書誌種別 |
図書 |
タイトル |
いわさきちひろと戦後日本の母親像 |
サブタイトル |
画業の全貌とイメージの形成 |
タイトルヨミ |
イワサキ チヒロ ト センゴ ニホン ノ ハハオヤゾウ |
サブタイトルヨミ |
ガギョウ ノ ゼンボウ ト イメージ ノ ケイセイ |
人名 |
宮下 美砂子/著
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人名ヨミ |
ミヤシタ ミサコ |
出版者・発行者 |
世織書房
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出版者・発行者等ヨミ |
セオリ ショボウ |
出版地・発行地 |
横浜 |
出版・発行年月 |
2021.6 |
ページ数または枚数・巻数 |
4,326p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-86686-019-0 |
ISBN |
4-86686-019-0 |
注記 |
文献:p283〜294 いわさきちひろ・関連年表:p295〜313 |
分類記号 |
726.601
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件名 |
母
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件名 |
岩崎 ちひろ
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件名 |
イワサキ チヒロ
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内容紹介 |
いわさきちひろに託された<母親像>とは何だったのか。戦後の日本で活躍した画家・いわさきちひろの画業と現代社会に生きる母親達のあり方をジェンダーの視点から捉え直し、初源に立つ彼女の思いを新たな可能性へと解き放つ。 |
著者紹介 |
千葉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程修了。文学博士。専門は絵本研究、近現代表象文化研究、ジェンダー研究。小田原短期大学特任講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812516361 |
目次 |
序章 研究の目的と方法 |
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1 いわさきちひろを研究するということ/2 課題と研究方法・本書の構成/3 先行研究 |
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Ⅰ 戦前から1950年代 |
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1章 画家としてのバックボーンの形成 |
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1 母・文江から受け継いだもの/2 画家という職業と満洲国への憧憬/3 共産党入党と画業の開始 |
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2章 画業の拡大と「母性」イメージの萌芽 |
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1 美術団体再編との関わり/2 女性向け印刷媒体での活動/3 結婚と広告の仕事がもたらした「母性」イメージ |
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3章 「童画家」への道と童画におけるジェンダー構造の変容 |
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1 いわさきが出会った戦前の絵雑誌/2 プロレタリア童画におけるジェンダー構造/3 戦後の童画界再編と「母性」への期待 |
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Ⅱ 高度成長期 |
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4章 絵本市場の拡大と「専業主婦」の隆盛 |
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1 国内絵本市場の発展/2 月刊保育絵本という媒体と絵本画家としてのスタート/3 母親と絵本を結び付ける画家としての期待 |
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5章 「母性」を描く画家として |
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1 子ども像からの考察/2 生活スタイルからの考察/3 母親像・母子像からの考察 |
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6章 社会活動での期待の高まりと支持層の拡大 |
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1 「新日本婦人の会」立ち上げまで/2 「新日本婦人の会」創設メンバーとして/3 『こどものしあわせ』と「泥臭さ」からの脱却/4 教科書と著作権獲得運動との関わり |
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Ⅲ 1960年代末から現代 |
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7章 母親像の揺らぎと画風の変化 |
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1 曖昧になる母親像/2 「専業主婦」という立場の凋落/3 絵本業界の変化と至光社の取り組み/4 世界的な絵本の転換期のなかで |
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8章 原点への回帰と反戦・平和活動 |
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1 反戦・平和運動の高まり/2 戦争をテーマとした制作へ/3 反戦・平和イメージの再考 |
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9章 現代におけるいわさきちひろ像と新たな解釈 |
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1 現代におけるいわさきちひろ像/2 『となりにきたこ』に見る「らしさ」の否定/3 『あかちゃんのくるひ』に見る「二人目問題」 |
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終章 いわさきちひろの画業とイメージ |
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1 戦前を含む初期の活動や作品に対する分析/2 「母性」イメージの形成過程を明らかにする/3 没後のイメージ形成と新しい批評・解釈/4 おわりに |