書誌種別 |
図書 |
タイトル |
近世オランダ治水史 |
サブタイトル |
「健全なる河川」と側方分水をめぐる知識と権力 |
並列タイトル |
Knowledge and Power over Rivers:A History of River Water Management in the Dutch Republic |
タイトルヨミ |
キンセイ オランダ チスイシ |
サブタイトルヨミ |
ケンゼン ナル カセン ト ソクホウ ブンスイ オ メグル チシキ ト ケンリョク |
人名 |
中澤 聡/著
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人名ヨミ |
ナカザワ サトシ |
出版者・発行者 |
東京大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
トウキョウ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2023.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
13,384p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥8000 |
ISBN |
978-4-13-068802-4 |
ISBN |
4-13-068802-4 |
注記 |
文献:p359〜371 主要事件:p372 |
分類記号 |
517.2359
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件名 |
河川-オランダ
/
治水-歴史
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内容紹介 |
マース川とライン川の河口に位置し、水害に悩まされてきたオランダは、利水と治水をいかにして両立させてきたのか? 国家政策と科学的アプローチ、そして「健全なる河川」と「側方分水」という視点から、その歴史をたどる。 |
著者紹介 |
東邦大学理学部・健康科学部非常勤講師。千葉工業大学教育センター非常勤講師。明治大学理工学部非常勤講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812656657 |
目次 |
序章 「側方分水計画」とは |
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0.1 本書の問題意識/0.2 研究対象としてのオランダ治水史/0.3 「正規河川」と「側方分水」/0.4 本書の構成 |
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第Ⅰ部 近世までの河川 |
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第1章 排水路としての河川 |
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1.1 土地と人びと/1.2 干拓の始まりと大開墾運動/1.3 治水管区の成立/1.4 14世紀の危機/1.5 干拓の限界と生態学的危機/1.6 自然エネルギーの導入と機械化 |
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第2章 利権としての河川 |
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2.1 交通路としての河川/2.2 「公共の」河川とその利権/2.3 私権の対象としての河川/2.4 ライン川諸派川間の水配分の変化 |
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第Ⅱ部 黄金時代の河川 |
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第3章 オランダ連邦共和国-その成立と国家体制 |
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3.1 国家形成の始まり/3.2 ハプスブルク時代の財政中央集権化/3.3 反乱の勃発/3.4 連邦共和国の形成/3.5 連邦の財政機構/3.6 オランダの財政革命/3.7 ホラント州の財政機構/3.8 技術専門職の制度化-測量士と工兵技師/3.9 社会の構成 |
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第4章 防衛線としての河川-共和国成立期からフッデとホイヘンスによる河川調査まで |
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4.1 河水配分の問題/4.2 第1次無州総督時代/4.3 国務評議会による調整の難航と関係諸州主導の取り組み/4.4 慣習的水法の成文化-水制の規制と標準川幅の設定/4.5 新たな脅威/4.6 フッデとホイヘンスによる河川調査 |
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第5章 パネルデン水路の開削 |
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5.1 「災いの年」から「奇跡の年」へ/5.2 ウィレム三世治下の河川事業/5.3 スペイン継承戦争と塹壕線計画/5.4 3州による捷水路の開削 |
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第Ⅲ部 理性の時代の河川 |
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第6章 18世紀初頭の政治,思想,科学 |
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6.1 共和国の衰退と行財政問題/6.2 ホラント州の行財政問題とスリンゲラント体制/6.3 「ニュートン主義」の広がり/6.4 イタリア学派による河川水理学の始まり/6.5 ス・グラーフェサンデ『自然学の数学的諸原理』初版第10章「川の流れについて」 |
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第7章 主権者と河川-第2次無総督時代(1702-47)のホラント州における河川行政改革の取り組み |
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7.1 メルウェーデ川1726年水害と放水路計画/7.2 ニコラース・クルキウスの治水計画案/7.3 メルウェーデ川1729年水害と水害対策専門家諮問委員会の設置/7.4 専門家委員会の勧告/7.5 専門家委員会勧告への抵抗とクルキウスの離反/7.6 海岸砂丘の浸食とマース川河口堆砂問題/7.7 水害防止からの水運改善分離案 |
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第8章 「健全なる河川」の理念をめぐる論争 |
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8.1 「健全なる河川」の理念の登場/8.2 レック川での洪水の出現/8.3 レック堤防の危機と上流河川への関心/8.4 ファン・デン・ビュルヒグラーフ-フェルゼン論争/8.5 スパイク協定/8.6 レック川の「片づけ」/8.7 フェルゼンの『河川学論考』 |
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第Ⅳ部 維新と革命の時代の河川 |
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第9章 オラニエ維新と河川政策の転換 |
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9.1 オラニエ維新/9.2 河川政策への影響/9.3 反フェルゼン勢力の形成/9.4 「パネルデン水路およびスパイク堤防の案件のための委員会」の設置/9.5 パネルデン水路呑み口抑制工事 |
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第10章 側方分水計画と河川総督職創設 |
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10.1 1751年洪水-新たな対策の必要性/10.2 ビーラント捷水路計画/10.3 側方分水計画/10.4 ホラント州河川総督職の創設 |
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第11章 クリスティアーン・ブルニングスとライン川諸派川流量測定 |
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11.1 1771年協定と上流河川改修工事/11.2 ブルニングスの「流水の速度についての論考」 |
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第12章 河川と革命 |
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12.1 革新運動と学協会の設立/12.2 学協会と河川/12.3 愛国運動の始まり/12.4 愛国運動と学協会/12.5 愛国運動と水理技師/12.6 集権と分権-バターフ共和国での治水論争/12.7 ブルニングスの「遺言」 |
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終章 「健全なる河川」とは |
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補論 超過洪水対策と非定量治水について |