書誌種別 |
図書 |
タイトル |
古今和歌六帖の文学史 |
タイトルヨミ |
コキン ワカ ロクジョウ ノ ブンガクシ |
人名 |
田中 智子/著
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人名ヨミ |
タナカ トモコ |
出版者・発行者 |
花鳥社
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出版者・発行者等ヨミ |
カチョウシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2025.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
378p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥9000 |
ISBN |
978-4-86803-016-4 |
ISBN |
4-86803-016-4 |
分類記号 |
911.137
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件名 |
古今和歌六帖
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内容紹介 |
他の歌集や物語との比較から、「古今和歌六帖」の配列構造と和歌表現の特質を明らかにする。古代文学のありようを広く見渡して、「古今和歌六帖」を核とした文学史の見取り図を描く。 |
著者紹介 |
徳島県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。神戸大学大学院人文学研究科専任講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812830816 |
目次 |
序章 古今和歌六帖概説 |
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はじめに/一 古今和歌六帖概説/二 古今和歌六帖の研究史/三 本書の主題と意義/おわりに |
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第Ⅰ部 古今和歌六帖の生成と享受 |
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第一章 古今和歌六帖の万葉歌と天暦古点 |
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はじめに/一 古今和歌六帖と万葉集/二 古今和歌六帖の万葉歌と古点(一)/三 古今和歌六帖の万葉歌と古点(二)/四 古今和歌六帖の万葉歌の本文の変容/おわりに |
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第二章 古今和歌六帖と伊勢物語 |
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はじめに/一 伊勢物語第二次成立章段と古今和歌六帖/二 伊勢物語第三次成立章段と古今和歌六帖(一)/三 伊勢物語第三次成立章段と古今和歌六帖(二)/四 その他の章段と古今和歌六帖/おわりに |
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第三章 古今和歌六帖の採歌資料 |
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はじめに/一 当該屛風歌の成立に関する先行諸説/二 当該屛風歌の成立について/三 古今和歌六帖の撰者・成立年代について/おわりに/付論 源順の大饗屛風歌の構成 |
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第四章 古今和歌六帖の物名歌 |
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はじめに/一 物名歌の題材(一)/二 物名歌の題材(二)/三 物名題と歌意の関連性/四 物名歌の技巧性/おわりに |
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第五章 古今和歌六帖から源氏物語へ |
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はじめに/一 第四帖恋部と第五帖雑思部/二 恋部の立項の論理/三 面影の和歌表現史/四 古今和歌六帖<面影>から源氏物語へ/おわりに |
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第Ⅱ部 古今和歌六帖の構成 |
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第一章 古今和歌六帖の構成と目録 |
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はじめに/一 古今和歌六帖の目録をめぐる諸問題/二 総目録・帖目録・本文中の項目名の異同(一)/三 総目録・帖目録・本文中の項目名の異同(二)/四 第一帖歳時部の分類について/五 第一帖の帖目録の漢字表記について/おわりに |
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第二章 雑思部の配列構造 |
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はじめに/一 雑思部の項目/二 雑思部の項目配列の方法/三 雑思部と古今集恋部/四 雑思部の配列構造について/おわりに |
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第三章 四季のはじめとはての歌 |
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はじめに/一 古今集四季部にみる季節のはじめとはて/二 亭子院歌合と古今集春部/三 古今集撰者と季節のはじめ・はて/四 古今和歌六帖にみる季節のはて/五 古今和歌六帖にみる季節のはじめ/おわりに |
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第四章 歳時部の構成 |
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はじめに/一 歳時部の項目の分類基準/二 歳時部にみえる月次の時間構造/三 A「暦月を示す項目」とC「年中行事に関わる項目」/四 A「暦月を示す項目」の採歌源/五 A「暦月を示す項目」とB「季節の節目の項目」/おわりに |
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第五章 古今和歌六帖における和歌分類の論理 |
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はじめに/一 「物」による歌の分類/二 万葉集巻十の分類法と古今和歌六帖の項目/三 古今和歌六帖の立項の方法と万葉集巻十/四 古今和歌六帖と万葉集巻十における和歌分類の基準/おわりに |
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第Ⅲ部 古今和歌六帖とその時代 |
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第一章 大伴家持の立春詠 |
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はじめに/一 家持と暦月・二十四節気/二 四四九〇番歌-改年迎春を寿ぐ歌-/三 四四九二番歌(一)-シカスガニをめぐって-/四 四四九二番歌(二)-トカの用法-/五 家持歌と年内立春/おわりに |
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第二章 曾禰好忠歌の表現 |
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はじめに/一 毎月集について/二 典型的な序歌の表現/三 毎月集冒頭の序歌/四 本旨が呼びかけの表現になっている序歌/五 序歌を越えて/おわりに |
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第三章 曾禰好忠の「つらね歌」 |
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はじめに/一 つらね歌の特徴/二 つらね歌の尻取り構造について/三 つらね歌にみる同音の繰り返し/四 つらね歌Aと蟬聯体の詩/五 つらね歌の主題と表現/おわりに |
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第四章 円融院子の日の御遊と和歌 |
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はじめに/一 歌会の次第と曾禰好忠追放事件/二 『円融院御集』の贈答歌群/三 曾禰好忠の「つらね歌」/おわりに |
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第五章 述懐歌の機能と類型表現 |
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はじめに/一 「鶴鳴」篇をふまえた漢詩文/二 大江千里の述懐歌/三 述懐歌の機能とその類型表現/おわりに |
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第六章 源氏物語の独り言の歌 |
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はじめに/一 「独りごつ」「独り言」の語義/二 他者がいない場での独り言の歌/三 他者に聞かれる独り言の歌/四 薫の独り言の歌/おわりに |
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終章 古今和歌六帖の成立と流布 |
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はじめに/一 古今和歌六帖の成立年代/二 古今和歌六帖の成立と流布/三 中世における古今和歌六帖享受/四 近世・近代における古今和歌六帖享受/おわりに |