書誌種別 |
図書 |
タイトル |
彼女たちの文学 |
サブタイトル |
語りにくさと読まれること |
タイトルヨミ |
カノジョタチ ノ ブンガク |
サブタイトルヨミ |
カタリニクサ ト ヨマレル コト |
人名 |
飯田 祐子/著
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人名ヨミ |
イイダ ユウコ |
出版者・発行者 |
名古屋大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
ナゴヤ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
名古屋 |
出版・発行年月 |
2016.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
10,358,5p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥5400 |
ISBN |
978-4-8158-0835-8 |
ISBN |
4-8158-0835-8 |
分類記号 |
910.26
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件名 |
日本文学-作家
/
女性(文学上)
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内容紹介 |
<女性>というカテゴリーに組み入れられ、亀裂の感覚を生きながら、女性作家たちはいかに語ってきたのか。読まれることへの敏感さを<女性文学>の中に読み、マイノリティ文学について考えるための視座として示す。 |
著者紹介 |
1966年愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。同大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。著書に「彼らの物語」など。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009812009395 |
目次 |
序章 <女性作家>という枠組み |
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1 六つの前提/2 亀裂の発生源としてのジェンダー/3 主体性から応答性へ/4 被読性と読者の複数性/5 <語りにくさ>の倫理性 |
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第Ⅰ部 応答性と被読性 |
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第1章 <女>の自己表象 |
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1 自己表象のジェンダー・スタディーズ/2 男性作家の場合/3 女性作家の場合/4 書けない女たち/5 女性の自伝/6 田村俊子という例外 |
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第2章 書く女/書けない女 |
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1 <自己語り>と「小説」/2 『青鞜』という場/3 杉本正生という書き手/4 『京都日出新聞』の短編群/5 <告白>と「小説」/6 読み手としての<新しい女>/7 <告白>の回避/8 <語りにくさ>と読まれること |
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第3章 読者となること・読者へ書くこと |
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1 書き手にとっての読者/2 読者となること/3 読者へ書くこと/4 裂かれる主体 |
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第4章 聞き手を求める |
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1 声と力/2 文学テクストを書く/3 『私小説 from left to right』 |
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第5章 関係を続ける |
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1 書き手と読み手の力関係/2 『こゝろ』のパロディ化/3 『放浪記』という<表ヴァージョン>/4 『放浪記』のパロディ化/5 関係を欲望する |
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第Ⅱ部 <女>との交渉 |
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第6章 <女>を構成する軋み |
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1 カテゴリーとその配置/2 <賢母>と<良妻>と<女学生>/3 <良妻>から<賢母>、そして「家族」へ/4 女学生批判と「内助」論/5 「内助」論の特殊性/6 理念が生む軋み |
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第7章 「師」の効用 |
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1 女性作家と師/2 記憶の中の漱石/3 漱石の「明暗」評/4 「明暗」評と「明暗」/5 「師」の抽象化 |
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第8章 意味化の欲望 |
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1 伸子という主体/2 「ごちゃ混ぜ」な『伸子』/3 三つの層/4 名付けをめぐる攻防/5 放置された細部 |
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第9章 女性作家とフェミニズム |
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1 多様な新しさ/2 田辺聖子の視線/3 田辺聖子と女たち |
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第Ⅲ部 主体化のほつれ |
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第10章 <婆>の位置 |
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1 女性の再配置/2 愛国婦人会と日本赤十字社/3 奥村五百子のジェンダー/4 慈善と良妻賢母/5 奥村五百子と『愛国婦人』/6 <婆>の再配置 |
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第11章 越境の重層性 |
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1 植民地主義的越境/2 二つの<外地もの>/3 満人譚の再生産/4 典型の回避と回収と/5 微妙な抵抗 |
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第12章 従軍記と当事者性 |
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1 従軍記の欲望/2 吉屋信子の従軍記/3 火野葦平『麦と兵隊』と林芙美子の「宿題」/4 記述と想像/5 感傷性と当事者性 |
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第Ⅳ部 言挙げするのとは別のやり方で |
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第13章 異性愛制度と攪乱的感覚 |
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1 身体的な言葉/2 姦通という物語/3 三つの手紙と異性愛的物語/4 龍子の感覚世界/5 非異性愛的攪乱性 |
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第14章 遊歩する少女たち |
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1 歩く少女/2 フラヌール・銀座/3 模倣と自己離脱/4 墜落する歩く女/5 ステッキガール/6 尾崎翠の歩くこと/7 歩行の運動性 |
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第15章 言葉と身体 |
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1 「沈黙」への期待/2 『聖女伝説』の「被害者」/3 媒体となること/4 「抵抗」の「術」/5 「全然違う身体」/6 『飛魂』の弟子たち/7 「理解」と独創/8 方法としての体感/9 言葉の可動性 |