書誌種別 |
図書 |
タイトル |
沖縄山原/統治と抵抗 |
サブタイトル |
戦後北部東海岸をめぐる軍政・開発・社会運動 |
タイトルヨミ |
オキナワ ヤンバル トウチ ト テイコウ |
サブタイトルヨミ |
センゴ ホクブ ヒガシカイガン オ メグル グンセイ カイハツ シャカイ ウンドウ |
人名 |
森 啓輔/著
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人名ヨミ |
モリ ケイスケ |
出版者・発行者 |
ナカニシヤ出版
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出版者・発行者等ヨミ |
ナカニシヤ シュッパン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2023.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,303p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-7795-1506-4 |
ISBN |
4-7795-1506-4 |
注記 |
文献:p250〜280 安波訓練場の沿革:p286 施政権返還後北部訓練場の沿革:p288〜289 伊部岳闘争年表:p290〜295 |
分類記号 |
395.39
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件名 |
軍事基地
/
東村(沖縄県)-歴史
/
国頭村(沖縄県)-歴史
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内容紹介 |
森林利用や軍事基地化といった沖縄島北部東海岸地域の開発・占領史と、国頭村伊部岳闘争、高江ヘリパッド建設反対運動といった反基地運動の生起と展開を、歴史的資料とフィールドワークに基づき丁寧に記述する。 |
著者紹介 |
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専修大学経済学部教員。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812693171 |
目次 |
序章 研究対象と方法 |
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1 研究対象と問い/2 研究方法/3 軍政統治の政治社会過程を理解するために-先行研究と分析射程/4 社会変動と集合行為/5 章立てと内容 |
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第Ⅰ部 北部東海岸における軍政と開発史 |
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第1章 沖縄戦後社会変動と「運動の波」論再考 |
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1 第一波、第一波〜第二波間沈静期、第二波-一九四五〜一九七二年/2 第二波〜第三波間沈静期-一九七二〜一九九四年/3 第三波-一九九五〜二〇〇〇年/4 均質的内部の多様性/個への注目-第三波前後の変革的知の生産/5 運動サイクルのピークと沈静期をつなぐ |
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第2章 北部東海岸の軍事基地によるエンクロージャーと地域開発 |
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1 北部東海岸の近代/2 戦後労働産業構造の変動-東村/3 戦後労働産業構造の変動-国頭村/4 北部訓練場の成立/5 囲い込まれた人々の生活 |
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第3章 北部東海岸森林地域の軍事統治と林業の衰退 |
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1 戦災から制度化への系譜/2 琉球政府による日本林業専門家招聘と林政の「失敗」をめぐる言説/3 建設省と農水省官僚の北部森林地域開発計画の論理/4 日本政府援助への従属化/5 世界経済と木材市場の低迷、それに伴う林業の解体/6 北部森林地域の林政と米軍施政権 |
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第4章 国頭村伊部岳闘争と日本「復帰」-人々の生と統治の環境主義の相克 |
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1 統治の隙間を縫う-第二波末期の環境運動としての伊部岳闘争/2 実弾射撃演習場建設の開始と建設阻止闘争/3 USCARと米軍の行政過程と運動への対応/4 統治と挑戦の狭間で-統治の環境主義が切り捨てたもの |
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第5章 北部東海岸の占領の継続と開発 |
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1 施政権返還後も継続する占領/2 施政権返還後の北部東海岸の開発/3 占領の継続と日本型開発主義の発動 |
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第Ⅱ部 高江のヘリパッド建設問題と社会運動 |
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第6章 問題の浮上と米軍再編-一九九五〜二〇〇七年 |
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1 SACO最終報告と高江区におけるヘリパッド建設計画の浮上/2 国、県、東村長によるヘリパッド建設の事実上の容認と区の運動の展開/3 座り込み開始以後-二〇〇七年一二月まで/4 なぜ、座り込みは生起したか/5 支援団体、個人のネットワーク形成/6 座り込みはどのように生起したのか |
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第7章 組織化する座り込み・裁判闘争・国家の人種主義-二〇〇八〜二〇一二年 |
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1 広がる座り込みとヘリパッド問題/2 訴えられた住民と仮処分の審尋/3 民主党政権の誕生、仮処分の決定と本裁判の提起、高江の座り込みの全国化/4 本裁判の始まりと区代議会の補償案提示/5 座り込み支援の広汎な動員展開と現場作業の大規模化/6 本裁判の結審とオスプレイ配備/7 座り込みをめぐる人種化と統治性/8 座り込みの展開・裁判過程からみる国家の人種主義 |
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第8章 座り込みとメディア-二〇一四〜二〇一六年 |
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1 座り込みをめぐるコミュニケーションインフラの展開/2 翁長県政誕生とアイデンティティ・ポリティクス/3 座り込み現場のポリシングとメディア報道の急激な増加/4 ポリシングによる政治的機会構造の閉鎖とメディア報道 |
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終章 占領と開発の果てに |
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1 北部東海岸地域は、どのような統治実践によって成立したのか/2 米軍基地の存在を原因とした反基地運動は、どのような条件により生起し展開したのか/3 権威主義的安全保障行政と社会運動をめぐる研究へ |