書誌種別 |
図書 |
タイトル |
共同体による自己形成 |
サブタイトル |
教育と政治のプラグマティズムへ |
タイトルヨミ |
キョウドウタイ ニ ヨル ジコ ケイセイ |
サブタイトルヨミ |
キョウイク ト セイジ ノ プラグマティズム エ |
人名 |
生澤 繁樹/著
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人名ヨミ |
イザワ シゲキ |
出版者・発行者 |
春風社
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出版者・発行者等ヨミ |
シュンプウシャ |
出版地・発行地 |
横浜 |
出版・発行年月 |
2019.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
505,15p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5500 |
ISBN |
978-4-86110-641-5 |
ISBN |
4-86110-641-5 |
注記 |
文献:p459〜505 |
分類記号 |
371
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件名 |
教育学
/
政治思想
/
共同体
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内容紹介 |
自己は共同体によって形成される。このあまりに自明なテーゼに含まれている現代の社会・政治哲学上の共同体論的転回の意義と諸相を明らかにしながら、その教育学上の諸帰結と問題点について再検討する。 |
著者紹介 |
1977年生まれ。名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。同大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士(教育学)。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812301353 |
目次 |
序論 課題と方法 |
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第一節 本書の目的/第二節 共同体主義-社会・政治哲学における共同体論的転回/第三節 研究の課題と方法-「共同体による自己形成」の再検討 |
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第Ⅰ部 共同体論的転回の教育学的諸帰結-社会正義と文化的多元性の擁護 |
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第一章 民主教育のディレンマ-「包摂」と「排除」の力学 |
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第一節 問題の構図-民主教育のディレンマ/第二節 理想的な国家と民主主義による教育/第三節 スプリングの民主教育論批判/第四節 民主主義による「包摂」と「排除」の力学/第五節 公共圏の再構成へ-排除の力学をどうかわすか? |
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第二章 正義の「中断」から再接続に向けて |
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第一節 <再分配>から<承認>への分析枠組みの転換?/第二節 ロールズにおける<再分配>と正義の公共的構想/第三節 テイラーにおける<承認>と多元化される公共圏/第四節 公共圏の構想の条件-正義の再接続に向けて |
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第三章 共同体論的転回の諸帰結-教育の平等と社会的財の射程 |
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第一節 議論の整理-「教育」へのアプローチ/第二節 ウォルツァー正義論の再検討/第三節 領域化する正義-共同体の文化と社会正義の多元性/第四節 共同体論的転回の諸帰結/第五節 社会・政治哲学の「教育化」-解釈学的会話と地平の融合による学び |
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第Ⅱ部 共同体による自己の形成の諸相-自己解釈、言語、文化的差異 |
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第四章 自己形成の視点とその解釈学的構図 |
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第一節 問題の構図-テイラーの哲学的人間学へ/第二節 先行条件としての「共同体の感覚」/第三節 自己解釈による「自己」の形成/第四節 「自己解釈」の諸条件-価値評価の言語と共同体/第五節 近代二元論の克服?-<善さ>に定位した「自己」と「共同体」の和解 |
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第五章 近代ロマン主義的個性観念と「反-自然主義」の自己形成論 |
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第一節 教育研究への示唆/第二節 解釈学的構図の取り戻し-「反-自然主義」の自己形成論/第三節 ロマン主義的個性観念の再評価-ルソー、ヘルダー、フンボルト/第四節 両義性-近代ロマン主義からの帰結/第五節 モダニティの再演-「自然=本性」の呪縛 |
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第六章 デューイとテイラー-「共同体主義的自由主義」の共同体論 |
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第一節 議論の整理-ジョン・デューイと共同体主義の政治思想/第二節 ジョン・デューイ-「グレイト・コミュニティ」の探求/第三節 チャールズ・テイラー-「最高次の善」の位置性/第四節 リチャード・ローティ-デューイとテイラーの再解釈をめぐって |
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第Ⅲ部 プラグマティズムへの回帰?-共同体主義の批判的再定義 |
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第七章 共同体論的転回のなかのデューイ再解釈 |
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第一節 問題の構図-「知性」と「探究」の視点の不在/第二節 共同体論的転回のなかのデューイ哲学の再解釈/第三節 共同体主義の教育論・再説-バーバーとエツィオーニ/第四節 デューイの共同体論における「知性」の役割/第五節 共同体主義の「知性」による再定義 |
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第八章 デューイの教育思想と「反-反基礎づけ主義」 |
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第一節 探究の行き先-より根底的な批判/第二節 デューイの「成長」の教育思想をめぐって/第三節 反-反基礎づけ主義の再解釈?/第四節 探究-教育の希望と不可逆性の悲劇/第五節 「成長」から「完成」へ?-非連続性と跳躍の経験/第六節 二つのプラグマティズム |
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第九章 文化の伝達とコミュニケーションの再編成 |
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第一節 議論の整理-デューイの文化論の再検討/第二節 多文化的状況におけるデューイ哲学の再定位/第三節 文化の伝達と<慣習の複合体>としての文化/第四節 コミュニケーションの再編成と共同体論的転回のプラグマティズム |
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結論 共同体による自己形成と共同体主義の課題 |
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第一節 まとめにかえて/第二節 「自己の構成」と存在論のプラトニズム/第三節 共同体による自己形成の射程/第四節 共同体主義の課題-共同体による言語と自己解釈の伝達・形成/第五節 教育と政治のプラグマティズムへ |