書誌種別 |
図書 |
タイトル |
医学と儒学 |
サブタイトル |
近世東アジアの医の交流 |
タイトルヨミ |
イガク ト ジュガク |
サブタイトルヨミ |
キンセイ ヒガシアジア ノ イ ノ コウリュウ |
人名 |
向 静静/著
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人名ヨミ |
コウ セイセイ |
出版者・発行者 |
人文書院
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出版者・発行者等ヨミ |
ジンブン ショイン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2023.5 |
ページ数または枚数・巻数 |
344p |
大きさ |
20cm |
価格 |
¥5200 |
ISBN |
978-4-409-04124-6 |
ISBN |
4-409-04124-6 |
注記 |
文献:p315〜330 関連略年表:p332〜337 |
分類記号 |
490.21
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件名 |
医学-歴史
/
儒学-歴史
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内容紹介 |
「論語」などの儒教経典、儒学、疫病、東アジアの国際情勢から様々な影響を受け、変容し続けていた近世日本の医学。後藤艮山ら古方派医学の四大家が実践した「復古」の多様性を解き明かし、近世日本医学史を再定位する。 |
著者紹介 |
中国生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同大学助教。博士(文学)。専門は、日本思想史、日中医学交流史。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812677387 |
目次 |
序章 |
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一 本書の問題意識/二 先行研究/三 後世派医学と古方派医学/四 本書の課題と方法/五 本書の構成/六 補足 登場する諸用語・概念について |
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第一部 古方派医家の「復古」 |
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第一章 後藤艮山の「古道」-「日用食品」・民間治療法の提唱 |
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一 はじめに/二 後藤艮山の生い立ち/三 「古道」の内実-「未病ヲ養生ガ主ナリ」/四 「薬ハ毒物」-「温補」への批判/五 「順気」としての治療法/六 おわりに |
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第二章 香川修庵の「自我作古」-「日用」の医学全書の成立 |
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一 はじめに/二 「儒医一本論」について/三 「自我作古」としての『一本堂行余医言』/四 「日用之薬」としての『一本堂薬選』/五 『一本堂薬選』への批判-戸田旭山『非薬選』/六 おわりに |
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第三章 山脇東洋の「述而不作」-腑分けの実施と『外台秘要方』翻刻 |
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一 はじめに/二 「周之職」-腑分けの実施と『周礼』/三 「漢之術」とする『傷寒論』/四 「晋唐之方」としての『外台秘要方』/五 永富独嘯庵における「古医道」/六 おわりに |
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第四章 吉益東洞の「古訓」とその展開-「万病一毒論」をめぐって |
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一 はじめに/二 東洞の「古訓」/三 「疾医」の規範としての扁鵲と張仲景/四 東洞の「天命説」/五 東洞の処方集・薬物書/六 「万病一毒論」と梅毒の治療/七 東洞以降-医学における日本中心主義の形成/八 おわりに |
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第二部 東アジアにおける医の交流-『傷寒論』の研究と「実用」 |
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第五章 明清医学と近世日本医学-越境する医家たち |
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一 はじめに/二 明・清代に留学した日本医家/三 来日した中国医家およびその活動/四 北山友松子の医学と長崎/五 おわりに |
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第六章 『傷寒論』研究と東アジア |
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一 はじめに/二 張仲景と『傷寒論』/三 近世日本における中国の『傷寒論』関係書/四 『傷寒論』の日本伝来と研究/五 おわりに |
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第七章 『傷寒論』の「実用」-麻疹・痘瘡・腸チフス・風邪の治療から |
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一 はじめに/二 麻疹の流行と『傷寒論』/三 痘瘡の流行と『傷寒論』/四 腸チフスの流行と『傷寒論』/五 風邪の流行と『傷寒論』/六 おわりに |
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終章 |
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一 「復古」の多様性/二 古方派医学の再定位/三 医学と儒学/四 今後の課題-東アジア医学思想史・交流史研究に向けて |