書誌種別 |
図書 |
タイトル |
原爆の記憶を継承する実践 |
サブタイトル |
長崎の被爆遺構保存と平和活動の社会学的考察 |
タイトルヨミ |
ゲンバク ノ キオク オ ケイショウ スル ジッセン |
サブタイトルヨミ |
ナガサキ ノ ヒバク イコウ ホゾン ト ヘイワ カツドウ ノ シャカイガクテキ コウサツ |
人名 |
深谷 直弘/著
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人名ヨミ |
フカヤ ナオヒロ |
出版者・発行者 |
新曜社
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出版者・発行者等ヨミ |
シンヨウシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2018.4 |
ページ数または枚数・巻数 |
4,247p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3500 |
ISBN |
978-4-7885-1579-6 |
ISBN |
4-7885-1579-6 |
注記 |
文献:p226〜239 |
分類記号 |
319.8
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件名 |
原子爆弾-被害
/
平和教育
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内容紹介 |
祈念像や被爆遺構は、いかに建立・保存・解体されたのか。平和を願う市民や高校生が継承の担い手になっていく過程とは。長崎における原爆の記憶空間の形成過程と、そこで行われた様々な記憶の保存と継承実践について考察する。 |
著者紹介 |
1981年北海道生まれ。法政大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任助教。専攻は記憶の社会学、文化社会学等。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812205782 |
目次 |
序章 原爆の記憶をどのように継承するのか |
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1 問題の所在/2 対象-なぜ1つの都市を対象とするのか/3 長崎原爆と長崎市/4 研究のスタート地点と立ち位置/5 調査の概要と本書の構成 |
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第Ⅰ部 原爆の記憶 長崎の被爆遺構の保存と解体 |
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第1章 <原爆>へのアプローチ |
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1 久保良敏・中野清一の調査-初期の被爆者調査/2 リフトンの精神史調査と慶応・一橋・原医研調査/3 被爆者調査から原爆の記憶研究へ |
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第2章 記憶空間としての長崎 |
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1 爆心地周辺の記憶空間の形成/2 長崎原爆資料館と展示論争/3 旧浦上天主堂廃墟の保存をめぐる論争/4 長崎における記憶空間の形成 |
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第3章 城山小学校被爆校舎の保存とその活用 |
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1 モノと記憶の関係/2 被爆遺構の解体から保存・活用へ/3 被爆遺構保存の経緯-山王神社二の鳥居と立山防空壕/4 城山小学校被爆校舎の一部保存-経緯と始まり/5 城山小学校被爆校舎の保存運動/6 平和祈念館の設置と開館-保存から活用へ/7 <原爆>を想起・記憶する場所の力 |
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第4章 新興善小学校校舎の解体とその活用 |
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1 救護所となった新興善小学校/2 新興善小学校校舎の保存問題/3 現物保存派の論理-新興善救護所跡を保存する市民連絡会の主張/4 再現展示派の論理-校区住民の主張(1)/5 「小学校」のもつ意味-中央3小学校統廃合問題と校区住民の主張(2)/6 「救護所メモリアル」の再現展示/7 被爆遺構の保存と記憶の継承 |
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第Ⅱ部 継承実践としての平和活動 証言・ガイド・署名 |
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第5章 原爆記憶の継承と市民運動 |
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1 証言運動-「長崎の証言の会」の活動/2 原爆被災復元運動-爆心地周辺の地図を復元する調査活動/3 慰霊行為としての爆心地復元運動/4 「原爆は原点ではない」-行政による公教育への規制/5 語り部への政治的発言自粛要請/6 長崎における継承実践と政治的規制が示すもの |
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第6章 平和ガイド活動と戦争の記憶 |
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1 戦争記憶の継承実践に関する研究/2 長崎における平和ガイド活動/3 平和案内人の生活史とガイドの継承実践Ⅰ-Tさんの場合/4 平和案内人の生活史とガイドの継承実践Ⅱ-Mさんの場合/5 平和案内人の継承実践 |
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第7章 高校生1万人署名活動 |
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1 被爆地長崎の平和運動と高校生1万人署名活動/2 高校生1万人署名活動の特徴/3 聞き取り調査の概要と参加者のプロフィール/4 署名活動参加者の生活史と継承実践Ⅰ-Cさんの場合/5 署名活動参加者の生活史と継承実践Ⅱ-Dさんの場合/6 高校生1万人署名活動参加者の継承実践 |
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終章 日常の生活空間と原爆記憶の継承 |
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1 長崎における記憶空間と継承実践の特徴/2 <原爆>の社会学的研究と本書の位置づけ/3 原爆記憶における「継承」とは何か |