書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ファッションとテクノロジー |
サブタイトル |
英国ヴィクトリア朝ミドルクラスの衣生活の変容 |
並列タイトル |
FASHION AND TECHNOLOGY |
タイトルヨミ |
ファッション ト テクノロジー |
サブタイトルヨミ |
エイコク ヴィクトリアチョウ ミドル クラス ノ イセイカツ ノ ヘンヨウ |
人名 |
長谷部 寿女士/著
|
人名ヨミ |
ハセベ スメジ |
出版者・発行者 |
春風社
|
出版者・発行者等ヨミ |
シュンプウシャ |
出版地・発行地 |
横浜 |
出版・発行年月 |
2021.11 |
ページ数または枚数・巻数 |
378,6p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4500 |
ISBN |
978-4-86110-762-7 |
ISBN |
4-86110-762-7 |
注記 |
文献:p337〜365 |
分類記号 |
383.15
|
件名 |
ファッション-歴史
/
イギリス-歴史-19世紀
|
内容紹介 |
工業化を遂げた19世紀英国において、「テクノロジー」はファッションにどのような影響を与えたのか。ミドルクラス女性のファッションに焦点を当て、着飾るという行為に対する意識と実践の変容を明らかにする。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812555820 |
目次 |
序章 テクノロジーとファッションが結びついた時代 |
|
第Ⅰ部 ファッションアイテムにおけるテクノロジー |
|
第1章 一八五〇年代〜一八六〇年代のクリノリン・スタイルに見るテクノロジー |
|
はじめに/第1節 ペチコートタイプのクリノリン-ダンディズムと「家庭の天使」・一八四〇、五〇年代/1-1 「家庭の天使」の理想像/1-2 一八四〇年代のクリノリンペチコート/1-3 『パンチ』に描かれはじめた女性ファッション/第2節 一八五六年、鉄製フープ・クリノリンの登場/2-1 製鉄技術の発達/2-2 服飾品への鋼の応用-パラソル、クリノリン、コルセット/2-3 クリノリンの製造-着用者と制作者の親近性/第3節 鉄製フープ・クリノリンの改良/3-1 クリノリンによる事故/3-2 鉄製フープ・クリノリンの改良品-軽量化・柔軟性/第4節 クリノリンの恩恵-動く身体/4-1 鉄道の発達とクリノリンの改良/4-2 旅行のための服装-生地のバリエーション/4-3 ばねを用いた椅子/おわりに |
|
第2章 一九世紀イギリスの模造品ショールのデザイン |
|
はじめに/第1節 イギリスにおける模造品ショールの製造/1-1 一九世紀のカシミア・ショールのブーム/1-2 カシミア・ショールの起源/1-3 イギリスにおけるショール製造のはじまり/1-4 プリント・ショールの発展/第2節 イギリスのデザイン教育と産業博覧会/2-1 イギリスのデザイン教育とショールのデザイン/2-2 デザインへの関心と産業博覧会への影響/2-3 ペイズリー模様の普及/第3節 万国博覧会とデザイン理論/3-1 万博に出品された模造品ショールとカシミア・ショール/3-2 カシミア・ショールのデザインへの注目/第4節 ショールの流行と女性のファッションセンス/4-1 TPOに応じたショールのヴァリエーション/4-2 ショールの纏い方/おわりに |
|
第3章 一八七〇年代〜一八八〇年代のバッスルスタイルと装飾、ディスプレイ |
|
はじめに/第1節 バッスルスタイルへの変化/1-1 クリノレットからバッスルへ/1-2 バッスルスタイル期のGrecian Bend/1-3 プリンセスラインのドレス/1-4 バッスルの復活/第2節 バッスルスタイルの装飾とディスプレイ/2-1 ドレスの装飾性/2-2 身体のディスプレイ-ダーウィンの性淘汰理論/2-3 タイトレーシングの激化/第3節 ショッピングの変化/3-1 イギリスのデパート前史/3-2 ホワイトリーの登場と万博のディスプレイ/3-3 ドレスのディスプレイ/おわりに |
|
第Ⅱ部 衣服製作過程におけるテクノロジーと、衣生活の変化 |
|
第4章 ミシン産業の進展とミドルクラスへの普及 |
|
はじめに/第1節 ミシン産業の興隆/1-1 ミシンの実用化に至るまで/1-2 イギリスにおけるミシンの製造・販売と服飾産業の発展/第2節 シンガー社の躍進と家庭用ミシンの広がり/2-1 シンガー社の設立/2-2 シンガー社のイギリス進出と家庭用ミシンの広がり/第3節 ステイタス・シンボルとしてのミシンの所有/第4節 ミシンの普及と、裁縫する女性のイメージの変化/4-1 ミンン登場以前、既製服産業におけるお針子/4-2 ミシンの登場以後、ミシンを使う女性たち/1 既製服産業における普及/2 家庭への普及/おわりに |
|
第5章 パターンの進展と衣服製作の変容 |
|
はじめに/第1節 パターンの登場/第2節 既製服産業の進展/2-1 古着から安物既製服へ/2-2 一八六〇年代の既製服(クリノリンの時代)/1 紳士の既製スーツ/2 婦人服の既製化/2-3 一八七〇〜八〇年代の既製服(バッスルの時代)/1 既製品のバッスル/2 ドレスの既製化/第3節 女性雑誌のパターン付録/3-1 ファンシーワークの流行/3-2 ファンシーワークの図案/3-3 衣服パターンを利用したドレス製作/おわりに |
|
第Ⅲ部 反装飾によるテクノロジー |
|
第6章 唯美主義の有用性と個性の表現 |
|
はじめに/第1節 唯美主義ドレスのルーツ/1-1 ラファエル前派のドレス/1-2 ラファエル前派のドレスの広がり-芸術的ドレス/第2節 ホイス夫人の服飾論「有用性」-『セントポールズ・マガジン』の記事より/第3節 ホイス夫人の服飾論「三つの芸術理念」-『アート・オブ・ビューティ』(1878)と『アート・オブ・ドレス』(1879)より/3-1 Truth to Nature-身体に忠実であること/3-2 Truth to Nature-マテリアルに忠実であること、質素倹約/3-3 Harmony-ドレスの色合い/3-4 Individuality-個性の表現、美への探究心/第4節 ホイス夫人の唯美主義-ドレスからインテリアへ/第5節 商品化された唯美主義ドレス-テクノロジーとの融合/おわりに |
|
第7章 衣服改革運動のなかのドレスにみるテクノロジー |
|
はじめに/第1節 身体線に沿うドレス、プリンセスラインのドレス/1-1 ホイス夫人とプリンセスラインのドレス/1-2 オリファント夫人の服飾論/1-3 オリファント夫人の『フィービー嬢』にみるドレス/第2節 テーラーメイドの女性服/2-1 一九世紀前半のテーラーメイド、乗馬服/2-2 一九世紀後半のテーラーメイド/2-3 レドファンによるデザイン/第3節 合理服協会と下着の改革/3-1 合理服協会について/3-2 合理服協会、合理服会-下着の改革/第4節 ハサミを持つ女性たち/4-1 ドレスメーカーの変化/4-2 ミドルクラスの衣生活/おわりに |
|
終章 手の経験から生まれる服装意識 |