書誌種別 |
図書 |
タイトル |
現代中東の宗派問題 |
サブタイトル |
政治対立の「宗派化」と「新冷戦」 |
シリーズ名 |
シリーズ転換期の国際政治 |
シリーズ番号 |
10 |
タイトルヨミ |
ゲンダイ チュウトウ ノ シュウハ モンダイ |
サブタイトルヨミ |
セイジ タイリツ ノ シュウハカ ト シンレイセン |
シリーズ名ヨミ |
シリーズ テンカンキ ノ コクサイ セイジ |
シリーズ番号ヨミ |
10 |
人名 |
酒井 啓子/編著
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人名ヨミ |
サカイ ケイコ |
出版者・発行者 |
晃洋書房
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出版者・発行者等ヨミ |
コウヨウ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2019.4 |
ページ数または枚数・巻数 |
4,273p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3800 |
ISBN |
978-4-7710-3193-7 |
ISBN |
4-7710-3193-7 |
分類記号 |
319.27
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件名 |
中近東問題
/
宗教と政治
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内容紹介 |
中東「新冷戦」と呼ばれる現状の原因を、シーア派・スンナ派間の「宗派対立」とみなすがそれは本当なのか。その文化決定論を疑い、根源にある歴史的・政治的要因や域内関係、国際関係の影響から、中東紛争の本質を解きほぐす。 |
著者紹介 |
1959年生まれ。東京大学教養学部卒業。英ダーラム大学修士。千葉大学大学院社会科学研究院教授。著書に「イラクとアメリカ」「イラク・フセイン政権の支配構造」「9.11後の現代史」等。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812303564 |
目次 |
序章 中東の「宗派」を巡る問題の視座 |
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はじめに/1 宗派対立を示唆する「シーア派」研究の登場/2 2003年までの社会的亀裂を説明する要因/3 転機としての2003年/4 シリア内戦とISによって加速する宗派主義/おわりに |
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第Ⅰ部 「宗派問題」を取り巻く前提状況 |
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第1章 宗派アイデンティティを脱神秘化する |
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はじめに/1 「宗派主義」/ターイフィーヤ/2 無益なだけでなく,危険な歪曲/3 定義不可能なものを定義するためにするべきこと/4 「宗派主義」から「宗派アイデンティティ」へ |
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第2章 シーア派/スンナ派政治における(宗派間/宗派内)ダイアローグ |
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はじめに/1 中東研究におけるアイデンティティ・ポリティクス/2 「アラブの春」と(新たな)アイデンティティ・ポリティクス/3 アイデンティティ・ポリティクスの弁別的および規範秩序的解釈/4 宗派主義化した新たな中東を古典的アラブ冷戦との歴史的類比によって説明することの効用と限界について/おわりに |
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第3章 中東のツイッター界にみる宗派的中傷の分布 |
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はじめに/1 社会的に媒介された宗派主義の台頭/2 ツイッター上のヘイトスピーチの分布を把握する方法/3 分析の限界/4 調査結果/5 ツイッター上の新たな宗派的ヒエラルキーか/おわりに |
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第4章 宗派問題のメディア的基層 |
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はじめに/1 地上波放送時代における宗派的言説の抑制メカニズム/2 衛星放送時代の到来とメディア空間の変容/3 多チャンネル化の進展と「宗派的メディア空間」の形成/4 「中東メディアの湾岸化」と宗派の政治的利用/おわりに |
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第Ⅱ部 事例研究 |
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第5章 シリア紛争の「宗派化」 |
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はじめに/1 「宗派的起業家」としてのイスラーム主義組織/2 ヒズブッラーによるシリア紛争への軍事介入/3 「屈折した宗派的動員」と「宗派の罠」/おわりに |
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第6章 宗派主義の拡大と後退の条件 |
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はじめに/1 戦後イラク政治にみる宗派主義/2 宗派主義が台頭するとき,後退するとき/3 宗派主義を超える要因はあるのか/おわりに |
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第7章 湾岸諸国と宗派 |
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はじめに/1 歴史的流れ/2 湾岸諸国の成立/3 20世紀の湾岸地域におけるシーア派/4 イラン・イスラーム革命と湾岸諸国のシーア派/5 湾岸戦争後の湾岸諸国のシーア派/6 イラク戦争と湾岸シーア派/7 「アラブの春」と湾岸シーア派/8 現代におけるクウェートのシーア派 |
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第8章 イエメンの内戦と宗派 |
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はじめに/1 内戦の経緯/2 内戦の主体/3 イエメン内戦への視座 |
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第9章 上からの宗派主義化への抵抗 |
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はじめに/1 イラン革命後のシーア派「イスラーム共和国」への抵抗/2 3波にわたるスンナ派サラフィー主義の浸透とその反響/3 「イスラーム国」の台頭へのローカル・レベルでの反響/おわりに |
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第10章 トルコにおける宗派主義的傾向 |
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はじめに/1 公正発展党政権期の宗教政策とその変化/2 アレヴィー派を巡る宗派主義的諸相/3 スンナ派市民社会組織の他者化/おわりに |