書誌種別 |
図書 |
タイトル |
韓国・朝鮮説話学の形成と展開 |
タイトルヨミ |
カンコク チョウセン セツワガク ノ ケイセイ ト テンカイ |
人名 |
金 廣植/著
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人名ヨミ |
キン コウショク |
出版者・発行者 |
勉誠出版
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出版者・発行者等ヨミ |
ベンセイ シュッパン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2020.12 |
ページ数または枚数・巻数 |
11,448p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥11000 |
ISBN |
978-4-585-29201-2 |
ISBN |
4-585-29201-2 |
注記 |
文献:p411〜430 |
分類記号 |
388.21
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件名 |
民話-朝鮮
/
民俗学-歴史
/
朝鮮-歴史-日韓併合時代(1910〜1945)
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内容紹介 |
膨大な近代資料を収集・整理・分析し、説話のモティーフや構造的形式の影響関係に注目。近現代の韓国・朝鮮民間説話学の形成過程を総合的に分析し、個別説話の伝承とその変容を複合的に捉えなおし、その意味を考察する。 |
著者紹介 |
1974年韓国生まれ。東京学芸大学大学院修了(博士)。立教大学兼任講師。著書に「植民地期における日本語朝鮮説話集の研究」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812472855 |
目次 |
序章 |
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1 問題の所在/2 先行研究と研究目的/3 研究方法の設定/4 本書の構成 |
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第1編 朝鮮総督府学務局の民間伝承調査と教科書 |
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第1章 日本と植民地朝鮮で実施された民間伝承調査 |
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はじめに/第1節.文部省の「童話伝説俗謡等調査」(1905年)/第2節.学部の「俚諺童謡等査察」(1908年)/第3節.朝鮮総督府学務局編輯課調査とその活用/むすび |
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第2章 朝鮮総督府朝鮮語教科書に収録された俚諺の収録過程 |
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はじめに/第1節.学務局報告書の中の俚諺/第2節.俚諺調査(1912年)と教科書への反映/むすび |
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第3章 民間説話調査の内容とその意味 |
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はじめに/第1節.先行研究の検討/第2節.朝鮮総督府学務局の「伝説童話調査」(1913年)/第3節.学務局の採集意図と「ずれ」/むすび |
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第4章 朝鮮総督府学務局編輯課と朝鮮民俗資料 |
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はじめに/第1節.「韓国併合」前後における口碑文学調査/第2節.編輯課の教科書編纂/第3節.編輯課と通俗読物/第4節.「朝鮮民俗資料」の刊行/むすび |
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第5章 朝鮮総督府編纂『国語読本』研究の現況と課題 |
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はじめに/第1節.「朝鮮読本」研究の現況/第2節.『国語読本』研究の問題-史料と研究史-/第3節.「朝鮮読本」研究の課題/むすび |
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第6章 韓国教科書における伝来童話の収録過程 |
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はじめに/第1節.植民地期における伝来童話の活用/第2節.国語教育とイデオロギー/第3節.国語教科書における伝来童話の収録/第4節.指導書に現れた伝来童話の価値/むすび |
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第2編 朝鮮説話・童話集の刊行と比較説話学の展開 |
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第1章 帝国日本の「日本」説話集における朝鮮と台湾 |
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はじめに/第1節.日本語説話集の中の朝鮮・台湾/第2節.田中梅吉・佐山融吉と『日本昔話集』下巻/むすび |
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第2章 ドイツ文学者田中梅吉と朝鮮初の童話集及び絵本 |
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はじめに/第1節.朝鮮総督府編『朝鮮童話集』の刊行過程/第2節.未就学児童用絵本『小児画篇』の刊行/むすび |
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第3章 朝鮮語で刊行された童話集と沈宜麟 |
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はじめに/第1節.近代朝鮮における朝鮮語童話集の刊行/第2節.沈宜麟『朝鮮童話大集』に対する先行研究の問題/第3節.沈宜麟の経歴と著作の検討/第4節.新資料『話方練習実演童話第一集』/むすび |
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第4章 朝鮮童話集における改作の様相 |
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はじめに/第1節.朝鮮総督府学務局調査報告書から『朝鮮童話集』へ/第2節.1920年代半ばにおける童話の改作/むすび |
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第5章 1920年前後における日韓比較説話学の展開 |
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はじめに/第1節.初期日本民俗学と朝鮮説話/第2節.高木敏雄における朝鮮説話の採集と研究/第3節.清水兵三の比較研究/第4節.孫晋泰の日韓比較説話論/むすび |
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第6章 孫晋泰の東アジア民間説話論 |
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はじめに/第1節.「朝鮮民間説話の研究」の形成過程/第2節.孫晋泰の比較説話研究/第3節.日韓比較説話研究の原点/第4節.高木敏雄の比較説話論と孫晋泰の継承・発展/むすび |
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第3編 韓国・朝鮮民間説話の近代的変容 |
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第1章 民間説話の変容と壬辰倭乱(文禄・慶長の役) |
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はじめに/第1節.論介と毛谷村六助/第2節.日本語朝鮮説話集の中の壬辰戦争関連説話/第3節.注目を浴びる「李如松の悪行と老人」説話/むすび |
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第2章 植民地期朝鮮における日韓共通の昔話「瘤取り」 |
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はじめに/第1節.朝鮮総督府学務局と朝鮮童話/第2節.朝鮮総督府編纂教科書と朝鮮童話の収録/第3節.1913年報告書に収録された「瘤取り」譚/むすび |
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第3章 韓国における兄弟譚及び隣人譚の変容 |
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はじめに/第1節.先行研究に対する検討/第2節.1913年の民間説話調査/第3節.朝鮮総督府教科書の影響/第4節.解放後の韓国における「瘤取り」譚の変容/むすび |
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第4章 朝鮮総督府編修官立柄教俊と「もの言う亀」 |
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はじめに/第1節.1910年代の朝鮮総督府教科書と民間説話調査/第2節.立柄教俊の朝鮮滞在/第3節.『尋常小学校補充教本』の編纂と民間説話/第4節.「もの言う亀」の収録過程/むすび |
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第5章 植民地期朝鮮における「三年峠」(三年坂) |
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はじめに/第1節.韓国における「三年峠」の研究/第2節.近代初期に報告された「三年坂」(「欲づくし」)/むすび |
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第6章 近現代における「きこりと仙女」(天人女房譚)の展開 |
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はじめに/第1節.近代に採集された「きこりと仙女」/第2節.近代以降に採集された「きこりと仙女」の推移/第3節.近代に展開された「きこりと仙女」の研究史/むすび |
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終章 |
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研究の成果と課題 |