
慶應義塾大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2016.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
12,337p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7664-2317-4 |
ISBN |
4-7664-2317-4 |
注記 |
文献:p330〜334 |
分類記号 |
602.22
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件名 |
中国-産業
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内容紹介 |
著しい経済発展を遂げた現代の中国と、高度成長期の日本には、ある種の共通性を見いだすことができる。日中両国で膨大な調査を行った日本の中小企業研究の第一人者が、その比較の視点から、中国産業発展の論理を追究する。 |
著者紹介 |
1948年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程経済学専攻単位取得退学。同大学名誉教授。博士(経済学)。著書に「現代日本の産業集積研究」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811999079 |
目次 |
序章 中国産業発展研究での方法と課題 |
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第1節 (中国)産業発展を見る筆者の方法/第2節 聴取り調査により明らかにされた中国の産業発展の特徴/第3節 加藤弘之氏の「曖昧な制度」と社会科学的説明/補節 渡邉真理子氏による正統派経済学からのアプローチ |
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<第1部 温州製造業から見た中国の産業発展> |
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第1章 紹興・温州製造業の実態調査での衝撃 |
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はじめに/第1節 企業訪問聴取り調査と工場視察/第2節 市内視察に関連して/第3節 中国中小企業政策関連の課題 |
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第2章 2000年代初頭の温州調査で見えたこと |
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はじめに/第1節 馬津竜氏による温州市産業の特徴/第2節 仮説的フレームワークの提示と若干の検討/第3節 温州企業の調査時点での到達水準/補節1 温州での産業集積衰退事例の示唆/補節2 垣間見えた温州人ネットワーク |
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第3章 温州の産業機械中小企業からの示唆 |
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はじめに/第1節 聴取り対象産業機械メーカーの基本的属性/第2節 産業機械メーカー創出の担い手としての創業者の出自/第3節 創業者の出自と現在の主要製品とのずれ/第4節 コピー商品の自社製品化における「開発」の存在とその内容/第5節 開発における国有企業や集団所有制企業の技術者利用/第6節 ユーザー層の特徴に対応して生き残る企業/第7節 情報収集の場としての市場および展示会の重要性/第8節 使用している工作機械は中古と新品の国産機械/第9節 部品・部材調達/第10節 労働者の出身地と賃金水準/第11節 資金調達は自己資金中心/第12節 競争の激しさと脱落企業の事例/第13節 瑞安市での機械工業の革命前よりの継承の確認/第14節 集団所有制企業での請負の意味/第15節 小括 |
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第4章 温州産業発展をどう見るべきか |
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はじめに/第1節 温州の産業発展の独自性の内容/第2節 温州産業発展の独自性からの示唆/補節 事例の紹介とそれらが示唆するもの |
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補章1 日本の温州産業研究レビュー |
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はじめに/第1節 日本の研究者が温州に注目する意義/第2節 日本の研究者の温州への注目における諸視角/第3節 小括 |
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<第2部 自転車産業から見た中国の産業発展> |
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第5章 自転車完成車メーカーの存立状況からの示唆 |
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はじめに/第1節 中国自転車産業・電動自転車産業の概観/第2節 完成車メーカーの存立状況が示唆するもの/第3節 小括 |
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第6章 自転車部品産業での高度な社会的分業 |
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はじめに/第1節 事例の紹介/第2節 自転車部品産業企業の事例が示唆すること/第3節 小括 |
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第7章 自動車のEV化と中小企業 |
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はじめに/第1節 既存文献・資料から見る、日本での(L)EV開発状況/第2節 中国での(L)EV開発・商品化状況/第3節 事例等が示唆する日中の差異とその意味 |
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第8章 中国自転車産業・LEV産業の展開と垂直分裂化の論理 |
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第1節 中国自転車産業の垂直分裂型生産体制形成の意味/第2節 LEV開発での日中の差異の意味/第3節 第2部の議論の含意 |
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<第3部 その他の中国産業発展事例> |
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第9章 多様な主体の参入とその可能性 |
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はじめに/第1節 現場労働者の位置づけの違い/第2節 技術のソース/第3節 国有企業の可能性/第4節 調査対象企業の多様性と共通性/第5節 郷鎮企業にとっての合弁の意味/第6節 村や鎮の意味/補節 旧国(市政府)所有企業の事例 |
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第10章 華南のステンレス製食器産地からの示唆 |
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はじめに/第1節 現地企業にとっての日本市場/第2節 産業集積の持つ集積の経済性の内容構成の燕市との異質性/第3節 ハウスウエアの生産内容の特色とその示唆/第4節 小括 |
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補章2 激しい競争にいかに対応するか |
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第1節 筆者の産業研究視点/第2節 統一論題招聘報告からの示唆/第3節 中国産業(研究)の独自性と可能性 |
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<第4部 本格工業化としての中国の産業発展> |
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第11章 産業論の論理的枠組みと中国産業発展・発展研究 |
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はじめに/第1節 産業の形態・特徴と中国/第2節 市場の状況と中国/第3節 市場環境の特徴と現代の大陸市場である後発新興工業国、中国/第4節 競争する企業群の独自性・意味と中国/第5節 競争の諸形態の共存・特徴と中国/第6節 小括 |
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終章 中国そして日本の産業発展から何が見えたか |
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はじめに/第1節 中国の経済発展の独自性としての既存の3つの見解/第2節 中国経済発展要因としての中国産業の特徴/第3節 中国経済・産業発展の独自性と対比しうる日本の経済・産業発展の独自性/第4節 日中で異なる産業体系の形成をもたらした環境の差異/第5節 まとめにかえて |