書誌種別 |
図書 |
タイトル |
道家思想の新研究 |
サブタイトル |
『莊子』を中心として |
タイトルヨミ |
ドウカ シソウ ノ シンケンキュウ |
サブタイトルヨミ |
ソウシ オ チュウシン ト シテ |
人名 |
池田 知久/著
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人名ヨミ |
イケダ トモヒサ |
出版者・発行者 |
汲古書院
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出版者・発行者等ヨミ |
キュウコ ショイン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2009.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
27,943,28p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥25000 |
ISBN |
978-4-7629-2851-2 |
ISBN |
4-7629-2851-2 |
注記 |
汚れあり(小口、p.898) |
注記 |
文献:章末 |
分類記号 |
124.2
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件名 |
道家
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内容紹介 |
「莊子」「老子」「淮南子」を中心とする中國の道家思想を取り上げて、歴史性に配慮しつつ、その本質を多方面から立體的に解明する。最新の出土資料を用いた「老子」に関する新しい研究も附載。 |
著者紹介 |
1942年朝鮮生まれ。東京大學文學部卒業。大東文化大學文學部中國學科教授。専攻は中國思想史。著書に「老莊思想」「郭店楚簡老子研究」「老子」など。 |
言語区分 |
jpn |
タイトルコード |
1009811164848 |
目次 |
第1章 最初の道家の思想家たち-老子・莊子・劉安 |
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第1節 多くの矛盾を含む『史記』老子列傳/第2節 前漢初期に作られた老子のイメージ/第3節 老子の祖述者とされた莊子/第4節 莊子に關する眞實とフィクション/第5節 莊子の先輩としての惠子/第6節 濟濟たる道家の思想家たち/注釋/參考文獻 |
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第2章 道家の諸テキストの編纂-『莊子』『老子』『淮南子』 |
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第1節 『莊子』の十餘萬言本/第2節 『莊子』の五十二篇本・二十七篇本・三十三篇本/第3節 『莊子』の内篇・外篇・雜篇/第4節 戰國末期に編纂された『老子』/第5節 馬王堆帛書『老子』の出土/第6節 郭店楚簡『老子』の新たな登場/第7節 武帝期初年における『淮南子』の編纂/注釋/參考文獻 |
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第3章 「黄老」から「老莊」を經て「道家」へ |
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第1節 戰國末期に始まる「黄老」/第2節 「黄帝」と「老子」の結合/第3節 淮南國における「老莊」/第4節 「黄帝」を批判する「道家」/第5節 司馬談に始まる「道家」/注釋/參考文獻 |
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第4章 道家の先驅者たち |
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第1節 道家の誕生とその背景/第2節 學派としての道家/第3節 道家の先驅者たち/注釋/參考文獻 |
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第5章 「萬物齊同」の哲學 |
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第1節 疎外された人間の姿/第2節 感情判斷・價値判斷・事實判斷の撥無/第3節 古代ギリシア哲學の「すべては一つ」/第4節 存在判斷の撥無/第5節 「萬物齊同」の哲學に對する非難/注釋/參考文獻 |
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第6章 「道」の形而上學 |
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第1節 二つの世界の理論/第2節 「物物者非物」というテーゼ/第3節 『易傳』の道器論/第4節 『老子』の道器論/注釋/參考文獻 |
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第7章 「物化」・轉生・輪廻の思想 |
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第1節 古代ギリシア哲學の轉生・輪廻/第2節 「物化」と夢の體驗/第3節 「物化」・轉生と「陰陽」二氣/第4節 「物化」・轉生・輪廻思想に對する誤解/第5節 輪廻とその樂しみ/第6節 轉生・輪廻する「萬物」と窮極的根源者の「道」/注釋/參考文獻 |
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第8章 「萬物一體」の思想 |
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第1節 「萬物齊同」と「萬物一體」/第2節 「氣」の理論に基づく「萬物一體」/第3節 「天地」における「萬物一體」/第4節 價値の優劣を否認する「萬物一體」/第5節 宇宙生成論/注釋/參考文獻 |
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第9章 天人關係論-「天」の立場と「仁孝」の否定 |
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第1節 殷周より戰國道家までの「天」の思想史/第2節 「莊子蔽於天、而不知人。」/第3節 「仁孝」の否定/第4節 「仁孝」の復權/注釋/參考文獻 |
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第10章 「養生」の説と「遊」の思想 |
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第1節 「養生」と「養性」/第2節 「不失性命之情」という理想/第3節 身體と精神の二元論より「氣」の一元論へ/第4節 世界の上に飛翔する「遊」/注釋/參考文獻 |
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第11章 三種類の政治思想-政治の拒否、ユートピア、中央集權 |
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第1節 政治に對する原理的な拒否/第2節 道家のユートピア思想と荀子學派の「禮」/第3節 「大同」のユートピア思想と退歩史觀/第4節 黄老思想の中央集權的な政治思想/第5節 中央集權的な政治思想の代表例/注釋/參考文獻 |
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第12章 聖人の「無爲」と萬物の「自然」 |
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第1節 中國古代の「天」の思想史の構想/第2節 「無爲而無不爲」というテーゼ/第3節 「自然」という言葉の出現/第4節 『老子』の「無爲」と「自然」/第5節 道家思想の危機と「道」の形而下化/第6節 「自然」思想史の素描/注釋/參考文獻 |
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第13章 「無知」「不言」の提唱と辨證法的な論理 |
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第1節 「無知之知」の提唱/第2節 「不言之言」の提唱/第3節 「知」「言」の復權/第4節 辨證法的な論理/注釋/參考文獻 |
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第14章 諸子百家への批判と諸思想統一の構想 |
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第1節 諸子百家相互の批判/第2節 道家の諸子百家に對する批判と自己批判/第3節 道家の諸子百家に對する否定と肯定/第4節 道家による諸思想統一の構想/第5節 『漢書』藝文志と諸思想統一の構想の終焉/注釋/參考文獻 |
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第15章 日本における林希逸『莊子【ケン】齋口義』 |
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第1節 初めて林希逸『莊子【ケン】齋口義』を讀んだ惟肖得巖/第2節 林羅山における朱子學と『三子【ケン】齋口義』/第3節 林希逸の人物と思想/第4節 江戸時代における林希逸『莊子【ケン】齋口義』の盛衰/注釋/參考文獻 |
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附録1 郭店楚簡『老子』諸章の上段・中段・下段 |
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第1節 始めに/第2節 上段を缺く諸章の檢討/第3節 中段を缺く諸章の檢討/第4節 下段を缺く諸章の檢討/第5節 終わりに/注釋/參考文獻 |
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附録2 『老子』に現れる二種類の「孝」 |
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第1節 始めに/第2節 『莊子』における「孝」の肯定と否定/第3節 『老子』諸本における「孝」の否定/第4節 『老子』諸本における「孝」の肯定/第5節 郭店楚簡『語叢』に現れる「孝」/第6節 終わりに/注釋/參考文獻 |