書誌種別 |
図書 |
タイトル |
会計と会計学のレーゾン・デートル |
シリーズ名 |
慶應義塾大学商学会商学研究叢書 |
シリーズ番号 |
22 |
タイトルヨミ |
カイケイ ト カイケイガク ノ レーゾン デートル |
シリーズ名ヨミ |
ケイオウ ギジュク ダイガク ショウガクカイ ショウガク ケンキュウ ソウショ |
シリーズ番号ヨミ |
22 |
人名 |
友岡 賛/著
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人名ヨミ |
トモオカ ススム |
出版者・発行者 |
慶應義塾大学商学会
/
慶應義塾大学出版会(発売)
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出版者・発行者等ヨミ |
ケイオウ ギジュク ダイガク ショウガクカイ/ケイオウ ギジュク ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京/東京 |
出版・発行年月 |
2018.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
299p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥3000 |
ISBN |
978-4-7664-2491-1 |
ISBN |
4-7664-2491-1 |
注記 |
文献:p279〜289 |
分類記号 |
336.9
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件名 |
会計
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内容紹介 |
会計が守るべき構造(しくみ)と担うべき機能(やくわり)について論じる。「取得原価会計の存在理由」「会計の構造的枠組みの境界」「債権者保護と株主の責任」などを収録。「会計学の基本問題」続篇。 |
著者紹介 |
慶應義塾大学卒業。同大学教授。博士(慶應義塾大学)。著書に「会計学の基本問題」「会計学原理」「会計士の誕生」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812192473 |
目次 |
序章 会計と会計学 |
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会計と会計学/『会計発達史』における会計学/近代会計学の父ルカ・パチョーリ/会計に固有のもの,あるいは会計の特徴 |
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第1部 会計が拘るべきもの-守るべき構造は何か |
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第1章 複式簿記への固執と未来指向の否定 |
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<単式簿記→複式簿記>の否定/複式簿記/複式簿記の前の簿記/会計責任/スチュワードシップ |
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第2章 公正価値会計という行き方 |
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現在価値は時価なのか/<原価vs.時価>と種々の会計システム/「測定属性」/<原価vs.時価>と種々の会計システム(続)/取得原価会計の短所と,しかし,それが支持されてきた事訳/現在価値の擡頭/公正価値/公正価値ないし現在価値と情報の有用性 |
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第3章 取得原価会計の存在理由 |
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取得原価主義会計論/取得原価会計の論拠/アカウンタビリティ説/会計企業経験記録説/貨幣(名目)資本による損益計算説/収支計算による損益計算説/客観性としての原価説/取得原価会計の必然性ないし存在理由/実現主義と名目資本維持/名目資本維持の性格と意義 |
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第4章 収益費用アプローチ,取得原価主義,そして名目資本維持 |
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会計をして会計たらしめているもの/収益費用アプローチ/取得原価主義/名目資本維持 |
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第5章 発生主義の存在理由 |
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発生主義と現金主義/現金主義と清算/発生主義と現金主義(続)/実現と対応/もたらしたもの,もたらされたもの |
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第6章 減価償却思考確立の胚胎と逡巡 |
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固定資産の認識/減価償却の意義/「depreciation」/複会計システム/取替法と廃棄法/漸うか |
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第7章 会計の構造的枠組みの境界 |
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問題の所在/粗筋/純資産の部の導入/中間独立項目と資本直入項目/曖昧さの排除/純利益と包括利益 |
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第2部 会計が果たすべきこと-担うべき機能は何か |
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第8章 財務会計論の前提としての株式会社論 |
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株式会社の要件と起源/「株式会社」と「joint‐stock company」/ロシア会社/ジョイント-ストック・カンパニーと株式会社/会計が行われる状況 |
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第9章 債権者保護と株主の責任 |
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株主と経営者の関係/債権者保護と利害調整/有限責任制と債権者保護/利害調整機能における計算/情報提供の意義/利害調整機能への集約 |
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第10章 財務会計と管理会計 |
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山桝を取り上げることについて/「会計」の定義と会計学の対象/二つの会計における疑義/財務会計と管理会計/「財務」概念の拡大の可能性 |
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第11章 簿記の機能と会計との関係 |
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山桝説/計算は簿記か/簿記と財務諸表の作成/「簿記」の定義の意義/複式簿記と単式簿記 |
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第12章 近代会計成立史論の展開 |
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近代会計の成立プロセス/イギリスと鉄道/イギリス会計史論の先駆/固定資産と複会計システムと減価償却/オランダ,そしてイギリス/会計法制度(会社法会計制度)/会計プロフェッションと会計学 |
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第13章 会計士監査史論の展開 |
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通説/簿記監査/英米の異同/財務諸表の規則準拠性/専門的判断 |
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結章 公正性と客観性 |
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会計の意義・目的と公正性/「公正性」概念論/「公正性」概念論の先駆/<公正性vs.有用性>/公正性と客観性/取得原価と客観性/客観性の相対性/エピローグ |