書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ドイツ同族大企業 |
タイトルヨミ |
ドイツ ドウゾク ダイキギョウ |
人名 |
吉森 賢/著
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人名ヨミ |
ヨシモリ マサル |
出版者・発行者 |
NTT出版
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出版者・発行者等ヨミ |
エヌティーティー シュッパン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2015.9 |
ページ数または枚数・巻数 |
422p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4800 |
ISBN |
978-4-7571-2350-2 |
ISBN |
4-7571-2350-2 |
分類記号 |
335.234
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件名 |
企業-ドイツ
/
同族会社
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内容紹介 |
好調なドイツ経済を牽引する、同族大企業。その強さと社会的威信はどこから来るのか? ポルシェ、BMW、VW、ボッシュ、ベルテルスマンなど豊富な具体例から、その「企業統治」の核心に迫る。 |
著者紹介 |
1938年福岡県生まれ。モンペリエ第Ⅰ大学で経済学博士取得。横浜国立大学名誉教授。著書に「企業家精神衰退の研究」「EC企業の研究」「企業統治と企業倫理」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811936823 |
目次 |
序章 ドイツ同族大企業の社会的威信はなぜ高いのか? |
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1 高い社会的威信/2 社会的威信の源泉/3 ドイツ同族大企業の定義 |
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第Ⅰ部 制度・思想・歴史編 |
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第1章 所有構造と企業形態 |
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1 「ドイツ最大100社」の所有構造/2 ドイツ,フランス,イギリス間の比較/3 企業形態/4 企業形態の進化過程-自然人の無限責任の「有限責任化」/5 企業形態の制度間競争/結論 |
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第2章 公益財団と企業統治 |
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1 公益財団の設立動機/2 財団の分類/3 公益財団における統治組織/4 公益財団,設立企業,同族集団間の統治関係 |
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第3章 ドイツ企業共同体の思想・歴史的背景 |
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1 オットー・フォン・ギールケ/2 共同決定制度の法的根拠/3 共同決定制度の前史/4 「所有権の社会的責任」の理念的背景/5 「所有権の社会的責任」条項の立法化担当者/結論 |
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第Ⅱ部 事例編 |
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はじめに |
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第1章 フッガー |
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1 フッガー公益財団/2 フッゲライ設立の動機/3 フッガー家/4 富豪ヤコプ・フッガーの修業体験/5 地理的・政治的背景/6 商船技術/7 企業家ヤコプの経営戦略/8 ヤコプの公益事業開始/9 フッガー家の衰退/結論 |
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第2章 クルップ |
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1 クルップと日本/2 クルップ家の企業理念/3 クルップ公益財団/4 創業者フリードリヒ・クルップ(1787-1826)/5 二代目アルフレート・クルップ(1812-1887)/6 三代目F-A・クルップ(1854-1902)/7 四代目ベルタ・クルップ(1886-1957),グスタフ・クルップ(1870-1950)/8 五代目アルフリート・クルップ(1907-1967)/結論 |
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第3章 ツァイス |
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1 創業者カール・ツァイス/2 「プロレタリアの子」,エルンスト・アッベ/3 アッベとツァイスの協力関係/4 オットー・ショット/5 公益財団の設立-アッベによる設立動機/6 財団企業の誕生/7 公益財団による従業員福祉の向上と維持/8 イエナ大学への寄付/9 第三帝国時代から第二次世界大戦後まで/10 東西ドイツ再統一から2004年財団定款の改訂まで/11 財団統治機構の改革/12 今後の課題/結論 |
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第4章 ボッシュ |
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1 企業理念と企業文化/2 企業戦略/3 企業倫理/4 ボッシュ同族集団の統治構造/5 企業統治と財団統治-二重財団/結論 |
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第5章 ベルテルスマン |
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1 創業者と五代目ラインハルト/2 企業理念と企業文化-資本と労働の同格性/3 企業戦略/4 企業倫理/5 企業統治/結論 |
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第6章 BMW |
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1 戦後と存続の危機1945-1959/2 大型車種の失敗/3 超小型車イゼッタの導入/4 経営破綻と臨時株主総会/5 ヘルベルトによる救済の決断/6 再建計画と資金調達/7 ヘルベルトの人事政策/8 クヴァント家/9 企業統治におけるクヴァント家の役割/10 公益活動/11 BMWの伝統と前身企業/12 BMWからの教訓 |
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第7章 ポルシェ |
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1 フェルディナント・ポルシェの足跡/2 ポルシェ家系とピエヒ家系/3 VW社との関係/4 経営破綻から高業績へ1992-96-日本型生産方式の導入/5 30億【ユーロ】の手元資金とヴィーデキングの慢心/6 VW社の買収画策/7 買収の失敗から逆買収へ/8 VW社による子会社化後の企業統治/結論 |
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第8章 フォルクスワーゲン |
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1 ヒトラーと自動車/2 戦後の英軍政下における経営/3 事業所委員会の設置/4 VW社所有権の帰属問題/5 ポルシェ社退社後のピエヒ1972-1993/6 VW社社長時代のピエヒ1993-2002/7 ポルシェ社子会社化後のVW社/補論 ピエヒの日本・日本人観 |
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第9章 メルク |
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1 歴史/2 同族の定義/3 基本理念/4 企業形態と所有構造/5 同族統治の優位性/6 E・メルク合資会社/7 株主統治/結論-企業統治の評価 |
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終章 企業共同体から同族資本主義へ |
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1 企業共同体としてのドイツ同族企業/2 企業形態に見る同族企業の地位/3 日本の同族企業所有経営者の自己認識/4 日本の同族企業のイメージ調査/5 「一将功成りて万骨枯る」からの決別/6 選択肢としての「非上場」/7 選択肢としての「上場」/8 経営戦略/9 所有と経営の分離/10 同族間抗争,同族統治,企業統治 |