書誌種別 |
図書 |
タイトル |
デンマーク共同社会(サムフンズ)の歴史と思想 |
サブタイトル |
新たな福祉国家の生成 |
タイトルヨミ |
デンマーク サムフンズ ノ レキシ ト シソウ |
サブタイトルヨミ |
アラタ ナ フクシ コッカ ノ セイセイ |
人名 |
小池 直人/著
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人名ヨミ |
コイケ ナオト |
出版者・発行者 |
大月書店
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出版者・発行者等ヨミ |
オオツキ ショテン |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2017.9 |
ページ数または枚数・巻数 |
7,371,5p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥4200 |
ISBN |
978-4-272-36090-1 |
ISBN |
4-272-36090-1 |
注記 |
文献:p339〜363 フレキシキュリティ関連年表:巻末p2〜4 |
分類記号 |
364.023895
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件名 |
福祉国家
/
デンマーク
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内容紹介 |
「世界一仕合せな国」はいかに形成されたのか? グローバリズムと新自由主義下にあって、制度革新を行いながら、共同に基づく「良好な社会」を探求しつづけるデンマーク。それを可能にした思想的背景と歴史過程を考察する。 |
著者紹介 |
1956年生まれ。名古屋大学情報学研究科准教授。専攻は思想史、北欧社会研究。著書に「デンマークを探る」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812152117 |
目次 |
序章 「サムフンズ(共同社会)」をめぐる暫定テーゼ |
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はじめに/1 「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」の止揚/2 国家と市民社会の係留と埋め込み/3 近代ヒューマニズムから「サムフンズ・フマニスメ」へ/4 「民衆的国民性」から「共同市民性」へ/5 人間学の場としての「スコーレ」/6 「共通の最善」に向けた社会革新の実験場/むすび |
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第Ⅰ部 新福祉国家と「サムフンズ」の進化 |
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第一章 新福祉国家とフレキシキュリティ |
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はじめに/1 戦後福祉国家から新福祉国家へ/2 「よい生」「良好な社会」の探求/3 新自由主義に抗する「サムフンズ(共同社会)」/4 人間学的資源としてのグルントヴィ哲学/むすび |
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第二章 岐路に立つフレキシキュリティ |
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はじめに/1 福祉国家の「現代化」とフレキシキュリティ/2 「よい生(活)」の探求、人間的な労働との連携/3 「社会経済イデオロギー」としての協議連携/4 「生の啓蒙」と学習連携/むすび |
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第三章 ボランタリー社会活動の現状と公私関係史 |
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はじめに/1 デンマーク型福祉モデル/2 ボランタリー社会活動の定義と特徴/3 具体的活動と経済問題/4 公私関係の初期的展開/5 普遍主義福祉国家の確立とその変容/むすび |
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第四章 サムフンズと公共組織の再編 |
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はじめに/1 新型公共管理の二つの機軸/2 デンマークの新型公共管理(NPM)/3 北欧の組織再編とデンマーク/むすび |
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第五章 ソーシャル・キャピタルからサムフンズ・カビテルへ |
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はじめに/1 パットナムのソーシャル・キャピタル論とその問題性/2 衰退アプローチと代替アプローチ/3 制度が創出するソーシャル・キャピタル/4 サムフンズ・カビテル/むすび |
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第Ⅱ部 「サムフンズ」の思想史 |
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第一章 福祉モデルとその思想 |
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はじめに/1 デンマーク福祉国家モデル/2 制度と給費の概要/3 一九世紀末以来の近代的福祉国家の発展/4 勤労福祉への接近と福祉国家の二重化?/5 「グルントヴィとマルクス」 |
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第二章 グルントヴィと知識社会 |
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はじめに/1 架橋の知としての「生の啓蒙」/2 信仰と直観/3 経験の原理と常識過程/4 歴史・詩的直観とその北欧的性格/むすび |
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第三章 グルントヴィのホイスコーレ構想が拓いたもの |
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はじめに/1 知の改革としての「生の啓蒙」/2 知・政治的資源の再配置と主体形成/3 「共通の最善」とその具体化/4 サムフンズの形成/むすび |
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第四章 ユートピアから法制へ |
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はじめに/1 平等福祉の理念とキリスト教/2 「一面的」自由主義への批判と媒介の思想/3 社会主義の意義とその陥穽/4 倫理的社会主義の綱領/むすび |
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第五章 「生活形式」の思想史 |
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はじめに/1 生の啓蒙/2 二〇世紀転換期の社会主義/3 生(活)形式の民主主義/4 「開かれた不安的な均衡」としての「生活形式」/むすび |
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補論 コックの「生活形式」の民主主義 |
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はじめに/1 コックと戦後政治文化/2 民主主義における「社会形式」と「生活形式」/3 生活憲法とその問題性/4 共同市民性の基礎づけ/むすび |
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第六章 社会再生の民主主義 |
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はじめに/1 人間的必要(ベデュルフニス)/2 内在型「統治性」としての公共性/3 知的拠点としての「生の啓蒙」/むすび |