書誌種別 |
図書 |
タイトル |
世俗化論の生成 |
サブタイトル |
宗教という問いのゆくえ |
シリーズ名 |
MINERVA社会学叢書 |
シリーズ番号 |
65 |
タイトルヨミ |
セゾクカロン ノ セイセイ |
サブタイトルヨミ |
シュウキョウ ト イウ トイ ノ ユクエ |
シリーズ名ヨミ |
ミネルヴァ シャカイガク ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
65 |
人名 |
諸岡 了介/著
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人名ヨミ |
モロオカ リョウスケ |
出版者・発行者 |
ミネルヴァ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ミネルヴァ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2023.7 |
ページ数または枚数・巻数 |
7,266p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-623-09517-9 |
ISBN |
4-623-09517-9 |
注記 |
文献:p231〜259 |
分類記号 |
161.3
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件名 |
宗教社会学
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内容紹介 |
近現代における宗教の変容を指すのに用いられてきた「世俗化」という概念について、長い間激しく交わされてきた議論の歴史を振り返る。近現代社会において宗教を問うことの意味を明らかにする。 |
著者紹介 |
東北大学文学研究科(人間科学専攻・宗教学)博士課程後期修了。島根大学学術研究院教育学系教授。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812690052 |
目次 |
序章 問題の所在と本書の構成 |
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1 本書の構成/2 世俗化論とは何か/3 従来の学説史理解の問題点/4 本書における世俗化論の扱い |
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第Ⅰ部 世俗化の概念史-19・20世紀思想における展開 |
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第1章 19世紀の世俗化概念-SecularizationとVerweltlichung |
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1 世俗化概念の発端/2 ドイツ語圏での展開/3 オーギュスト・コントの場合/4 ヴィクトル・クザンとその影響/5 19世紀英語圏における世俗化概念/6 世俗主義運動の登場 |
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第2章 神学と社会学のはざま-世俗化概念のキーワード化へ |
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1 マックス・ヴェーバーの場合/2 エルンスト・トレルチの場合/3 エミール・デュルケームの場合/4 カール・シュミットによる新しい用法/5 ドイツ神学の展開とフリードリヒ・ゴーガルテン |
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第3章 ヨーロッパからアメリカへ-世俗化諸理論の登場前夜 |
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1 ドイツからの思想の移動/2 アメリカ宗教論の展開/3 アメリカにおける「宗教復興」とウィル・ハーバーグ/4 英米における世俗神学の流行/5 フランスにおける「非キリスト教化」論の動向/6 宗教社会学における世俗化諸理論の登場 |
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第Ⅰ部小括 世俗化論の歴史性 |
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第Ⅱ部 世俗化の基本的諸理論-宗教社会学における興隆 |
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第4章 ブライアン・ウィルソン-新宗教運動と世俗化 |
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1 ウィルソンの世俗化認識/2 ウィルソンのセクト研究/3 セクト・新宗教運動と世俗化/4 ウィルソンにおける宗教の規定/5 宗教の衰退命題とウィルソン |
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第5章 デイヴィッド・マーティ-削除の提言から「一般理論」へ |
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1 マーティンの世俗化概念批判/2 マーティンの「世俗化の一般理論」/3 ペンテコステ運動とその近代性 |
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第6章 タルコット・パーソンズ-社会進化と世俗化 |
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1 『社会システム論』における<宗教>/2 初期における世俗化論批判/3 パーソンズの市民宗教論/4 社会進化論と宗教 |
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第7章 ロバート・ベラー-市民宗教論の提示と転進 |
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1 ベラーの宗教進化論/2 市民宗教論とその2側面/3 市民宗教論の反響/4 ベラーにおける市民宗教概念の放棄/5 ベラーの世俗化論批判 |
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第8章 トーマス・ルックマン-人間学的宗教論と宗教の私事化 |
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1 宗教の私事化論/2 ルックマンにおける宗教の「定義」/3 ルックマンによる宗教の規定の意味/4 私事化の歴史的必然性/5 超越の幅の縮小論/6 ルックマンの世俗化論批判 |
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第9章 ピーター・バーガー-世俗化の知識社会学的解釈と自説撤回 |
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1 バーガーの近現代宗教論/2 世俗化の知識社会学的解釈/3 死の問題の枢要性/4 バーガーの「自説撤回」 |
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第Ⅱ部小括 世俗化の批判的再検討とその「失敗」 |
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第Ⅲ部 世俗化論批判の諸相-論争の拡大と座礁 |
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第10章 宗教の存続を根拠とした批判 |
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1 アンドリュー・グリーリーによる世俗化論批判/2 ダニエル・ベルの「聖なるものの回帰」論/3 宗教の合理的選択理論/4 ヨーロッパ例外論/5 教会外的宗教性への注目 |
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第11章 世俗化論の修正と護持 |
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1 世俗化諸理論の再解釈と総合/2 ニクラス・ルーマンの世俗化理論/3 イギリス宗教社会史における論争/4 スティーヴ・ブルースによる世俗化論護持/5 チャールズ・テイラーの「世俗の時代」論 |
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第12章 宗教の政治問題化 |
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1 ホセ・カサノヴァの公共宗教論/2 フランスのライシザシオン論/3 ユルゲン・ハーバーマスのポスト世俗社会論 |
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第Ⅲ部小括 「世俗化の神話」という神話? |
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補論 日本における世俗化論の受容 |
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1 世俗化論の受容過程/2 日本宗教史に対する世俗化論の適用/3 日本における批判的姿勢の背景 |
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終章 宗教概念と宗教社会学-残余範疇としての宗教 |
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1 「宗教の定義」という問題設定の誤り/2 宗教概念批判論の問題提起/3 宗教概念と他者理解/4 宗教概念の残余的性格/5 社会学的宗教概念批判という研究実践 |