書誌種別 |
図書 |
タイトル |
「満洲」をめぐる児童文学と綴方活動 |
サブタイトル |
文化に潜む多元性、辺境性、連続性 |
タイトルヨミ |
マンシュウ オ メグル ジドウ ブンガク ト ツズリカタ カツドウ |
サブタイトルヨミ |
ブンカ ニ ヒソム タゲンセイ ヘンキョウセイ レンゾクセイ |
人名 |
魏 晨/著
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人名ヨミ |
ギ シン |
出版者・発行者 |
ミネルヴァ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ミネルヴァ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2023.11 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,235,3p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-623-09475-2 |
ISBN |
4-623-09475-2 |
注記 |
文献:p213〜224 |
分類記号 |
909
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件名 |
児童文学-歴史
/
日本文学-歴史-昭和時代
/
作文教育-歴史
/
満州-歴史(1932〜1945)
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内容紹介 |
日本帝国主義とは異なる言説が「満洲」で生まれた背景とは。多元的な「満洲」文化がいかにして生まれ、戦後に継承されたかを児童文学と綴方活動から探る。 |
著者紹介 |
中国天津市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学、同大学)。お茶の水女子大学専任講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812722152 |
目次 |
序章 児童文学から「満洲」の文化特徴を問い直す |
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1 「満洲」とは何か/2 「満洲」の文学に関する既存研究とその空白/3 児童文学と綴方活動の有効性/4 児童文学から見た「満洲」 |
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第Ⅰ部 「満洲」児童文学と様々な「満洲」像 |
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第1章 「満洲」における児童文学展開の歴史 |
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1 <内地>から「満洲」へ渡る児童文学/2 「満洲」児童文学の発展 |
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第2章 「満洲」童話作家・石森延男の登場 |
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1 渡満初期の石森延男と『協和』/2 『協和』の全体像/3 『協和』を舞台にした児童文学者・石森延男/4 「満洲」童話作家・石森延男の登場 |
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第3章 大陸開拓動員と児童文学 |
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1 満蒙開拓青少年義勇軍の動員と児童文学/2 満洲移住協会機関誌とその小学生欄/3 少年義勇軍をめぐる児童文学作品/4 動員する文学・動員される文学 |
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第4章 「満洲」育ちの童話作家・山田健二 |
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1 「満洲」育ちの童話作家に注目する/2 日本生まれ「満洲」育ちの「満洲」童話作家/3 日満から期待された「満洲」童話作家とその「満洲色」/4 満鉄に支えられる「満洲」の日常と未来/5 「満洲」育ちの日本人として夢見る「満洲」未来像/6 「満洲」次世代の主体性を描く |
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第5章 戦後日本における「満洲」経験の再構築 |
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1 戦前における「満洲」経験を再構築する戦後の「引揚げ文学」/2 序文からわかる戦前と戦後の作品の位置づけ/3 戦後における戦前テクストの書き直し/4 子供の友情を描く危険性と可能性/5 戦後日本社会に閉じ込められた「満洲」体験 |
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第Ⅱ部 日満綴方使節をめぐる「満洲」次世代の誕生 |
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第6章 日満綴方使節の活動 |
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1 子供が綴って旅する日満綴方使節の活動/2 日満綴方使節の企画/3 日満綴方使節の選抜/4 日満綴方使節の入選者発表/5 日満綴方使節の「親善」の旅/6 児童を統合する連動のメカニズム |
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第7章 交錯するまなざし、齟齬する満洲夢 |
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1 日満綴方使節と『綴方満洲』・『綴方日本』/2 『綴方満洲』から見る日本人の「満洲国」像/3 『綴方日本』から見る「満洲」人の主体性/4 「満洲国」はだれのモノなのか |
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第8章 川端康成と綴方 |
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1 なぜ戦時中なのか、なぜ綴方なのか/2 綴方と帝国の夢/3 帝国からの乖離/4 綴方から見る川端の文学的理想/5 踏み台としての帝国拡張、理想の実践場としての「満洲」 |
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終章 「満洲」次世代の誕生とゆくえ |
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1 本書のまとめ/2 児童文学から見る「満洲」の特徴とその意義/3 戦後の「満洲」経験に目を向けて |