書誌種別 |
図書 |
タイトル |
日中全面戦争に至る中国の選択1933-1937 |
サブタイトル |
「防共」と「抗日」をめぐる葛藤 |
タイトルヨミ |
ニッチュウ ゼンメン センソウ ニ イタル チュウゴク ノ センタク センキュウヒャクサンジュウサン センキュウヒャクサンジュウナナ |
サブタイトルヨミ |
ボウキョウ ト コウニチ オ メグル カットウ |
人名 |
鹿 錫俊/著
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人名ヨミ |
ロク シャクシュン |
出版者・発行者 |
東京大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
トウキョウ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2024.12 |
ページ数または枚数・巻数 |
5,319p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥7000 |
ISBN |
978-4-13-036289-4 |
ISBN |
4-13-036289-4 |
注記 |
文献:p305〜310 |
分類記号 |
319.22
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件名 |
中国-対外関係-歴史
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日中戦争(1937〜1945)
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内容紹介 |
満洲事変以降、日中全面戦争に至るまでに、中国は日本とソ連との関係の中でいかなる選択を行ったのか。「防共」と「抗日」をめぐる国民政府の葛藤と選択という新しい視角から、この戦争の重要局面を解明する。 |
著者紹介 |
中国復旦大学大学院歴史・国際政治学研究科博士課程修了。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。大東文化大学国際関係学部教授。南京大学中華民国史研究センター客員教授。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812816319 |
目次 |
序論 |
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1.本書の目的/2.本書の対象時期と構成/3.本書の方法/4.資料とその運用/5.本書の意義/結び |
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第1章 前史:国民政府誕生後の対日・対ソ関係(1927〜1932) |
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1.ジレンマによる対ソ敬遠方針/2.中ソ国交回復の裏表/3.特殊構造の背景と影響/結び |
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第2章 二重外交の形成と「制露攘日」構想の始動(1932.10〜1934.12) |
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1.「ソ連利用」策の浮上/2.ソ連との関係の冷却/3.米ソ国交樹立の波紋/4.「対ソ接近」論の台頭と汪精衛の反対/5.蔣介石の日中ソ関係観と「制露攘日」構想/6.日ソ相互牽制戦略の試行/結び |
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第3章 華北事変前後における中日ソ関係の転換(1935.1〜12) |
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1.1935年初頭の対日親善の背景/2.日本の蔣介石認識とその当否/3.華北問題をめぐるソ連カードの利用/4.磯谷対案の衝撃と「連ソ制日」論の高揚/5.蔣介石の新しい対日提案/6.日本の回答とソ連側新政策の判明/7.対ソ提携と対日抗戦への転換/結び |
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第4章 何鍵密告,ソ蒙協定と1936年の激動(1935.12〜1936.12) |
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1.陳立夫の回想に見る極秘の旅/2.中ソ関係に関する日本側の観測/3.湖南省主席何鍵の密告/4.日中間の平穏の裏の中ソ関係の悪化/5.日本の対蔣不信とソ連の観察/6.「共同防共」をめぐる日中の相克/7.日独防共協定の影響/結び |
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第5章 中ソ「絶対密件」に至る駆け引き(1936.12〜1937.8) |
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1.西安事件による「共同防共」問題の本格化/2.国民政府における「連ソ容共」の実相/3.中ソ関係の再度の冷え込み/4.心理的葛藤と全面戦争の勃発/5.中ソ「絶対密件」と「共同防共」問題の決着/結び |
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第6章 「防共」概念をめぐる日中間の攻防(1937.8〜9) |
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1.中ソ不可侵条約に対する日本の非難/2.日本に対する国民政府の反論/3.「防共」をめぐる日本の政策の虚実/4.「防共」をめぐる中国の「正用」と「逆用」/結び |
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第7章 日独ソをめぐる路線対立の展開と終焉(1937.8〜1938.1) |
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1.「外交方略」の不発と「疑ソ依独」論の台頭/2.「反共」執念の復活と別ルートの模索/3.「以独促ソ」と「依独講和」の交叉/4.日本の行動と中国の路線対立の終焉/結び |
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結論 |
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1.「抗日」と「防共」に関する国民政府の思惑/2.中国の抗日戦突入とソ連の意向との関連/3.ソ連の参戦拒否と国民政府の対日姿勢との関連/4.国民政府の路線対立の終焉/5.1937年の「曲線」と教訓 |