書誌種別 |
図書 |
タイトル |
人間性と経済学 |
サブタイトル |
社会科学の新しいパラダイムをめざして |
タイトルヨミ |
ニンゲンセイ ト ケイザイガク |
サブタイトルヨミ |
シャカイ カガク ノ アタラシイ パラダイム オ メザシテ |
人名 |
岡部 光明/著
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人名ヨミ |
オカベ ミツアキ |
出版者・発行者 |
日本評論社
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出版者・発行者等ヨミ |
ニホン ヒョウロンシャ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2017.2 |
ページ数または枚数・巻数 |
13,473p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥6400 |
ISBN |
978-4-535-55867-0 |
ISBN |
4-535-55867-0 |
注記 |
文献:p443〜464 |
分類記号 |
331.1
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件名 |
経済哲学
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内容紹介 |
現在の経済学を、より良い学問にするためにはどうすればよいか。最近の経済学の多様な展開を辿り、その特徴と課題を指摘。方法論の革新、人間の行動動機の多様性認識などをテーマに、社会科学の新しいあり方を論じる。 |
著者紹介 |
米ペンシルベニア大学大学院修士課程修了。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学名誉教授。明治学院大学教授などを歴任。著書に「日本企業とM&A」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812092021 |
目次 |
序章 本書の狙い、構成、概要 |
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第1部 経済学の多様な展開と特徴、課題 |
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第1章 多様な展開をみせる現代経済学 |
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第1節 現代経済学の三つの特徴/第2節 日米経済学会にみる経済学の研究動向 |
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第2章 主流派経済学の「強さ」と「弱さ」 |
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第1節 主流派経済学の「強さ」、その理由、帰結/第2節 「強さ」の裏にある「弱さ」/第3節 経済政策論に現れた歪み/第4節 人間性無視に陥っている企業M&A政策論 |
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第3章 経済政策論からみた経済学の課題 |
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第1節 経済政策論の基本的視点/第2節 社会的目標の多様性と政策選択のあり方/第3節 政策論が求める経済学の新しい方向/第4節 経済政策論からみた経済学の課題 |
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第4章 主流派経済学の課題とその対応方向 |
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第1節 社会科学がめざすべき方向/第2節 課題に対する四つの具体的対応/第3節 社会システムの理解にとって適切な三部門モデル/第4節 各種「中間領域」とその関連概念の取り込み/付論1 経済学の前提拡張:利他主義の包摂(1)/付論2 企業の社会的責任(CSR)論の評価 |
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第2部 社会科学の新しいあり方(1):方法論の革新 |
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第5章 総合政策学の発想:必要性、理論的基礎、方法論 |
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第1節 環境変化が求める新しい政策学/第2節 総合政策学の有効性を示す理論的基礎/第3節 各種学問領域のモジュール的活用/第4節 従来の社会科学と総合政策学の対比/付論1 環境変化と多分野活用型研究の有用性上昇/付論2 総合政策学と国際学の類似性/付論3 総合政策学の理論化試案/付論4 多様性は力なり |
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第6章 人間の幸福度への着目:幸福の構成要素 |
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第1節 GDP統計の限界と新指標開発の流れ/第2節 新指標の開発1:国際連合の場合/第3節 新指標の開発2:OECDの場合/第4節 新指標の開発3:研究者等の場合/第5節 幸福度を規定する諸要因/付論1 国の国際競争力 |
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第7章 人間を幸せにする要因:結果追求よりも原因指向の対応 |
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第1節 幸福に関する研究方法とここでの視点/第2節 幸福感に影響する諸要因と幸福の類型/第3節 人類古来の幸福の考え方:代表的な三思想/第4節 持続性のある深い幸福:エウダイモニア/第5節 エウダイモニアの実現と徳倫理/第6節 徳倫理の再興可能性と政策含意/付論1 経済学の前提拡張:利他主義の包摂(2) |
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第3部 社会科学の新しいあり方(2):人間の行動動機の多様性認識 |
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第8章 利他主義の動機、成立構造、効果 |
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第1節 真性の利他主義はあるのか/第2節 ボランティア活動の解釈/第3節 人文学的・社会科学的・自然科学的解明/第4節 利己心と利他心が併存するメカニズム/付論1 経済学における利他主義の研究(小史)/付論2 利他的行動と利己的動機:ゲーム理論的分析 |
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第9章 黄金律の起源、発展、意義 |
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第1節 黄金律の基本形:禁止型と積極型/第2節 人類史的にみた黄金律:普遍性/第3節 黄金律と利他主義/第4節 黄金律の意義/第5節 黄金律における留意点/付論1 教育理念としての黄金律:明治学院大学の場合 |
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第10章 コミュニティの機能:その組織的特徴と力の源泉 |
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第1節 市場経済におけるコミュニティの位置づけ/第2節 非営利組織(NPO)の成立条件/第3節 NPOの活動領域、組織形態、経済的重要性/第4節 NPOの存在理由:理論的整理/第5節 NPO存立の基盤:ソーシャル・キャピタル/付論1 利己主義者間での相互協力:ゲーム理論的説明/付論2 ソーシャル・キャピタルの帰属先と含意 |
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第4部 社会科学の新しいあり方(3):人間の生き方の探求 |
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第11章 個人と組織のインテグリティ:その意義と社会的機能 |
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第1節 普遍性の高い倫理基準:正直とインテグリティ/第2節 インテグリティ:その構成要素と機能/第3節 その経済分析1:シェリングの自己管理モデル/第4節 その経済分析2:シェリング・モデルの拡張と応用/第5節 日本におけるインテグリティ概念普及の必要性 |
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第12章 個人の幸福追求と社会の発展:その関連性 |
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第1節 三つの学問分野からみた幸福/第2節 幸福の思想的差異:三分野の特徴対比/第3節 個人の幸福と社会の関わり/付論1 仏教経済学と「足るを知る」の普遍性/付論2 主流派経済学の個人主義的・功利主義的幸福 |
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第13章 個人の幸福実現と社会発展を統合する実践哲学 |
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第1節 思想としての先端性と現代性/第2節 実践性1:自己変革の方法/第3節 実践性2:ビジョン具現の方法/第4節 実践性がもたらす社会的帰結/第5節 実践哲学の可能性/付論1 品質改善の手法「PDCAサイクル」/付論2 「先智慧」重視とその効果:一つの実践例 |