書誌種別 |
図書 |
タイトル |
戦後オーストリアにおける犠牲者ナショナリズム |
サブタイトル |
戦争とナチズムの記憶をめぐって |
シリーズ名 |
明治大学人文科学研究所叢書 |
タイトルヨミ |
センゴ オーストリア ニ オケル ギセイシャ ナショナリズム |
サブタイトルヨミ |
センソウ ト ナチズム ノ キオク オ メグッテ |
シリーズ名ヨミ |
メイジ ダイガク ジンブン カガク ケンキュウジョ ソウショ |
人名 |
水野 博子/著
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人名ヨミ |
ミズノ ヒロコ |
出版者・発行者 |
ミネルヴァ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ミネルヴァ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2020.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
11,349,39p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥7500 |
ISBN |
978-4-623-08862-1 |
ISBN |
4-623-08862-1 |
注記 |
文献:巻末p9〜39 |
分類記号 |
234.6
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件名 |
オーストリア-歴史
/
ナショナリズム
/
反ナチ運動
/
世界大戦(第二次)
/
戦争犠牲者
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内容紹介 |
第二次世界大戦後のオーストリアにおいて国民国家が形成されてきた歴史的プロセスを、現実政治と表象世界の両面から実証的にたどる。「犠牲者ナショナリズム」が「オーストリア国民」の形成をいかに推進したかを明らかにする。 |
著者紹介 |
1970年三重県生まれ。グラーツ大学精神科学部博士課程修了。Dr.phil.(歴史学)。明治大学文学部教授。専攻はオーストリア・ヨーロッパ近現代史。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812395231 |
目次 |
序章 オーストリア国民をめぐる二つの問題系 |
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1 ドイツ国民か、オーストリア国民か/2 オーストリア・ファシズムからナチズムへ/3 過去との付き合い方を問う視角/4 犠牲者国民のスペクトラムと本書の構成 |
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第Ⅰ部 犠牲者国民という射程 |
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第1章 第二共和国の誕生と「犠牲者テーゼ」 |
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1 「オーストリアの主権に関する宣言」と「モスクワ宣言」/2 レンナー政府による国家再建の試み/3 国家統一への道/4 一九五五年以後の展開 |
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第2章 「ファシズムの犠牲者」を創出する |
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1 顕彰制度にみる「犠牲者性」/2 犠牲者を「扶助」すること/3 権利の獲得に向かって/4 政治的被迫害者同盟の全国組織化 |
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第3章 「ファシズムの犠牲者」を周縁化する |
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1 人種・信仰・国民的帰属が理由で迫害された人びとへの補償/2 新犠牲者扶助法の制定にみる格差の論理/3 犠牲者イメージのヴァリアント/4 犠牲者の統合を求めて/5 「加害者性」と「犠牲者性」の共存 |
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第4章 「戦争犠牲者」をめぐる国民福祉の論理 |
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1 「戦争犠牲者」とは誰か/2 戦争犠牲者援護法にみる国民福祉の領域/3 犠牲者国民を創り出す/4 競合する「犠牲者」たち |
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第Ⅱ部 犠牲者ナショナリズムの陥穽 |
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第5章 元ナチの再統合と「犠牲者国民」の形成 |
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1 ナチズムの遺産/2 フィーグル政権による「脱ナチ化」政策/3 免罪される青年世代/4 交錯する恩赦=忘却のディスコース |
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第6章 占領軍当局による戦犯追及 |
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1 四連合国占領下オーストリアにおける戦争犯罪者訴追/2 米軍当局の訴追方針/3 仏軍当局による戦犯訴追の実態/4 英軍当局の戦犯訴追システム |
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第7章 オーストリア人民裁判による戦犯追及と国民の境界 |
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1 戦争犯罪の射程/2 オーストリア人民裁判の制度と実践/3 ナチ・戦争犯罪と国民的正義/4 国家反逆罪をめぐる人民裁判/5 新たな「国家反逆者」像の構築と冷戦 |
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第Ⅲ部 犠牲者国民の記憶空間 |
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第8章 反ファシズム闘争をめぐる想起の文化 |
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1 抵抗運動の記憶?/2 記念施設化されるマウトハウゼン/3 記念される過去/4 反ファシズムの記憶の周縁化 |
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第9章 戦没者の記憶を継承する |
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1 戦没者をめぐる記憶のポリティクス/2 想起の文化の担い手「黒十字」/3 戦間期黒十字の思想と活動/4 一九四五年以後の黒十字と戦没者/5 「戦争犠牲者」イメージの再構築/6 「戦争犠牲者」観の変容 |
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第10章 戦没者記念碑 |
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1 戦間期における戦没者記念碑の建設/2 国家による英雄顕彰/3 「われわれの犠牲者」を想起する/4 愛国的な兵士像 |
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終章 終わりなき犠牲者ナショナリズム |
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補論 ブルゲンラント・ロマ迫害の二重構造 |
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1 ブルゲンラント・ロマ-国民的ディスコースの再検討/2 オーストリアにおけるロマの人びと/3 ブルゲンラント・ロマの歴史/4 「オーストリア国民」国家の中のロマ/5 再生産される「異者」 |