書誌種別 |
図書 |
タイトル |
シモーヌ・ヴェイユの詩学 |
タイトルヨミ |
シモーヌ ヴェイユ ノ シガク |
人名 |
今村 純子/著
|
人名ヨミ |
イマムラ ジュンコ |
出版者・発行者 |
慶應義塾大学出版会
|
出版者・発行者等ヨミ |
ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2010.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
18,381,27p |
大きさ |
20cm |
価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-7664-1728-9 |
ISBN |
4-7664-1728-9 |
注記 |
シモーヌ・ヴェイユ略年譜:巻末p15〜16 文献:巻末p17〜25 |
新聞書評情報 |
毎日新聞 |
書評掲載日 |
2010/11/21 |
分類記号 |
135.5
|
件名 |
Weil Simone
|
件名 |
ヴェイユ シモーヌ
|
内容紹介 |
哲学者シモーヌ・ヴェイユの思想を美学・詩学の視点から体系的に論じ、その真髄を明らかにするとともに、「見えない世界」が根をもってはじめて「見える世界」が豊かに花開くことを提示する。 |
著者紹介 |
1967年東京生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科学術博士号取得。慶應義塾大学ほか非常勤講師。専攻は思想史・芸術倫理学。著書に「シモーヌ・ヴェイユの哲学」がある。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811310071 |
目次 |
序章 |
|
1 激動の時代の哲学者/2 美と善/3 「純粋さ」の詩学 |
|
第Ⅰ部 労働と詩 |
|
序 |
|
第1章 詩学の可能性 |
|
1 詩と自覚/2 「真空」の経験/3 「身体性の原理」と詩/4 詩学がひらく人間学 |
|
第2章 シモーヌ・ヴェイユにおけるプラトニズム |
|
1 自覚について/2 痛みが美に変わるとき/3 善への転回/4 力を打ち砕く愛 |
|
第3章 「デカルトにおける科学と知覚」をどう読むのか |
|
1 理性と神秘/2 知覚と自由/3 純化された想像力/4 「何」が「私」であるのか-労働と存在論 |
|
Essai アニメーションの詩学 |
|
1 アニメーションと倫理/2 見えるものと見えないもの/3 欲望と愛/4 恩寵と優しさ |
|
第Ⅱ部 美的判断力の可能性 |
|
序 |
|
第4章 美と神秘 |
|
1 認識と距離/2 美と不幸-「目的なき合目的性(finalité sans fin)」の射程/3 「世界の美」と「世界の秩序」/4 芸術誌における救い |
|
第5章 美と実在 |
|
1 距離があること、距離がないこと/2 「真空」と「絶対無」/3 「弱さの強さ」と美/4 芸術と超越 |
|
第6章 美的判断力の可能性 |
|
1 「美しい」と判断される位相/2 共通感覚と天才/3 正義と美的判断 |
|
Essai 瞬間の形而上学 |
|
1 「私」が「私」で「ある」ということ/2 第二の誕生/3 本質と属性/4 「現象としての死」と「本質としての死」/5 言葉と欲望 |
|
第Ⅲ部 善への欲望 |
|
序 |
|
第7章 脱創造あるいは超越論的感性論 |
|
1 創造と愛/2 「超越論的感性論」のゆくえ/3 シモーヌ・ヴェイユによるニヒリズムの超克 |
|
第8章 愛について |
|
1 媒介としての「愛」-マルクスからプラトンへ/2 善と必然の矛盾をどう生きるのか/3 数学-知と愛の合一 |
|
Essai 善への欲望 |
|
1 動機の問題/2 善意志と「善への欲望」/3 恩寵と自由の問題/4 「リアリティ」とは何か |
|
第Ⅳ部 芸術と倫理 |
|
序 |
|
第9章 表現について |
|
1 見えない世界の確かさ/2 表現と倫理/3 美的感情 |
|
第10章 芸術創造と生の創造 |
|
1 生の創造における「労働と芸術」/2 想像力の問題/3 重力と恩寵 |
|
第11章 芸術という技、労働という技 |
|
1 表現と形式/2 ポイエーシスとプラクティス/3 重力の倫理学 |
|
Essai 童話的映画がひらく倫理の地平 |
|
1 記憶と自覚/2 対話における象徴の役割/3 有限のうちなる無限/4 「三人称の世界」から「二人称の世界」へ |
|
第Ⅴ部 詩をもつこと |
|
序 |
|
第12章 詩をもつこと |
|
1 シモーヌ・ヴェイユにおける「東洋的なるもの」/2 「純粋なるもの」との接触/3 「詩」と詩的言語の可能性 |
|
第13章 暴力と詩 |
|
1 「権利」の彼方の「正義」/2 殺人と「想像力」/3 「詩」が「力」を超えるとき |
|
第14章 重力と詩 |
|
1 状況のなかの詩/2 善を欲望する魂の部分/3 『アンチゴネー』と現代/4 重力に抵抗する詩 |
|
Essai 美しさという境涯 |
|
1 「見えない世界」と美しさ/2 リアリティと自由/3 暴力と詩 |
|
終章 |
|
1 自覚から倫理へ/2 シモーヌ・ヴェイユ時学の三源泉/3 シモーヌ・ヴェイユと日本思想/4 映像倫理学の可能性/5 現実へのメス/6 ほとんど無、あるいは美 |