書誌種別 |
図書 |
タイトル |
日本中世の社会と寺社 |
タイトルヨミ |
ニホン チュウセイ ノ シャカイ ト ジシャ |
人名 |
細川 涼一/著
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人名ヨミ |
ホソカワ リョウイチ |
出版者・発行者 |
思文閣出版
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出版者・発行者等ヨミ |
シブンカク シュッパン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2013.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,425,15p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥7700 |
ISBN |
978-4-7842-1670-3 |
ISBN |
4-7842-1670-3 |
分類記号 |
210.4
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件名 |
日本-歴史-中世
/
宗教-日本
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内容紹介 |
著者が1987年以降に発表した日本中世の社会と寺社をめぐる論文をまとめる。「中世における戦争と平和」「忍性の生涯」などの論考16本と、「幕末の女性とペットとしての狆」「白拍子の実相」の2本を付論として収録する。 |
著者紹介 |
1955年東京生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。京都橘大学文学部教授。著書に「中世の律宗寺院と民衆」「中世寺院の風景」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811656939 |
目次 |
序論 |
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第一章 黒田俊雄『日本中世の国家と宗教』 |
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一 黒田俊雄『日本中世の図家と宗教』と今谷明氏による権門体制論批判/二 平泉澄『中世に於ける社寺と社会との関係』におけるアジール研究/三 網野善彦『無縁・公界・楽』『異形の王権』における平泉澄の倒立/四 黒田俊雄の権門体制論・顕密体制論 |
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第二章 網野善彦『中世東寺と東寺領荘園』 |
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一 『中世東寺と東寺領荘園』/二 原始・未開の自由としての「無縁の原理」論をめぐって/三 『異形の王権』における「聖なるもの」論とナチュラリズムへの傾斜 |
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第Ⅰ部 中世律宗と公武政権 |
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第三章 中世律宗と国家 |
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はじめに/一 蒙古襲来と律僧の国家・国土意識/二 凝然の八宗意識/三 王朝権力と律僧 |
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第四章 中世における戦争と平和 |
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はじめに/一 蒙古襲来と叡尊/二 叡尊の宇治橋再興と八幡信仰/三 南北朝内乱と楠木正儀の「平和」 |
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第五章 叡尊の鎌倉下向と鎌倉幕府の女性 |
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はじめに/一 叡尊の鎌倉下向と亀谷禅尼/二 『関東往還記』に見出せる鎌倉幕府関係の女性/三 北条政村一族の女性/四 将軍宗尊親王の女房/おわりに |
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第六章 三条大宮長福寺尊鏡と唐招提寺慶円 |
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はじめに/一 正中の変・元弘の乱と智篋房尊鏡/二 三条大宮長福寺尊鏡/三 唐招提寺中興第十世長老寂禅房慶円/四 『太平記』の天狗説話と律僧/おわりに |
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第Ⅱ部 中世社会と律僧 |
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第七章 忍性の生涯 |
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はじめに/一 忍性の出家と南都における活動/二 関東下向と常陸の忍性/三 鎌倉進出/四 極楽寺の忍性 |
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第八章 覚如と定舜 |
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はじめに/一 覚如・定舜の入宋/二 鎌倉新清凉寺釈迦堂長老覚如/三 三村寺住侶定舜/おわりに |
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第九章 西琳寺惣持と尼 |
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はじめに/一 西琳寺惣持の生涯/二 惣持と尼衆/三 『西大寺田園目録』と尼/おわりに |
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第十章 唐招提寺釈迦如来像像内納入文書と女性・虫・非人 |
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はじめに/一 唐招提寺の釈迦念仏会/二 礼堂釈迦如来像と像内納入文書/三 像内納入文書の女性名/四 虫類の交名/五 北山宿非人の交名 |
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付論1 幕末の女性とペットとしての狆 |
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はじめに/一 会津戊辰戦争の照姫と狆/二 成島柳北『柳橋新誌』の柳橋の芸者と狆 |
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第Ⅲ部 中世の北野社と石清水八幡宮 |
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第十一章 中世の北野社と宮仕沙汰承仕家 |
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はじめに/一 宮仕沙汰承仕家の成立/二 室町時代の宮仕・沙汰承仕の補任文書/三 宮仕職と沙汰承仕職/四 江戸時代の補任状 |
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第十二章 『北野天神縁起』と鎌倉時代の北野社 |
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はじめに/一 『北野天神縁起』と大座神人/二 北野社宮仕・沙汰承仕について/三 沙汰承仕と短冊/おわりに |
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第十三章 西京散所と北野社 |
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はじめに/一 散所の研究史/二 西京散所の職掌/三 西京散所者の新三郎/四 『沙汰承仕能勝日記』の西京散所 |
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第十四章 石清水八幡宮の柳禅尼如鏡と叡尊 |
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はじめに/一 叡尊と柳禅尼如鏡/二 後嵯峨院の評定における如鏡の相論/おわりに |
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第Ⅳ部 源義経の妻と母 |
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第十五章 河越重頼の娘 |
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はじめに/一 河越重頼の娘と父河越重頼/二 母・比企尼の娘と祖母・比企尼/三 河越重頼の娘と源義経の婚姻/四 平時忠の娘/五 河越重頼・重房父子の没落/六 義経と河越重頼の娘の逃避行、常盤の庇護と娘の誕生/おわりに |
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第十六章 常盤 |
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はじめに/一 平治の乱と常盤/二 「美女」常盤/三 丹後局高階栄子/四 常盤と清水寺の観音利生譚/五 常盤をめぐる「節操」論/六 義経の逃避行と常盤 |
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付論2 白拍子の実相 |
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一 酒井嘉七「京鹿子娘道成寺」/二 白拍子の遍歴/三 女系による芸の伝承/四 白拍子の女子/五 白拍子と女人禁制/六 白拍子の立身と没落 |