書誌種別 |
図書 |
タイトル |
<あいだ>に生きる |
サブタイトル |
ある沖縄女性をめぐる経験の歴史学 |
タイトルヨミ |
アイダ ニ イキル |
サブタイトルヨミ |
アル オキナワ ジョセイ オ メグル ケイケン ノ レキシガク |
人名 |
冨永 悠介/著
|
人名ヨミ |
トミナガ ユウスケ |
出版者・発行者 |
大阪大学出版会
|
出版者・発行者等ヨミ |
オオサカ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
吹田 |
出版・発行年月 |
2019.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
7,313,6p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-87259-635-9 |
ISBN |
4-87259-635-9 |
注記 |
文献:p291〜302 本書関連略年表:p303〜307 |
分類記号 |
222.406
|
件名 |
台湾-歴史
/
台湾-対外関係-日本-歴史
/
日本人(台湾在留)
|
件名 |
宮城 菊
|
件名 |
ミヤギ キク
|
内容紹介 |
沖縄から、当時帝国日本の植民地だった台湾に旅館女中として売られ、朝鮮人男性と出会った宮城菊。出自、国家、性別、言葉…。人びとを分かつ<境界線>を生きた菊の軌跡を、東アジアが絡まり合う関係性のなかで検討する。 |
著者紹介 |
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。タイ王国チェンマイ大学人文学部東洋言語学科日本語専攻講師。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812302940 |
目次 |
序章 軌跡を辿り、歴史を開く |
|
第一節 問題意識-写真に刻まれた出会い/第二節 先行研究/第三節 研究方法/第四節 本書の構成 |
|
第一章 沖縄から台湾へ |
|
第一節 経験の束としての語り-西新町と社寮島/第二節 西新町の暮らし、辻への身売り/第三節 琉球舞踊と読み書き/コラム1 <シジダカサン>と<呪いの金> |
|
第二章 植民地台湾での暮らし |
|
第一節 日本軍と観光が同居する真砂町/第二節 琉球舞踊と琉球人差別/第三節 旅館女中という経験/第四節 鄭用錫との出会い/コラム2 <あほー>の響き |
|
第三章 基隆「水産」地域の形成と発展 |
|
第一節 国際部落としての「水産」地域/第二節 衛生と都市の「体面」/第三節 三沙湾漁港移転をめぐる言説-コレラ・美観・貧困/第四節 「水産」地域の両義的側面-「基隆市営漁民住宅」設置の理由から/第五節 内地と外地を繫ぐ「水産」地域/第六節 国際港湾都市・基隆と「水産」地域/コラム3 国司浩助と戸畑港 |
|
第四章 『無言の丘』の歴史叙述 |
|
第一節 台湾ニューシネマと『無言の丘』/第二節 『無言の丘』の登場人物-経験の未決定性/第三節 呉念真にとっての「無縁」/第四節 『無言の丘』が開く歴史-もう一つの「水産」地域として/第五節 韓服女性と「無縁の墓」/コラム4 菊さんの歴史は、どこの歴史だろう? |
|
第五章 顕現する東アジア |
|
第一節 「鄭菊(【チョン】【クク】)」/第二節 「水産」地域の戦後空間/第三節 出会いのゆくえ-戦後「水産」地域の帝国日本/第四節 心の「不安」と琉球舞踊/コラム5 <アチャアチャ>のシメは水産餃子 |
|
第六章 喜友名嗣正が見た沖縄/日本 |
|
第一節 琉球独立運動と「琉球人民協会」/第二節 琉球独立運動の特徴/第三節 二つの変革論と棄民の強制/第四節 「琉球人民協会」の結成とその活動/第五節 喜友名は「生活支援者」だったのか?/第六節 霧社を訪ねて-「空白」の意味/コラム6 二・二八事件訴訟と日本の戦争責任 |
|
第七章 菊のキリスト教実践 |
|
第一節 キリスト教との出会い/第二節 「菊さんノート」の史料的性格/第三節 戦後台湾での信仰/第四節 沖縄での信仰/第五節 経験を「書く」「読む」「語る」「聞く」/コラム7 キムチが繫いでくれた出会い |
|
終章 「菊」から「私たち」の物語へ |
|
第一節 「水産」地域の現在/第二節 「宮城菊姉を偲ぶ会」に参加して/第三節 「生存」の同時代的企て |