書誌種別 |
図書 |
タイトル |
合理的なものの詩学 |
サブタイトル |
近現代日本文学と理論物理学の邂逅 |
シリーズ名 |
ひつじ研究叢書 |
シリーズ番号 |
文学編12 |
タイトルヨミ |
ゴウリテキ ナ モノ ノ シガク |
サブタイトルヨミ |
キンゲンダイ ニホン ブンガク ト リロン ブツリガク ノ カイコウ |
シリーズ名ヨミ |
ヒツジ ケンキュウ ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
ブンガクヘン-12 |
人名 |
加藤 夢三/著
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人名ヨミ |
カトウ ユメゾウ |
出版者・発行者 |
ひつじ書房
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出版者・発行者等ヨミ |
ヒツジ ショボウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2019.11 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,368p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5600 |
ISBN |
978-4-8234-1025-3 |
ISBN |
4-8234-1025-3 |
分類記号 |
910.263
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件名 |
日本文学-歴史-昭和時代
/
日本文学-歴史-平成時代
/
理論物理学
/
文学と科学
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内容紹介 |
近現代日本文学の書き手たちは、同時代の理論物理学やその周辺領域の学知に、どのような思考の可能性を見いだしていたのか。モダニズムの文芸思潮から今日のサイエンス・フィクションにいたるまでの芸術様式の系譜を再考する。 |
著者紹介 |
1990年東京都生まれ。早稲田大学教育学研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)。早稲田大学ほか非常勤講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812354293 |
目次 |
序章 思考の光源としての理論物理学 |
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一 二〇世紀物理学という「事件」/二 昭和初期における理論物理学と文芸思潮の交錯/三 本書の構成と概要 |
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Ⅰ 文芸思潮と理論物理学の交通と接点 |
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第一章 「科学的精神」の修辞学-一九三〇年代の「科学」ヘゲモニー |
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はじめに/一 浮遊する「科学的精神」/二 文学者と「科学的精神」/三 科学者共同体と「科学的精神」/四 「偶然文学論争」の混成的位相/おわりに |
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第二章 「現実」までの距離-石原純の自然科学的世界像を視座として |
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はじめに/一 石原純の「科学」論/二 石原純の「芸術」論/三 「新しい現実」をめぐる言説布置/おわりに |
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第三章 ジャンル意識の政治学-昭和初期「科学小説」論の諸相 |
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はじめに/一 「探偵小説」のなかの「科学」/二 <自然科学=人間科学>のパラダイム/三 「純粋」な「科学小説」/四 「懸賞科学小説」のゆくえ/おわりに |
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Ⅱ 横光利一の文学活動における理論物理学の受容と展開 |
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第四章 新感覚派の物理主義者たち-横光利一と稲垣足穂の「現実」観 |
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はじめに/一 「法則」の優位性/二 認識論と存在論/三 近現代物理学の転轍点/おわりに |
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第五章 観測者の使命-横光利一『雅歌』における物理学表象 |
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はじめに/一 書きなおされる物理学者/二 量子力学の問題構制/三 「文学のみの科学」の考究/おわりに |
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第六章 「ある唯物論者」の世界認識-横光利一『上海』と二〇世紀物理学 |
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はじめに/一 <身体>と<肉体>のはざま/二 戯画としての「骸骨」/三 現象に伏在する「精神」/おわりに |
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Ⅲ モダニズム文学者と数理諸科学の邂逅と帰趨 |
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第七章 「合理」の急所-中河與一「偶然文学論」の思想的意義 |
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はじめに/一 標語としての「知的浪漫主義」/二 「合理」と「非合理」のはざま/三 同時代思潮との交点/おわりに |
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第八章 多元的なもののディスクール-稲垣足穂の宇宙観 |
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はじめに/一 「必然性」からの脱却/二 「物質」と「場」のドラマ/三 「無限宇宙」の存立構造/おわりに |
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第九章 「怪奇」の出現機構-夢野久作『木魂』の表現位相 |
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はじめに/一 数学的理性への偏執/二 逸脱する記号演算/三 「怪奇小説」の記述作法/おわりに |
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終章 パラドックスを記述するための文学的想像力 |
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一 「経験」と「理論」の乖離/二 パラドックスはなぜ回避できないのか |
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補論i 「存在すること」の条件-東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』の量子論的問題系 |
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はじめに/一 量子テクノロジーの到達地点/二 「計算」の理念/三 汐子は「存在」するか/おわりに |
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補論ii 自己言及とは別の仕方で-円城塔『Self‐Reference ENGINE』と複雑系科学 |
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はじめに/一 「私」語りの作法/二 生成変化する「私」へ/三 生命モデルとしての多元宇宙/おわりに |