書誌種別 |
図書 |
タイトル |
介護はいかにして「労働」となったのか |
サブタイトル |
制度としての承認と評価のメカニズム |
シリーズ名 |
現代社会政策のフロンティア |
シリーズ番号 |
9 |
タイトルヨミ |
カイゴ ワ イカニ シテ ロウドウ ト ナッタ ノカ |
サブタイトルヨミ |
セイド ト シテ ノ ショウニン ト ヒョウカ ノ メカニズム |
シリーズ名ヨミ |
ゲンダイ シャカイ セイサク ノ フロンティア |
シリーズ番号ヨミ |
9 |
人名 |
森川 美絵/著
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人名ヨミ |
モリカワ ミエ |
出版者・発行者 |
ミネルヴァ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ミネルヴァ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2015.1 |
ページ数または枚数・巻数 |
5,351p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-623-07151-7 |
ISBN |
4-623-07151-7 |
注記 |
文献:p311〜330 |
分類記号 |
364.4
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件名 |
介護保険
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内容紹介 |
訪問介護の領域を検討範囲として、介護保険制度創設以前の展開を含めた通史的観点から批判的に検証。「介護の社会化」の功罪を「労働としての介護」という地平から相対化し、介護労働の新たなパラダイム構築を展望する。 |
著者紹介 |
1972年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科単位取得満期退学。国立保健医療科学院特命上席主任研究官。専門は福祉社会学・福祉政策・サービス評価。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811868714 |
目次 |
序章 「労働としての介護」の課題 |
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1 介護保険制度による介護の労働化/2 立脚点としての「地域における包括的なケア」/3 「労働としての介護」の主題化/4 体系的実証分析にむけて/5 本書の構成 |
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第Ⅰ部 「介護の労働化」を問う視点と方法論 |
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第1章 労働/ワークとしてのケアの分析概念化の展開 |
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1 ケアのワークとしての分析概念化/2 ワークとしての分析概念化への批判/3 福祉国家によるケア供給の再編とケアワークの変容/4 新たな専門職としてのワークの可能性 |
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第2章 日本における「介護の労働化」を問う視点 |
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1 「労働としての介護」研究の相対的位置と展開/2 担い手問題,供給多元化と介護労働/3 介護保険制度以降の雇用問題と労働への想像力/4 いかに可視化されたのか |
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第Ⅱ部 介護保険制度以前 |
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第3章 在宅介護労働の制度化過程における公的言説空間 |
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1 制度化初期における行為領域と担い手/2 <在宅介護労働>者の出現と疎外/3 <在宅介護>領域の制度運用/4 「福祉見直し」における在宅介護/5 対象一般化と在宅介護の「主婦役割」化/6 「ジェンダー化された一般性」に基づく「包括性」 |
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第4章 「参加型」福祉社会における在宅介護労働の認知構造 |
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1 「住民参加型」活動と労働との緊張関係/2 供給多元化としての「住民参加型」活動の出現/3 「参加型」システムの正統化と「住民参加型」組織の変容/4 福祉ミックスにおける境界と評価軸の揺らぎ/5 非-市場的価値の翻訳 |
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第Ⅲ部 介護保険制度の構想・開始段階 |
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第5章 「介護の社会化」の問題構制 |
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1 新たなシステムの理念と言説空間/2 脱・家族介護依存の理念的革新と文脈/3 家族介護の労働としての「費用化」と「代替性」/4 「代替と費用化」から「標準化された市場サービス」へ |
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第6章 介護報酬を通じた労働評価の枠組み |
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1 労働評価のツールとしての介護報酬/2 介護労働者の基本属性・雇用形態・賃金水準/3 介護労働の評価の位相の複層性/4 介護報酬を通じた介護労働評価の枠組み/5 単位化された<活動>評価への移行 |
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第7章 訪問介護労働の制度規範 |
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1 「仕事」と「活動」の境界,関係性の再編/2 ホームヘルパーの葛藤/3 介護保険制度のサービスとしての限定性/4 制度外部の相互扶助としてのサービスと関係性/5 「生活に埋めこまれた資源・関係」としての可能性?/6 介護労働の特殊資源化と「可視化の文法」共有化の困難 |
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第Ⅳ部 介護保険制度の再編段階 |
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第8章 「再編期」の介護給付パフォーマンス |
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1 介護保険制度後の給付レベルをめぐって/2 分析の視点と変数/3 介護支出の規模と施設介護/在宅介護のバランス/4 支出規模と利用率(アクセス)とのバランス/5 費用と供給構造の課題/6 供給再編の方向性 |
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第9章 「公的供給に値するケア」の変容 |
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1 制度再編とケア定義の政治/2 ケアワークの再編と危機/3 予防概念に基づく制度再編と給付変更/4 必要の新たな解釈と合意形成/5 作業単位化した行為としての限定化とその「外部」 |
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第10章 地域包括ケアに向けた労働実践の可能性と課題 |
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1 労働の包括性・非定型性の評価/2 地域包括ケアにおける無限定なケアの稀少性/3 NPO法人Aの活動の展開/4 単位化・尺度化された活動としての可視化/5 定型化しえない要素としての見守り・つなぎ・つながり/6 組織的管理と非専門的立場による帰属的な空間・関係性の再構成/7 日常生活支援の評価の可能性/8 労働実践の展望 |
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終章 「労働としての介護」の制度化に伴う課題 |
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1 各章の要約/2 規範的介護モデル別の特徴と課題/3 「介護の社会化」パラダイムの止揚へ/4 今後の議論に向けて |