書誌種別 |
図書 |
タイトル |
ポスト3・11のリスク社会学 |
サブタイトル |
原発事故と放射線リスクはどのように語られたのか |
タイトルヨミ |
ポスト サン イチイチ ノ リスク シャカイガク |
サブタイトルヨミ |
ゲンパツ ジコ ト ホウシャセン リスク ワ ドノヨウニ カタラレタ ノカ |
人名 |
井口 暁/著
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人名ヨミ |
イグチ サトシ |
出版者・発行者 |
ナカニシヤ出版
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出版者・発行者等ヨミ |
ナカニシヤ シュッパン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2019.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
7,455p |
大きさ |
19cm |
価格 |
¥3400 |
ISBN |
978-4-7795-1393-0 |
ISBN |
4-7795-1393-0 |
注記 |
文献:p428〜447 |
分類記号 |
301
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件名 |
リスク
/
東日本大震災(2011)
/
福島第一原子力発電所事故(2011)
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内容紹介 |
福島原発事故の影響と責任をめぐる議論において、相異なる意見が激しく衝突する今日。こうした非和解的な対立はなぜ生じるのか、それを乗り越えることは可能か。これらの問いかけに、リスク社会学の立場からの応答を検討する。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812303690 |
目次 |
序章 ポスト3・11の社会的対立とリスク社会学 |
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第一節 ポスト3・11の社会的論争と原発回帰/第二節 なぜリスク社会学なのか/第三節 なぜルーマン理論なのか/第四節 本書の構成 |
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第一部 災厄の定義をめぐるコンフリクト |
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第一章 リスクと危険の帰属をめぐるコンフリクト |
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第一節 構築主義的アプローチのリスク論/第二節 リスクと危険の概念/第三節 帰属分析の視角-「危険社会」から「リスク社会」への移行/第四節 コンフリクト分析とその問題点/第五節 帰属コンフリクト論の再構築 |
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第二章 新しいリスクと責任追及のパラドクス |
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第一節 新しいリスク/第二節 「組織化された無責任」の二つの経路/第三節 事故調査・学習プロセスにおける新しいリスクの矮小化-非知と時間の力学 |
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第三章 福島原発事故の定義をめぐるポリティクスの構図と力学 |
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第一節 ポスト3・11の原発回帰と国会事故調/第二節 国会事故調における福島原発事故の原因分析と提言/第三節 大地震と大津波の可能性は科学的に予測されていたのか/第四節 国会事故調における「新しいリスク」の矮小化と科学万能主義 |
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第二部 科学的非知をめぐるコンフリクト |
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第四章 低線量被ばく論争と非知の社会学 |
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第一節 低線量被ばく論争の勃発と紛糾/第二節 確率論とトランスサイエンス論 |
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第五章 非知の社会学 |
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第一節 非知とは何か-非真、誤謬、リスク、不確実性との差異/第二節 非知社会学の系譜と潮流/第三節 非知の多元性と非知をめぐる争い |
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第六章 低線量被ばくに関する科学的知見と防護体制 |
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第一節 UNSCEARにおける科学的知見/第二節 ICRPによる防護体制の構築 |
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第七章 低線量被ばく論争の対立構図 |
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第一節 推進派の言説/第二節 批判派の言説/第三節 「御用学者」論争はなぜ紛糾したのか-非知論争の政治化と道徳化 |
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第三部 リスク・ダイアローグの可能性 |
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第八章 ハーバーマスの理性的合意論とその問題点 |
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第一節 理性的合意を目指す了解過程としての討議/第二節 初期ルーマンのハーバーマス批判 |
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第九章 ハーンの了解論の地平 |
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第一節 ハーバーマス理論に対するハーンの批判点/第二節 戦略的了解の形式と条件/第三節 ハーン理論の意義 |
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第十章 ルーマンの了解論 |
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第一節 「コミュニケーションの受容」としての了解/第二節 リスク・ダイアローグ論/第三節 ギャグルール(討論制限規則)の提案/第四節 「コミュニケーション接続主義」の意義 |
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第十一章 ファースト・オーダー復帰論と物質性 |
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第一節 謎めいた助言/第二節 ファースト・オーダー復帰論/第三節 芸術論におけるファースト・オーダー復帰論/第四節 客体を媒介とした社会関係の安定化 |
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第十二章 了解指向的対話の具体化に向けて |
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第一節 了解指向的対話の二面性/第二節 核廃棄物をめぐる熟議の試み/第三節 災禍後の「和解」と「修復的対話」の試み |
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結章 ポスト3・11のリスク社会学 |