書誌種別 |
図書 |
タイトル |
院政期和歌文学の基層と周縁 |
シリーズ名 |
研究叢書 |
シリーズ番号 |
518 |
タイトルヨミ |
インセイキ ワカ ブンガク ノ キソウ ト シュウエン |
シリーズ名ヨミ |
ケンキュウ ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
518 |
人名 |
佐藤 明浩/著
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人名ヨミ |
サトウ アキヒロ |
出版者・発行者 |
和泉書院
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出版者・発行者等ヨミ |
イズミ ショイン |
出版地・発行地 |
大阪 |
出版・発行年月 |
2020.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
11,598p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥16000 |
ISBN |
978-4-7576-0945-7 |
ISBN |
4-7576-0945-7 |
分類記号 |
911.13
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件名 |
和歌-歴史
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内容紹介 |
千数百年にわたって現役の文学であり続けている和歌。その生命力の秘密を探るべく、院政期に作られた古典和歌を中心に検討・考察。往時の人たちにとって和歌はどのような存在であったのか、その実態を解き明かす。 |
著者紹介 |
1961年千葉県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程退学。都留文科大学文学部教授。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812382412 |
目次 |
序章 |
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Ⅰ部 和歌作品と歌学・歌論と |
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第一章 「はす」を詠む和歌 |
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一 源俊頼の「はす」の歌/二 「はちす」と「はす」と/三 「はす」を詠む和歌の出現/四 「はす」を詠む和歌の定着/五 「はすの○○葉+助詞」の歌句/六 むすび |
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第二章 源俊頼の歌学知識と和歌実作 |
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一 はじめに/二 全体の概観/三 「とよはたぐも」「くものはたて」および「くもで」/四 「けけらなく」/五 「つま」/六 難義語を用いたまたは故事に基づいた贈答歌/七 難義語を詠むこと/八 むすび |
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第三章 行尊の和歌表現 |
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一 はじめに/二 宿の名を詠む歌/三 地名を詠む歌/四 擬人法を用いた歌/五 むすび |
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第四章 『為忠家両度百首』に関する考察 |
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一 表現の類似への注目/二 『堀河百首』『散木奇歌集』などからの摂取/三 歌学書等の注説との関係/四 詠作の場の共有/五 まとめ |
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第五章 『久安百首』と歌学 |
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一 詠歌の場としての定数歌/二 「いなむしろ」を詠む崇徳院の久安百首歌/三 『久安百首』に詠まれた付注歌語/四 歌人による傾向/五 先行百首歌からの影響および後代の百首歌への影響/六 むすび |
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第六章 『久安百首』部類本考 |
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一 はじめに/二 ほととぎすの歌をめぐって/三 「立春」題について/四 「桜」題における配列構成/五 二つの「月」題/六 四季部における題の配列構成/七 恋部について/八 崇徳院歌と顕広歌と/九 隆季の百首をめぐって/十 部類本の成立についての試案/十一 まとめ |
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第七章 『久安百首』部類本と『千載和歌集』の配列構成 |
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一 はじめに/二 桜歌群の構成/三 暦月との対応/四 作者の位階順による配列および堀河百首歌との並置/五 崇徳院歌と俊成歌と/六 羇旅部の久安百首歌 |
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第八章 『御裳濯河歌合』の構成と俊成入道の判 |
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一 花と月と/二 釈教歌と神祇歌と/三 俊成判の特徴/四 両宮歌合の位置 |
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第九章 藤原俊成の和歌史観と批評態度 |
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一 はじめに/二 古典歌からの摂取と近代歌との類似と(1)/三 古典歌からの摂取と近代歌との類似と(2)/四 古典歌と近代歌と/五 藤原基俊の判詞/六 歌合判詞における批評の一貫性/七 和歌の評価基準をめぐる問題意識/八 『古来風体抄』の視座/九 おわりに |
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第十章 「かはやしろ」の論争をめぐって |
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一 はじめに/二 歌学書の所説/三 『六百番歌合』の顕昭歌をめぐって/四 「かはやしろ」を詠む和歌/五 俊成の詠作と所説/六 難義語を詠む和歌/七 おわりに |
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第十一章 定家『八代抄』夏部の配列構成をめぐって |
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一 はじめに/二 ほととぎすの歌群について/三 『新古今和歌集』との比較から/四 『新勅撰和歌集』との比較から/五 おわりに |
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Ⅱ部 和歌のことば |
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第十二章 稲の名を詠む歌 |
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一 はじめに/二 稲の品種名を詠んだ和歌/三 稲の異名をめぐって/四 品種名と異名と/五 まとめ |
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第十三章 稲の名を詠む源俊頼の和歌 |
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一 はじめに/二 「ほうしこ」/三 「そでのこ」/四 「ちもとこ」/五 稲の品種名を詠んだ可能性のある和歌/六 結びとして |
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第十四章 藤原清輔の「ながひこ」詠をめぐって |
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一 藤原清輔の「ながひこ」詠/二 「ながひこ」を詠む諸例/三 「鶴のすむ」の表現/四 「苗代」を詠む大嘗会和歌/五 むすび |
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第十五章 『和歌初学抄』物名「稲」の窓から |
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一 『和歌初学抄』物名「稲」の項/二 稲の品種名の掲出/三 『八雲御抄』との比較から/四 稲を詠む清輔の和歌/五 清輔の言述から/六 『和歌初学抄』の著述 |
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第十六章 歌語「ありそ」「あらいそ」考 |
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一 「ありそ」と「あらいそ」と/二 『万葉集』の旧訓/三 「あらいそ」にみられる認識/四 歌枕「ありそ海」/五 歌語としての「ありそ」「あらいそ」/六 近世の状況/七 むすび |
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第十七章 官職名を詠む和歌 |
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一 はじめに/二 官職名(漢語)を詠む/三 官職名(和語)を詠む/四 官職名の和訓を詠む/五 官職名の異称の和訓を詠む/六 官職名の異称(和語)を詠む/七 おわりに |
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第十八章 「かげなびく」考 |
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一 はじめに/二 大臣在任の実績を詠む和歌(勅撰集)/三 大臣在任の実績を詠む和歌(勅撰集以外)/四 任大臣を予見・期待する和歌/五 歌ことばとしての「かげなびく」 |
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Ⅲ部 「古歌」「本歌」をめぐって |
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第十九章 「近頃の歌」との類似をめぐって |
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一 歌合に現れる類似歌/二 歌合判詞に現れる類似歌の問題/三 基俊・顕季・俊頼の判詞から/四 清輔の言述から/五 俊成の歌合判詞から/六 顕昭の判詞から/七 定家の言述から |
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第二十章 歌合判詞における「古歌なり」をめぐって |
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一 問題の所在/二 <新歌>を「古歌」という例/三 <新歌>の一部を「古歌」という例/四 「<新歌>は誰々の歌なり」という例/五 「古歌なり」という難/六 おわりに |
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第二十一章 歌合に古歌を詠むこと |
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一 問題の提起/二 作者名「有女房」/三 『奈良歌林院歌合』の事例/四 歌合における諸例 |
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第二十二章 「古歌」の再生ということ |
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一 類歌の問題をめぐって/二 「古歌」に関する問題提起/三 「古歌」の再生をめぐって1/四 「古歌」の再生をめぐって2/五 「古歌」の暗誦と手習/六 院政期以降の様相 |
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第二十三章 藤原家隆の先行歌摂取 |
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一 「鶯さそへ春の山風」の歌/二 古典和歌の摂取/三 物語世界の受容/四 俊成歌に学ぶ |
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第二十四章 「さののわたり」の遠景 |
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一 定家「こまとめて」の歌/二 和歌を聴く/三 再び定家「こまとめて」の歌/四 和歌を初句から順次解釈すること/五 俊成「うづら鳴くなり」の歌/六 定家「さののわたり」歌と俊成「うづら鳴くなり」歌との異なり/七 第四句への注目/八 『新古今和歌集』の本歌取りから/九 おわりに |
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第二十五章 『新古今和歌集』の「里はあれて」歌「玉の緒よ」歌考 |
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一 はじめに/二 「里はあれて」歌の理解/三 「玉の緒よ」歌/四 おわりに |
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終章 |