書誌種別 |
図書 |
タイトル |
「八紘一宇」の社会思想史的研究 |
タイトルヨミ |
ハッコウ イチウ ノ シャカイ シソウシテキ ケンキュウ |
人名 |
黒岩 昭彦/著
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人名ヨミ |
クロイワ アキヒコ |
出版者・発行者 |
弘文堂
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出版者・発行者等ヨミ |
コウブンドウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2022.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
297,6p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-335-16104-9 |
ISBN |
4-335-16104-9 |
分類記号 |
309.021
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件名 |
社会思想-日本
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内容紹介 |
第二次世界大戦時の日本の海外進出を正当化する標語だったと通説化している「八紘一宇」。戦前戦中、社会思想上かつてない影響を及ぼした「八紘一宇」の通史的検証を通して、その多様性を含めた実像を究明する。 |
著者紹介 |
昭和38年宮崎県生まれ。皇學館大学文学部神道学科卒業。鵜戸神宮宮司。宮崎県神社庁副庁長、宮崎県神社庁講師、國學院大學研究開発推進機構共同研究員。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812591352 |
目次 |
序章 本研究の目的と論構成 |
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一 本研究の目的/二 本研究の論構成/三 先行研究と視座 |
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第一編 「八紘一宇」の展開 |
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第一章 「八紘一宇」の具象化 |
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一 安達謙蔵と八聖殿/二 神鏡と八聖人を製作した作者達/三 日名子実三の日蓮上人像/四 八聖殿と八紘之基柱 |
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第二章 「八紘一宇」と二・二六事件 |
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一 「蹶起趣意書」に見る目的と思想/二 石原莞爾の「王道」と「覇道」/三 新官僚・相川勝六/四 平泉澄の苦悩 |
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第三章 「八紘一宇」の「国是」をめぐる一考察 |
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一 二荒芳徳と「八紘一宇」/二 斎藤隆夫の「反軍演説」/三 「八紘一宇」の根本意義を糾した北昤吉/四 「国是」を揺るがす生田和平の質問 |
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第四章 「八紘一宇」から「八紘為宇」へ |
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一 「八紘為宇」の初出/二 八紘一宇への批判/三 八紘一宇と八紘為宇を用いた知識人/四 精研知識人の使用形態/五 河野省三の「八紘為宇」/六 文部省・教学局の「転換」 |
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第五章 戦後史のなかの「八紘一宇」 |
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一 「八紘一宇」の政治問題化/二 神社関係者の「八紘一宇」と「八紘為宇」/三 八紘一宇と「家族国家論」 |
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第二編 「八紘一宇」と地域主義 |
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第一章 「八紘之基柱」建設の主体性にみる地域主義 |
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一 祖国日向主義/二 相川勝六の心算/三 「八紘之基柱」建設の目的/四 「紀元二千六百年奉祝記念事業ノ調整ニ関スル件」(政府通牒)/五 宮崎県と「内閣紀元二千六百年祝典事務局」との協議/六 宮崎県と「内閣紀元二千六百年祝典事務局」との齟齬 |
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第二章 「八紘之基柱」と相川勝六 |
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一 二分する「敬神」評価/二 警保局官僚時代の「敬神」/三 大本教への「弾圧」/四 広島、愛知、愛媛県知事時代の「敬神」/五 宮崎県知事時代の「敬神」と背景 |
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第三章 八紘之基柱と田中智学 |
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一 田中智学とは/二 皇宮神社(皇宮屋)について/三 発奮唱導した赤間與三次/四 「御東遷二千六百年祭」と新原少将/五 政府との交渉にあたった君島知事/六 皇宮神社顕彰の背景にあった原動力 |
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第四章 占領下の八紘之基柱 |
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一 「八紘一宇」の文字削除とGHQ/二 宮崎民政部の方針と宮崎県の対応/三 ご染筆を巡る秩父宮家の対応/四 ご染筆を巡る三人の証言/五 菅原喜市の「秩父宮雍仁親王殿下八紘一宇記録」 |
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第五章 「八紘一宇碑」に見る地域性・多様性 |
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一 戦後の苦難を語る「八紘一宇碑」/二 寺院の「八紘一宇碑」/三 特徴的な石碑/四 石碑の揮毫者と地域性/五 鎮守の杜の民間事業 |
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終章 本研究の成果と課題 |
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一 「八紘一宇」研究の成果/二 「八紘一宇」研究の課題/三 「八紘之基柱」研究の成果と課題 |