書誌種別 |
図書 |
タイトル |
楚辞「離騒」を読む |
サブタイトル |
悲劇の忠臣・屈原の人物像をめぐって |
タイトルヨミ |
ソジ リソウ オ ヨム |
サブタイトルヨミ |
ヒゲキ ノ チュウシン クツ ゲン ノ ジンブツゾウ オ メグッテ |
人名 |
矢田 尚子/著
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人名ヨミ |
ヤタ ナオコ |
出版者・発行者 |
東北大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
トウホク ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
仙台 |
出版・発行年月 |
2018.11 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,386p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥6000 |
ISBN |
978-4-86163-300-3 |
ISBN |
4-86163-300-3 |
分類記号 |
921.33
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件名 |
楚辞
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件名 |
屈 原
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件名 |
クツ ゲン
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内容紹介 |
後世の文学作品に多大な影響を与えてきた書物としての「楚辞」。その代表的な作品である「離騒」を主として取り上げ、楚辞の諸作品と屈原という人物との多層的かつ複雑な関係を捉え直し、より広い視野からの楚辞理解をめざす。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812272407 |
目次 |
序章 |
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1 「楚辞」とは/2 問題の所在/3 本書の目的と構成 |
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第1部 楚辞「離騒」の天界遊行とその解釈をめぐって |
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第1章 「離騒」の天界遊行はどのように解釈されてきたか |
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はじめに/1 天界遊行を「仮託」とする解釈/2 天界遊行を幻想・幻夢とする解釈/おわりに |
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第2章 シャーマニズム論から見た「離騒」の天界遊行解釈 |
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はじめに/1 小南一郎の天界遊行解釈/2 エリアーデのシャーマニズム論と巫覡/3 ホークスの天界遊行解釈/おわりに |
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第3章 楚辞「離騒」の天界遊行に見える「上下」について |
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はじめに/1 他の楚辞作品に見える「上下」/2 『詩経』に見える「上下」/3 人が天に上る話/おわりに |
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第4章 楚辞「離騒」に見える「求索」について-君臣遇合例を中心に- |
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はじめに/1 巫咸の言葉に見える君臣遇合例/2 君臣遇合例のもつ意味/3 求索と四方への遠遊/おわりに |
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第5章 楚辞「離騒」の「求女」をめぐる一考察 |
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はじめに/1 「求女」の解釈をめぐる諸説/2 「求女」における女性たちについて/3 「天問」と「離騒」に見える二つの対関係/おわりに |
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第6章 楚辞「遠遊」と「大人賦」の天界遊行 |
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はじめに/1 両作品の先後関係をめぐる諸説/2 「遠遊」と「大人賦」の相違(小南説)/3 「離騒」「遠遊」「大人賦」の比較/4 比較のまとめ/おわりに |
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第7章 『淮南子』に見える天界遊行表現について |
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はじめに/1 原道篇の天界遊行モティーフ/2 覧冥篇の天界遊行モティーフ/3 俶真篇の天界遊行モティーフ/4 『淮南子』の天界遊行モティーフ/5 天界遊行モティーフと道家思想の融合/おわりに |
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第2部 悲劇の忠臣-屈原像の形成- |
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第8章 王逸『楚辞章句』以前の屈原評価 |
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はじめに/1 賈誼(前201〜前169)「弔屈原賦」/2 劉安(前179〜前122)「離騒伝」/3 司馬遷(前145〜前86)『史記』屈原賈生列伝/4 揚雄(前53〜後18)「反離騒」/5 班彪(3〜54年)「悼離騒」/6 班固(32〜92年)「離騒経章句序」/おわりに |
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第9章 楚辞「卜居」における鄭詹尹の台詞をめぐって |
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はじめに/1 「卜居」の構成/2 明代以降の解釈/3 宋代以前の解釈/4 別の解釈の可能性/おわりに |
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第10章 笑う教示者-楚辞「漁父」の解釈をめぐって- |
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はじめに/1 『史記』屈原賈生列伝の「漁父」と『楚辞章句』所収の「漁父」/2 「滄浪歌」について/3 「不復與言」の主語について/4 屈原に対する漁父の態度について/5 「笑う」教示者/おわりに |
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第11章 「無病の呻吟」-楚辞「七諫」以下の五作品について- |
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はじめに/1 漢代擬騒作品の評価/2 五作品に見える顚倒・混淆のモティーフ/3 先行する楚辞作品に見える顚倒・混淆のモティーフ/4 賈誼「弔屈原賦」に見える顚倒・混賈のモティーフ/おわりに |
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第12章 孔子と屈原 |
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はじめに/1 『楚辞章句』「離騒」後叙における王逸の屈原評価/2 『詩経』との関連づけ/3 孔子との関連づけ/おわりに |
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終章 |