書誌種別 |
図書 |
タイトル |
日本霊異記の罪業と救済の形象 |
タイトルヨミ |
ニホン リョウイキ ノ ザイゴウ ト キュウサイ ノ ケイショウ |
人名 |
大塚 千紗子/著
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人名ヨミ |
オオツカ チサコ |
出版者・発行者 |
笠間書院
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出版者・発行者等ヨミ |
カサマ ショイン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2017.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
6,259,8p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5800 |
ISBN |
978-4-305-70835-9 |
ISBN |
4-305-70835-9 |
分類記号 |
913.37
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件名 |
日本霊異記
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内容紹介 |
人はどのように苦しみ、救いを得ているのか-。薬師寺の僧・景戒が記した日本最古の仏教説話集「日本霊異記」の罪業と救済の構造、そしてその説話的形象について考察。「日本霊異記」の文学的意義を論じる。 |
著者紹介 |
1986年東京都生まれ。國學院大學大学院文学研究科文学専攻博士課程後期修了。同大學兼任講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812100006 |
目次 |
序章 『日本霊異記』における罪業観と救済の構造 |
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一 本書の目的と方法/二 『霊異記』における罪業観と救済の構造/三 本書各論の概要 |
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第一部 罪業の形象 |
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第一章 狐妻説話における主題 |
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はじめに/一 『霊異記』に見る狐妻説話とその主題/二 狐の変化と「【ウルワ】しき女」への眼差し/三 異類婚における愛欲/おわりに |
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第二章 狐妻説話における恋歌 |
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はじめに/一 狐妻説話の変容と歌の意義/二 当該歌の先行研究/三 「窈窕」の表現性/四 散文部「裳襴引逝也」の表現性/五 『万葉集』における類歌/六 「ほのか」と「はろか」/おわりに |
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第三章 「愛心深入」における女の因業 |
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はじめに/一 「愛心深入」における文脈の問題点/二 『霊異記』の夢見/三 神識にみる人間の心的作用/四 女の「愛心深入」/おわりに |
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第四章 婬【イツ】なる慈母 |
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はじめに/一 問題の所在/二 「天骨婬【イツ】」の意味/三 婬【イツ】の母・悪逆の子/四 孝の思想と『父母恩重経』/五 仏の導きと子の孝/おわりに |
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第五章 盲目説話の感応と形象 |
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はじめに/一 盲目の母/二 盲目治癒説話における願/三「郷歌」にみる母子の盲目譚/四 『雑宝蔵経』に見える盲目説話/五 『霊異記』の宿業の病と感応/おわりに |
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第六章 宿業の病と無縁の大悲 |
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はじめに/一 『霊異記』の病と宿業/二 無縁の大悲と無相の妙智/三 『霊異記』説話と無縁の大悲/おわりに |
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第二部 <聖人伝>の形象 |
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第一章 聖徳太子の片岡説話 |
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はじめに/一 聖徳太子片岡説話伝承の位相/二 釈迦の出家における遊観・出遊/三 聖徳太子伝承と『梁高僧伝』/おわりに |
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第二章 『霊異記』が語る行基伝 |
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はじめに/一 『霊異記』の行基説話と分類/二 聖人が備える天眼とその機能/三 天眼の菩薩・通眼の聖人/おわりに |
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第三章 行基詠歌伝承と烏の形象 |
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はじめに/一 行基の詠歌/二 烏の形象と歌の伝承/三 婆羅門僧正と行基との贈答歌/四 行基の嘆きと歌の意義/おわりに |
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第四章 「外道」なる尼 |
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はじめに/一 肉団からの異常出生/二 尼と神人/三 外道なる尼/おわりに |
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終章 編者景戒の夢見と『日本霊異記』説話との関係性 |
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一 『霊異記』下巻第三十八縁/二 延暦六年の夢/三 延暦七年の夢/四 本書各論の結論 |