書誌種別 |
図書 |
タイトル |
18歳で学ぶ哲学的リアル |
サブタイトル |
「常識」の解剖学 |
並列タイトル |
The Philosophical Initiation Into The Real World:The Anatomy of The Common Sense |
タイトルヨミ |
ジュウハッサイ デ マナブ テツガクテキ リアル |
サブタイトルヨミ |
ジョウシキ ノ カイボウガク |
人名 |
大橋 基/著
|
人名ヨミ |
オオハシ モトイ |
版次 |
改訂版 |
出版者・発行者 |
ミネルヴァ書房
|
出版者・発行者等ヨミ |
ミネルヴァ ショボウ |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2019.4 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,308p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥3200 |
ISBN |
978-4-623-08555-2 |
ISBN |
4-623-08555-2 |
分類記号 |
100
|
件名 |
哲学
|
内容紹介 |
大学の社会科学系学部の学生に向けた哲学案内。専門課程で扱われるテーマの背景にある「常識」の由来や難点に的を絞り、哲学の一分野である倫理学に含まれる、近代以後の規範的倫理学を中心に解説する。事例を刷新した改訂版。 |
著者紹介 |
1965年新潟県生まれ。法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同大学文学部・社会学部兼任講師。共著に「自然と人間」「ヘーゲル」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812299104 |
目次 |
序章 「大学」に隠された「無法地帯」 |
|
第Ⅰ部 もう「アイデンティティ」はいらない? |
|
第1章 「美しい国」の人見知りな「私」 |
|
1 日本の「風土」が育てた穏やかな連帯感と狡猾な処世術/2 キリスト教から歩み出た「近代的自我」の「自由意志」/3 「日本人」のままで「自由意志」を行使できないのか? |
|
第2章 結局,裏切り者は「オレ」だった |
|
1 「君の気持ちは分かる」と言えるヤツほど信頼できない/2 「私が何者か」を証明できるのは「身体」か「記憶」か?/3 「相互承認」に基づいて成立する「アイデンティティ」 |
|
第3章 もろく曖昧な「善/悪」の境界線 |
|
1 身に覚えがないのに「殺人犯」として裁かれたとしたら/2 「平凡な役人」が「法外な犯罪」に加担したのはなぜか?/3 「善/悪」の道徳的な区別などフィクションにすぎない |
|
第Ⅱ部 「恋」に悩むより「平穏無事」がいい? |
|
第4章 「皆殺しの天使」は「女」が嫌い |
|
1 「衣服」は「自由」を手に入れるための武器になるか?/2 「身だしなみ」と「自己表現」の境界線を引くのは誰?/3 「猫みたいに抱きかかえられる」のを拒絶する「自由」 |
|
第5章 好きだの嫌いだの,愛だの恋だの |
|
1 きっと「哲学者」より私たちの方が「愛」を知っている/2 「恋愛」は「夫婦愛」を通して「家族愛」へと発展する/3 「愛」を育むのは,「人格への尊敬」と「愛する技術」 |
|
第6章 「優しい噓」は残酷な傷跡を残す |
|
1 「禁断の恋」に落ちたままで「良妻賢母」を続けた過去/2 「噓の禁止」という義務が「道徳法則」とみなせる理由/3 「正直」だからこそ,逆に「噓つき」になることもある |
|
第Ⅲ部 今はまだ「死」について実感できない? |
|
第7章 孤独な僕らの「メメント・モリ」 |
|
1 安堵と不安が絶え間なく交錯する密室としての「病室」/2 医学は進歩し続け,その結果,「治せない病」が残った/3 「無縁社会」のなかで「死」を迎える単身者の「孤独」 |
|
第8章 「不便」が「不幸」とは限らない |
|
1 生命倫理学者に告ぐ,「人殺しに加担するのはやめろ」/2 子供の生死を左右する「大人の事情」をのぞいてみよう/3 親が「障害児を避けたい」と願うのは「偏見」なのか? |
|
第9章 「リビング・デッド」の製造方法 |
|
1 その人生は他人に奉仕すること以外何も許されていない/2 「無慈悲で残酷な世界」の中で繰り広げられる試行錯誤/3 自分の身体が「臓器の貯蔵庫」にされることへの違和感 |
|
第Ⅳ部 世界を正すのは「権力」か「抵抗」か? |
|
第10章 「正義の天秤」の設計図を紐解く |
|
1 「先生」は「職業に貴賎はない」と言い張るのだけれど/2 「自由主義社会」が前提する「平等な競争」という虚構/3 万人を「平等」にする「正義」なんて実現できるのか? |
|
第11章 「リヴァイアサン」は目覚めかけ |
|
1 「善良な市民」から「潜在犯」を区別する基準は何か?/2 「疑惑」や「恐怖」を「安心」に変換する「管理社会」/3 何をすべきか分からないけど,「異文化共生」には賛成 |
|
第12章 「復讐の連鎖」に楔は打てるか? |
|
1 「テロ」と「戦争」の区別が失われつつある「新世紀」/2 「永遠平和」の理想から「正義の戦争」という妥協策へ/3 「戦争」の「正/不正」を判断すべきは「道徳」である |
|
第Ⅴ部 ゲリラ雷雨に襲われる「理由」はない? |
|
第13章 人間が「精霊」と共に暮らす条件 |
|
1 今夜もまた「名前を返せ」と「妖怪たち」がやって来る/2 「自然」のなかで「自然」を支配しようとした「動物」/3 「人類」のためなら「動物」を犠牲にしても仕方ない? |
|
第14章 「ディストピアの救世主」の資格 |
|
1 「過去」を書き換えて「未来」を救う「孤独な観測者」/2 「凍結保存」という「時限装置」を起動させない予防策/3 2030年,「子供たち」が笑い合うために何が不可欠か |
|
第15章 「人間」という厄介な「生き物」 |
|
1 ベルリン上空高く,「天使」はおのれの「無力」を嘆く/2 殺人が「罪悪」であることすら,人間は忘れかけている/3 「善/悪」を決め難い時代に「対話」を継続するために |
|
終章 「教室」という「異世界」での闘い |