書誌種別 |
図書 |
タイトル |
松本清張が「砂の器」を書くまで |
サブタイトル |
ベストセラーと新聞小説の一九五〇年代 |
シリーズ名 |
早稲田大学エウプラクシス叢書 |
シリーズ番号 |
021 |
タイトルヨミ |
マツモト セイチョウ ガ スナ ノ ウツワ オ カク マデ |
サブタイトルヨミ |
ベスト セラー ト シンブン ショウセツ ノ センキュウヒャクゴジュウネンダイ |
シリーズ名ヨミ |
ワセダ ダイガク エウプラクシス ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
21 |
人名 |
山本 幸正/著
|
人名ヨミ |
ヤマモト ユキマサ |
出版者・発行者 |
早稲田大学出版部
|
出版者・発行者等ヨミ |
ワセダ ダイガク シュッパンブ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2020.1 |
ページ数または枚数・巻数 |
5,292p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4000 |
ISBN |
978-4-657-20802-6 |
ISBN |
4-657-20802-6 |
分類記号 |
910.268
|
件名 |
新聞小説
|
件名 |
松本 清張
|
件名 |
マツモト セイチョウ
|
内容紹介 |
松本清張と新聞小説のかかわりについて考察。清張の新聞小説第一作「野盗伝奇」、ブロック紙掲載「黒い風土」を取り上げると共に、「砂の器」初出誌を調査し、その新聞小説としての姿に迫る。石川達三と川崎長太郎にも触れる。 |
著者紹介 |
1972年東京生まれ。早稲田大学大学院教育学術院で博士(学術)を取得。中国上海の復旦大学外文学院日語語言文学系の副教授。学術雑誌『アジア・文化・歴史』を創刊、編集責任を務める。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812377821 |
目次 |
序章 松本清張と新聞小説の一九五〇年代 |
|
一 時代が変わっても/二 松本清張と読者をつなぐメディア/三 新聞小説の黄金時代/四 新聞小説という問題/五 松本清張の新聞小説観/六 清張、新聞小説へ向かう |
|
第一部 新聞小説家と私小説家 |
|
第一章 マスメディアの中の小説家-新聞小説家としての石川達三 |
|
一 石川達三の「妖気」/二 「望みなきに非ず」と新聞小説の戦後/三 「悪の愉しさ」から「四十八歳の抵抗」へ/四 文化人としての新聞小説家 |
|
第二章 新聞小説家の意見-石川達三の「自由」談義 |
|
一 石川達三の「自由」論/二 「自由の敵」論争/三 石川達三という問題/四 「自由の敵」ではない「四十八歳の抵抗」 |
|
第三章 ブームとなった私小説家-川崎長太郎の読者戦略 |
|
一 なぜ川崎長太郎だったのか/二 私小説家・川崎長太郎/三 私小説家の読者戦略/四 「硬太りの女」と『鍵』/五 石川達三の読者/川崎長太郎の読者/六 松本清張へ |
|
第二部 清張、新聞小説を書く |
|
第一章 新聞小説第一作-「野盗伝奇」論 |
|
一 「乱波」の物語/二 「野盗伝奇」を追いかけて/三 新聞小説としての「野盗伝奇」/四 新聞小説の読者と松本清張/五 メディアミックスの中の「野盗伝奇」/六 「野盗伝奇」以降の新聞小説における清張/七 「黒い風土」へ |
|
第二章 清張は新聞小説をどう書いたのか-「黒い風土」の執筆風景 |
|
一 清張の忍耐力/二 「黒い風土」の原稿/三 速記者の存在/四 訂正記事/五 新聞小説における挿絵画家の存在/六 絵組み/七 挿絵画家との争闘 |
|
第三章 ブロック紙の読者への戦略-新聞小説としての「黒い風土」 |
|
一 求められた地方性/二 「黒い風土」における「地方の実景」/三 小説における職業という記号/四 欲望された記者/五 「黒い風土」の時代の記者/六 新聞社の週刊誌編集部/七 社会部記者と週刊誌記者/八 新聞を読む新聞小説/九 地方紙の一九五九年/十 『黄色い風土』へ |
|
第三部 「砂の器」を読む |
|
第一章 全国紙の新聞小説への挑戦-「砂の器」のたくらみ |
|
一 ベストセラーとなった「砂の器」/二 サスペンスの語り、そして生活のリアリズム/三 新聞を読む新聞小説/四 引用の小説、「砂の器」/五 新聞小説に引用される新聞の言説/六 読者の世界/今西の世界/表象の世界/七 「砂の器」のその後 |
|
第二章 <眼>から<耳>へ-「砂の器」を聴く |
|
一 松本清張における<音>/二 「砂の器」とミュージック・コンクレート/三 <眼>から<耳>へ |
|
第三章 「砂の器」以降の清張、あるいは新聞小説についての覚書 |
|
一 全国紙の朝刊へ/二 二人の“社会派”小説家/三 「落差」の反響/四 ベストセラー作家を超えて |