書誌種別 |
図書 |
タイトル |
響応する身体 |
サブタイトル |
スリランカの老人施設ヴァディヒティ・ニヴァーサの民族誌 |
タイトルヨミ |
キョウオウ スル シンタイ |
サブタイトルヨミ |
スリランカ ノ ロウジン シセツ ヴァディヒティ ニヴァーサ ノ ミンゾクシ |
人名 |
中村 沙絵/著
|
人名ヨミ |
ナカムラ サエ |
出版者・発行者 |
ナカニシヤ出版
|
出版者・発行者等ヨミ |
ナカニシヤ シュッパン |
出版地・発行地 |
京都 |
出版・発行年月 |
2017.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
11,390p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5600 |
ISBN |
978-4-7795-1019-9 |
ISBN |
4-7795-1019-9 |
注記 |
文献:p373〜386 |
分類記号 |
369.263
|
件名 |
高齢者福祉
/
社会福祉-スリランカ
|
内容紹介 |
スリランカにおける老人施設ヴァディヒティ・ニヴァーサを事例にとりながら、「他人」でしかない人々の間に老病死を支える関係性がいかに築かれているのかを、施設で展開する日々の営みに寄り添いながら検討する。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812110529 |
目次 |
序論 ヴァディヒティ・ニヴァーサが投げかける問い |
|
一 ヴァディヒティ・ニヴァーサの社会的位置づけ/二 「施設における老い」への視角/三 他者の窮状や苦悩への応答性をめぐって/四 臨床現場における関係倫理と本書の視座/五 調査概要および本書の構成 |
|
第Ⅰ部 |
|
第一章 老親扶養をめぐる規範と実態 |
|
一 親子間の長期的互酬性/二 高地シンハラ農村における家族と老い/三 K村における高齢者の生活と老親扶養/四 交渉される世代間関係 |
|
第二章 シンハラ社会とモラトゥワ |
|
一 西南海岸の町、モラトゥワ/二 カトリックと仏教の相互浸透/三 シンハラ社会研究と関係構築の特質 |
|
第Ⅱ部 ダーナ実践がとりむすぶ社会関係 |
|
第三章 ヴァディヒティ・ニヴァーサの成立 |
|
一 植民地化と慈善事業の展開/二 新興富裕層の台頭と社会/慈善事業/三 ヴァディヒティ・ニヴァーサの創設期における二つの運営形態-カトリック的なチャリティと「ミールス・カレンダー」/四 「近代性をめぐる実験」の産物 |
|
第四章 ヴァディヒティ・ニヴァーサを支える社会関係 |
|
一 「施設の社会化」という帰結/二 担い手の多様化/三 ダーナ施主とヴァディヒティ・ニヴァーサとの結びつき/四 「社会奉仕事業」と、そうでないもの |
|
第五章 揺らぐ「与え手/受け手」関係 |
|
一 ヴァディヒティ・ニヴァーサでのダーナをどう捉えるか/二 ダーナ儀礼における与え手-受け手関係の揺らぎ/三 配慮の双方向性-与え手の生の偶発性が露わになるとき/四 ダーナ実践への多様な意味づけ |
|
第Ⅲ部 施設における老いと死、看取り |
|
第六章 「生活の場」としての施設 |
|
一 MJSニヴァーサの人びと/二 MJSニヴァーサでの日常/三 生活の場であり、「慈善」「施設」でもあるということ |
|
第七章 ヴァディヒティ・ニヴァーサで生きるということ |
|
一 ライフ・ナラティブを聴くこと、記述すること/二 事例紹介/三 考察-ヴァディヒティ・ニヴァーサで生きるということ |
|
第八章 ヴァディヒティ・ニヴァーサにおける死と看取り |
|
一 ヴァディヒティ・ニヴァーサにおける看取りの実際/二 ヴァディヒティ・ニヴァーサにおける死/三 看取り行為への意味づけ-フロアスタッフの語りから/四 偶有性への気づき |
|
結論 ヴァディヒティ・ニヴァーサを支える関係性とその倫理 |
|
一 ダーナをめぐる相互性/二 老病死をめぐる相互性/三 響応する身体が生み出す肯定的態度 |
|
補論 スリランカにおける高齢者福祉の展開 |
|
一 独立以降の社会保障・福祉サービスの充実化/二 高齢者福祉を取り巻く国際的状況と「高齢者福祉」の展開 |