書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ラテンアメリカ研究入門 |
サブタイトル |
<抵抗するグローバル・サウス>のアジェンダ |
タイトルヨミ |
ラテン アメリカ ケンキュウ ニュウモン |
サブタイトルヨミ |
テイコウ スル グローバル サウス ノ アジェンダ |
人名 |
松下 冽/著
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人名ヨミ |
マツシタ キヨシ |
出版者・発行者 |
法律文化社
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出版者・発行者等ヨミ |
ホウリツ ブンカシャ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2019.12 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,230p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥2600 |
ISBN |
978-4-589-04047-3 |
ISBN |
4-589-04047-3 |
注記 |
文献:巻頭p7〜8 |
分類記号 |
302.55
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件名 |
ラテン アメリカ
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内容紹介 |
「新自由主義的グローバル化」の下で、民衆は生活の困窮を強いられながらも、どのように抗い、立ち向かったのか。市場の論理を超える「抵抗するグローバル・サウス」の構築へ向けた試みと課題を探究する。 |
著者紹介 |
1947年東京都生まれ。明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士後期課程単位取得退学。立命館大学名誉教授。博士(国際関係学)。著書に「現代メキシコの国家と政治」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812364462 |
目次 |
序章 21世紀のラテンアメリカを考えるために |
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1 グローバル世界の中のラテンアメリカ:その歴史と現在/2 本書の課題:新自由主義の生成・展開、そしてポスト新自由主義に向けて/3 本書の視座・アプローチ/4 グローバル・サウスにおけるラテンアメリカ |
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第1章 ラテンアメリカ |
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1 資本主義と国民国家の「黄金期」/2 支配的様式としての新自由主義モデルの展開/3 本格化するグローバル資本と連携するテクノクラート政権 |
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第2章 新自由主義がもたらした問題群 |
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1 新自由主義の登場、展開、社会的インパクト/2 民族的自立戦略の挫折、ナショナルな社会構造の分断・破壊/3 多国籍型資本主義的発展モデルと中米の新たな社会的危機/4 構造的暴力の普遍化:人間の安全保障への攻撃/5 グローバルな天然資源獲得競争と共同体の権利獲得闘争 |
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第3章 変容するラテンアメリカの農村社会 |
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1 ラテンアメリカ農業の新自由主義的転換/2 アグリビジネスによる収奪/3 農村社会の破壊と移民:メキシコの事例/4 農村における新たな社会運動 |
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第4章 分断される都市社会 |
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1 分断される都市の生活と社会/2 ラテンアメリカにおけるインフォーマル経済/3 メキシコにおけるインフォーマル・セクターの拡大/4 雇用機会の萎縮/5 都市基盤型社会運動と市民的権利の回復 |
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第5章 「左派」政権の「挫折」と教訓 |
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1 「左派」政権登場の背景と分析視角/2 新自由主義への「対抗戦略」/3 社会運動と国家/4 新たな従属的制約:グローバルな資本と市場 |
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第6章 現代ラテンアメリカのポピュリズム |
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1 時代の共鳴板としてのポピュリズム/2 ポピュリズムと民主主義との曖昧な関係性/3 新自由主義型ネオ・ポピュリスト政権:ペルー・フジモリ政権の事例/4 急進的ポピュリスト政権 |
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第7章 国家と社会を蝕む「新自由主義」という暴力 |
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1 メキシコにおける暴力/市民社会/国家/2 新自由主義がもたらす暴力環境の拡がり/3 北米のリージョナリズム強化と安全保障/4 麻薬カルテルと“麻薬取引国家(Narco‐State)”/5 移民問題と暴力/6 新たな中米の暴力が生み出す監視の「民族化」 |
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第8章 NAFTAに翻弄されたメキシコ社会 |
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1 岐路に立つメキシコ/2 新自由主義型グローバル化とNAFTA/3 NAFTA体制下のメキシコの経済実績/4 新自由主義国家を深化させた国家-資本関係の構築/5 農村の荒廃と移民/6 食糧主権と労働主権の構築に向けて |
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第9章 ポストNAFTAに向けたメキシコ社会の再構築 |
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1 「安価な労働力輸出モデル」を超えて/2 新自由主義を超える新たな社会運動と民主主義の胎動/3 メキシコ社会の再生に向けた課題と展望:始動するロペス・オブラドールの時代/4 新自由主義政策の帰結:メキシコ社会を覆う暴力・貧困/5 グローバル資本主義の農村地域への浸透:移民・食糧主権との関連で/6 ロペス・オブラドールの可能性:メキシコの再生への一歩 |
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第10章 ブラジル労働者党政権の挑戦と挫折 |
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1 「躍動するブラジル」の現在/2 ローカル・レベルのガヴァナンス:参加型ガヴァナンスの実験/3 ブラジルの「大国化」と「国益」への傾斜/4 ブラジル「左派」政権の失敗 |
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第11章 多極化する世界秩序とラテンアメリカの選択 |
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1 多極化する世界秩序におけるラテンアメリカ/2 グローバル資本主義世界におけるBRICSの浸透・拡大/3 南米におけるリージョナルなガヴァナンス構築/4 「リージョナリズムの社会化」/5 リージョナルな地域協力と市民社会/6 世界社会フォーラム:ダボス会議に抗して |
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終章 ポスト・トランプ時代に向けたラテンアメリカ |
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1 多様な対抗ヘゲモニーの連携:新自由主義型暴力の克服/2 トランプ政権の誕生とラテンアメリカの新たな試練と挑戦/3 ラテンアメリカが提起してきた問題と課題:「左派」政権の挫折を乗り越えて/4 オルター・グローバル化を構想するために/5 グローバルな民主的世界秩序構想に向け:市場の論理を超える展望に向けての視点と課題 |