書誌種別 |
図書 |
タイトル |
医療関係者のための実践的法学入門 |
タイトルヨミ |
イリョウ カンケイシャ ノ タメ ノ ジッセンテキ ホウガク ニュウモン |
人名 |
城 祐一郎/著
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人名ヨミ |
タチ ユウイチロウ |
出版者・発行者 |
成文堂
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出版者・発行者等ヨミ |
セイブンドウ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2019.4 |
ページ数または枚数・巻数 |
18,435p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-7923-0644-1 |
ISBN |
4-7923-0644-1 |
注記 |
汚れあり(小口,地) |
分類記号 |
321
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件名 |
法律学
/
医療-法令
/
医療倫理
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内容紹介 |
医療関係者になるための勉強をする学生が、法学の基礎を理解するためのテキスト。法とは何かという基礎的な問題から始め、憲法や法律について医療関係の事項に焦点を当て、身近な問題をあげつつ解説。倫理の問題も取り上げる。 |
言語区分 |
zzz |
タイトルコード |
1009812305258 |
目次 |
第1章 法とは |
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はじめに/法の概念/六法全書/公法:憲法・行政法・刑事法・刑法・刑事訴訟法/私法:民事法・民法・商法・民事訴訟法/民事法と刑事法の区別/実体法と手続法の区別/条文の読み方のルール/法解釈の仕方/法源とは/法源としての慣習法/法源としての判例法/刑事判決及び民事判決の各形式/判決の引用の仕方/最高裁における判例の変遷-民事事件の例-/最高裁における判例の変遷-刑事事件の例-/法源としての条理 |
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第2章 憲法-司法制度・患者の人権・被疑者の人権- |
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はじめに/憲法の最高法規性及び違憲審査権/法律/政令/条例/規則/条約/司法制度/基本的人権の概念/患者の人権/刑事手続における被疑者・被告人の人権保障に関する規定の概要/憲法31条による適正手続の保障/憲法32条による裁判を受ける権利の保障/憲法33条による不当な逮捕を受けることのない権利の保障/憲法34条による不当な拘禁等を受けることのない権利の保障/憲法35条による住居・所持品等を不当に侵害されることのない権利の保障/憲法36条による拷問等を受けることのない権利の保障/憲法37条による刑事裁判における被告人の権利の保障/憲法38条による自白の強要がされない権利の保障/憲法39条による遡及処罰・再度の処罰・二重処罰がされない権利の保障/憲法40条による刑事補償を求める権利の保障/憲法上の義務 |
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第3章 民法-診療契約の法的性質- |
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はじめに/診療契約の成立/診療契約の効果/委任契約・準委任契約の概念/委任契約・準委任契約に基づく義務及び権利/契約当事者の特定/権利能力・行為能力/未成年者/成年被後見人・被保佐人/代理の法的効果/法人の権利能力・行為能力/薬局での調剤行為及び販売行為/賃貸借契約の成立/公序良俗違反と権利の濫用/賃借権の保護/不法行為の概念/不法行為の成立要件/プライバシー権の侵害/使用者責任の追及 |
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第4章 所得税法-脱税- |
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はじめに/所得税の基本原理/納税義務者・課税対象となる所得・納税地/収入金額と必要経費についての基本原則/利子所得/配当所得/不動産所得/事業所得/給与所得/退職所得/山林所得/譲渡所得/一時所得/雑所得/課税標準/医療費控除/社会保険料控除/寄附金控除/扶養控除/納税額/脱税 |
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第5章 刑法(1)-安楽死・尊厳死- |
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はじめに/罪刑法定主義/刑法の規定の仕方-構成要件該当性-殺人罪を例として/人の死とは/殺人罪の構成要件該当性の検討-「人を殺す」という客観的要件-/殺人罪の構成要件該当性の検討-殺意という主観的要件-/安楽死に関する問題提起-違法性阻却事由-/安楽死として違法性阻却が認められない場合/安楽死として違法性が阻却されるか問題となった3つの事案/尊厳死に関する問題提起/人の始期-胎児は人か-/責任能力 |
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第6章 刑法(2)-毒殺- |
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はじめに/間接正犯/共同正犯/共謀共同正犯/教唆犯/幇助犯/毒殺事件の実例/実行の着手/無差別殺人を意図して、缶ジュースに毒物を混入させてコンビニエンスストアの食品棚に置いた場合の刑責 |
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第7章 刑法(3)-刑事医療過誤- |
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はじめに/刑法上の基本的な過失犯規定/業務上過失致死傷罪に関する刑法の規定/業務上過失致死傷罪における「過失」の概念/医療水準/福島県立大野病院事件の概要/平成20年8月20日福島地裁判決(判例時報2295号3頁)の内容/信頼の原則/横浜市立大学病院における患者取り違え事件の概要/本事件における問題点/横浜地戯平成13年9月20日判決(判例タイムズ1087号296頁)の内容/東京高裁平成平成15年3月25日判決(東京高等裁判所判決時報刑事54巻1〜12号15頁)の内容/最高裁第二小法廷平成19年3月26日決定(刑集61巻2号131頁)の内容/取り違えの過失に対する裁判所の考え方 |
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第8章 刑法(4)-刑罰論- |
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はじめに/なぜ刑罰が必要なのか-応報刑論と目的刑論-/刑法が規定する刑罰制度/死刑/自由刑の種類/無期懲役/有期懲役・有期禁錮/執行猶予/罰金/拘留・科料/没収・追徴 |
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第9章 刑事訴訟法-犯罪捜査- |
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はじめに/今日の我が国の犯罪情勢/治安情勢についての諸外国との比較/犯罪捜査機関/検察官及び検察事務官の役割/検察官と司法警察職員との関係/捜査とは何か/捜査の端緒/捜査権限の根拠/強制捜査の種類/逮捕/勾留/捜索・差押え/通信傍受/任意捜査の種類及びその内容/被疑者の防御権-弁護人との接見交通権-/検察官の事件処理/公判請求・起訴猶予の処分状況 |
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第10章 医事法 |
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はじめに/医療法の目的/医療法における医療を受ける者による医療に関する適切な選択を支援するために必要な事項/医療法における病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項/医療法における病院等の施設の整備並びに医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携を推進するために必要な事項/医師法に係る任務及び資格要件/歯科医師法に係る任務及び資格要件/薬剤師法に係る任務及び資格要件/保健師助産師看護師法に係る任務及び資格要件/医師法における医業/医師法における医師の義務/歯科医師法における歯科医業及び歯科医師としての義務/薬剤師法における薬剤師の業務/薬剤師法における薬剤師等の義務/保健師助産師看護師法における看護師の業務及び義務/医療事故調査制度/個人情報の保護及び例外 |
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第11章 医療研究者倫理 |
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はじめに/研究成果を求めることに関する不正 その1-ノバルティス事件-/研究成果を求めることに関する不正 その2-STAP細胞事件-/研究成果を求めることに関する不正 その3-旧石器捏造事件-/臨床研究法の概要/研究成果を求めることに関する不正の原因及び対策/研究資金等の金銭を違法に受領することに関する不正 その1-研究資金である補助金等を不正に受給する行為-/研究資金等の金銭を違法に受領することに関する不正 その2-賄賂金を受け取るなどの収賄の問題-/研究資金等の金銭を違法に受領することに関する不正の原因及び対策/<付記>ヘルシンキ宣言 |
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第12章 医療従事者倫理 |
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はじめに/医療倫理の四原則/ヒポクラテスの誓い/医の倫理綱領/歯科医師の倫理綱領/薬剤師行動規範/看護者の倫理綱領/医療従事者としていかに対応すべきか その1/医療従事者としていかに対応すべきか その2/医療従事者としていかに対応すべきか その3/今後の医療従事者倫理の問題に対する展望 |