書誌種別 |
図書 |
タイトル |
「侵攻小説」というプロパガンダ装置の誕生 |
タイトルヨミ |
シンコウ ショウセツ ト イウ プロパガンダ ソウチ ノ タンジョウ |
人名 |
深町 悟/著
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人名ヨミ |
フカマチ サトル |
出版者・発行者 |
溪水社
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出版者・発行者等ヨミ |
ケイスイシャ |
出版地・発行地 |
広島 |
出版・発行年月 |
2020.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
5,218p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥2800 |
ISBN |
978-4-86327-511-9 |
ISBN |
4-86327-511-9 |
注記 |
文献:p202〜207 |
分類記号 |
930.26
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件名 |
小説(イギリス)
/
プロパガンダ-歴史
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内容紹介 |
1871年に英国で誕生した「侵攻小説」。そのオリジナルとして知られる「ドーキングの戦い」に加え、未だ研究のなされてこなかった数々の作品を取り上げ、そのジャンルの英国での受容を論じる。 |
著者紹介 |
1980年福岡県生まれ。広島大学文学研究科博士課程後期修了(文学博士)。同朋大学文学部専任講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812397476 |
目次 |
序章 |
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Ⅰ ヴィクトリア朝後期の民衆へのプロパガンダと「侵攻小説」/Ⅱ 「ドーキングの戦い」と「侵攻小説」について/Ⅲ 「ドーキングの戦い」以降の一八七〇年代の侵攻小説について/Ⅳ 「海峡トンネル危機」と侵攻小説について |
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第一部 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”) |
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第一章 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”)-前編- |
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はじめに/Ⅰ 「ドーキングの戦い」のプロットについて/Ⅱ アラーミズムを利用する作者/Ⅲ メディアの批判と作者の弁明/Ⅳ 軍事演習とアラーミズムの収束/おわりに |
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第二章 「ドーキングの戦い」(“The Battle of Dorking”)-後編- |
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はじめに/Ⅰ 批判対象の設定/Ⅱ 揺れる批判対象/Ⅲ 無視された抑止力/Ⅳ 作品のコメディーとしての側面/Ⅴ 改変前と改変後の作品の比較/Ⅵ 見えない侵攻軍/おわりに |
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第二部 「ドーキングの戦い」以降、一八七〇年代の侵攻小説作品 |
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第三章 『五十年が過ぎ』と『トルコの分割』(Fifty Years Hence)(The Curving of Turkey) |
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はじめに/Ⅰ 両作品のプロットについて/Ⅱ 問題にされない英国の軍備/Ⅲ 『五十年が過ぎ』に登場する二種類の悪/Ⅳ 『トルコの分割』における倒すべき悪/Ⅴ 両作品の異なるトルコへの見方/おわりに |
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第四章 『一八八三年の侵攻』(The Invasion of 1883) |
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はじめに/Ⅰ 作品のプロットについて/Ⅱ 改革の主役である読者/Ⅲ 防衛力の主力になる得るボランティア隊/Ⅳ 皆を不幸にする戦争/おわりに |
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第五章 『海峡トンネル、つまり英国の破滅』(The Channel Tunnel;or,England's Ruin) |
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はじめに/Ⅰ 作品のプロットについて/Ⅱ 効果的に使われる「議題設定」/Ⅲ 無理に始まる仏独の戦争/おわりに |
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第三部 一八八二年の「海峡トンネル危機」における侵攻小説作品 |
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第六章 『いかにジョン・ブルはロンドンを失ったか』(How John Bull Lost London) |
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はじめに/Ⅰ 作品のプロットについて/Ⅱ 敵意を隠すフランス/Ⅲ 賛成派と反対派の立場/Ⅳ 責任を負わされる民衆/おわりに |
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第七章 「海峡トンネルの話」(“The Story of the Channel Tunnel”) |
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はじめに/Ⅰ 作品のプロットについて/Ⅱ 登場回数の少ない作品のヒーロー/Ⅲ 敵国ではなく英国内に存在する悪役/Ⅳ 資本家ワトキンへの個人攻撃/Ⅴ トンネル建設における議論/おわりに |
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第八章 『ブローニュの戦い』(The Battle of Boulogne) |
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はじめに/Ⅰ 作品のプロットについて/Ⅱ 否定される反対派の言説/Ⅲ 正義の英国軍と不義をはたらくフランス軍/Ⅳ 英仏の国民性の違いから喚起される愛国心/おわりに |
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結章 |
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はじめに/Ⅰ 第一部「ドーキングの戦い」のまとめ/Ⅱ 第二部「ドーキングの戦い」以降、一八七〇年代の侵攻小説作品のまとめ/Ⅲ 第三部一八八二年の「海峡トンネル危機」における侵攻小説作品のまとめ/おわりに |