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書誌情報サマリ

タイトル

在明の別残月抄

人名 辛島 正雄/著
人名ヨミ カラシマ マサオ
出版者・発行者 九州大学出版会
出版年月 2021.3


書誌詳細

この資料の書誌詳細情報です。

書誌種別 図書
タイトル 在明の別残月抄
サブタイトル 天下の孤本を新しい校訂本文で読み解く
タイトルヨミ アリアケ ノ ワカレ ザンゲツショウ
サブタイトルヨミ テンカ ノ コホン オ アタラシイ コウテイ ホンモン デ ヨミトク
人名 辛島 正雄/著
人名ヨミ カラシマ マサオ
出版者・発行者 九州大学出版会
出版者・発行者等ヨミ キュウシュウ ダイガク シュッパンカイ
出版地・発行地 福岡
出版・発行年月 2021.3
ページ数または枚数・巻数 357,3p
大きさ 22cm
価格 ¥6000
ISBN 978-4-7985-0300-4
ISBN 4-7985-0300-4
分類記号 913.38
件名 在明の別
内容紹介 神の加護のもと人間界に降誕したヒロインが、男女二人分の役割を担い、家の繁栄をもたらす奇想天外な「在明の別」。徹底した本文検証から、平安最末期の王朝物語の傑作を読み解く。
著者紹介 1955年生まれ。山口県出身。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。同大学院人文科学研究院教授。博士(文学)。著書に「中世王朝物語史論」など。
言語区分 JPN
タイトルコード 1009812477043
目次 序 『在明の別』への誘い
はじめに/一 異性装の物語/二 隠形の物語/三 『今隠れ蓑』待望論/四 散逸物語としての『在明の別』/五 『在明の別』の出現/六 大摑み『在明の別』/七 求められる新しい校訂本文
前編 『在明の別』を読む
第一章 作中和歌から何が見えるか
はじめに/一 『在明の別』巻二以降の作中和歌/二 東宮と女院とによる最後の贈答歌/三 女院と東宮との関係性/四 響き合う作中和歌/五 右大将の死と対の上/おわりに
第二章 左大臣の恋
はじめに/一 左大臣の恋の原型/二 中務宮の北の方との出逢いと破局/三 女院のもとへ/四 荒れすさぶ中務宮の北の方/五 再び、女院のもとへ/六 女院への思いの行き着くところ/七 左大臣の逍遙と垣間見/八 持ち帰った紅葉を女院に奉る/九 粟津の女と契る/十 粟津の女への恋着と見守る母の思い/十一 右大臣の大君との結婚とその余波/十二 粟津の女を都へ迎える用意整う。送り出す母の思い/十三 左大臣の身の落ち着きと内大臣の夢/十四 内大臣、三条の女と再会/十五 内大臣、娘婿として左大臣を歓待/十六 秘密の通い所から四条の上へ/十七 中務宮の北の方、ついに物の気となる/十八 物の気、右大臣の大君を取り殺そうとする/十九 物の気、今度は四条の上に取り憑く/二十 中務宮の北の方の死とその後の左大臣/おわりに
第三章 父と娘の旅路
はじめに/一 <男装の姫君>誕生の舞台裏/二 <隠れ蓑>の術を駆使する右大将/三 右大将の結婚と対の上の出産/四 右大将の揺れる思いと笛による奇瑞/五 対の上の受難と、それを歓迎する左大臣家/六 男装との別れを惜しむ右大将/七 帝の夢と運命の夜/八 左大臣、動く/九 失われた右大将を求めて/十 将来に向けて/十一 左大臣と中宮を支える太政大臣と女院/十二 旅路の終わり/おわりに
第四章 右大将は誰に向けて和歌を詠んだか
はじめに/一 右大将の作中和歌一覧/二 前後で一変する巻一の和歌/三 巻二の和歌/四 巻三の和歌/五 右大将=女院が和歌を詠むとき/おわりに
第五章 死にゆくふたりを結びつける原点
はじめに/一 ふたりの恋の原点/二 内大臣が中務宮の北の方を求めた理由/おわりに
後編 『在明の別』の本文校訂と読解
第六章 巻一読解考
はじめに/一 損傷した本文の修復/二 神慮により支えられる物語世界/三 左大臣の迷い/四 「春日の神」と物語史/おわりに
第七章 巻一本文校訂・読解考
はじめに/一 「いとしふぞ。」/二 「思うとま●給へれ。」/三 「もてなさるゝを、かくの●いみじう」/四 「御めのとご、こゐ給中納言などは」/おわりに
第八章 巻二本文校訂・読解考
はじめに/一 「この御かたにやがて御まくにまいり給へり。」/二 「あけとけしていたくふかれにけるにや。」/三 「あまりさまかはれる」文/四 「うらみにはらいらせ、かならずたすけさせ給へ。」/五 「おとゞいかゞ御かひををくり給。」/六 「をはする日ゞに」「ひまを見す」「かはり給え●」/おわりに
第九章 巻三本文校訂・読解考
はじめに/一 中務宮の北の方、左大臣のふたりの妻に取り憑く/二 中宮の御産につづく一連の慶賀の場面/三 内大臣の末路/四 院の四十の賀と天女降下の奇瑞/五 太政大臣、大堰に閑居を占める/六 左大臣、東宮の女御に迫る/七 入道太政大臣、満足裡に臨終を迎える/八 左大臣をめぐる最後の場面/九 謎の歌をめぐって/おわりに
第十章 巻三読解考
はじめに/一 中宮の御産と産養/二 『在明の別』と『紫式部日記』/三 『紫式部日記』の自在な摂取/おわりに



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