書誌種別 |
図書 |
タイトル |
経験論から言語哲学へ |
シリーズ名 |
放送大学教材 |
タイトルヨミ |
ケイケンロン カラ ゲンゴ テツガク エ |
シリーズ名ヨミ |
ホウソウ ダイガク キョウザイ |
人名 |
勢力 尚雅/著
古田 徹也/著
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人名ヨミ |
セイリキ ノブマサ フルタ テツヤ |
出版者・発行者 |
放送大学教育振興会
/
[NHK出版(発売)]
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出版者・発行者等ヨミ |
ホウソウ ダイガク キョウイク シンコウカイ/エヌエイチケー シュッパン |
出版地・発行地 |
東京/[東京] |
出版・発行年月 |
2016.3 |
ページ数または枚数・巻数 |
285p |
大きさ |
21cm |
価格 |
¥2700 |
ISBN |
978-4-595-31604-3 |
ISBN |
4-595-31604-3 |
注記 |
関連年表:p276〜279 |
分類記号 |
133.1
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件名 |
イギリス哲学
/
経験論
/
言語哲学
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内容紹介 |
経験論とは何かという問題を、イギリス経験論の主要な論者の思考(おもに言語・認識・社会をめぐる観察と考察)を辿りながら検討。また、言語哲学とは何かという問題を、経験論との関係を主軸に置いて解き明かす。 |
著者紹介 |
1969年福岡県生まれ。日本大学理工学部教授。放送大学客員教授。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811995757 |
目次 |
1 イギリス経験論のアクチュアリティー-デカルトとホッブズの衝撃 |
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1.「経験論」とは何か-経験主義を実践・反省する試み/2.デカルトの形而上学と方法論/3.トランス・サイエンスの領域/4.ホッブズの「共通基準」論/5.イギリス経験論の課題と特徴(1)-懐疑主義と道徳哲学/6.イギリス経験論の課題と特徴(2)-人知を超えた知恵への驚きと実践知の探求 |
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2 ロックと道徳感覚学派-経験をどう反省してどんな秩序が生まれるのか |
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1.象徴の貧困-ジョン・ロックの『人間知性論』への誘い/2.生得観念なしに経験から知識をつくる知性/3.言語のプライベートな鋳造所-抽象と言葉の関係/4.人格・労働・所有の連鎖が生むもの/5.社会契約-想像力と情念のなりゆきを反省する力が生むもの/6.シャフツベリ-自然の形成力はわれわれの道徳的経験にいきわたっている/7.ハチスン-道徳的感覚(モラル・センス)とは何か |
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3 ヒュームによる蓋然的推理批判-何かを「信じる」とき,何が生じているのか |
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1.「観念」の用語法をめぐる争乱/2.バークリ-「存在するとは知覚されること」という命題と有神論/3.経験を反省するときの語り方の変更-「観念」と区別される「精神」を前提としない/4.「推理」と呼ばれる知的活動に際して何が生じているのだろうか/5.蓋然的推理批判のねらい1-「存在」の抽象観念などない/6.蓋然的推理批判のねらい2-「現実」についての推理の被決定性/7.蓋然的推理批判のねらい3-自然宗教への批判 |
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4 ヒュームの懐疑論と寛容論-想像力と言語はどのような関係にあるか |
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1.蓋然的推理批判から生まれる懐疑/2.ヒュームの懐疑が立ち至るジレンマ/3.想像力と言語のパートナーシップ/4.コンヴェンション-言語や制度の新たな形態の生成/5.「批評」とは何か-「真の判事」という言葉に励まされる寛容な共同探求/6.懐疑主義と寛容な対話 |
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5 スミスにおける道徳哲学の展開-交換性向と適切さの感覚は何を生むのか |
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1.想像力は情念の奴隷にすぎないのか?-ヒュームへの連帯と批判/2.言語のかたちはどのように形成されてきたか/3.「正義」はどのように形成されてきたか-社会契約説への批判/4.商業社会の進展は人間の徳性を堕落させるのか-ヒュームとルソー/5.商業社会における「相互の共感」はどのような倫理を生むのか-『道徳感情論』/6.『国富論』における疎外論/7.富と徳-『道徳感情論』の第六版における改訂について |
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6 ベンサムの言語論とミルの道徳科学-古典的功利主義を支える経験論は何か |
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1.言葉の生むフィクションという毒をもって毒を制す/2.功利の原理-「禁欲主義」と「共感と反感の原理」への批判/3.功利計算と間接的立法-言語によって規定される功利のネットワーク/4.中間公理を探求する道徳科学-具体的演繹法と逆演繹法/5.自由と個性-ロマン主義への経験論からの応答 |
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7 パースの実験主義とジェイムズのプラグマティズム |
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1.パースのアブダクション/2.実在を探求する科学の方法-デカルト主義に対抗する「実験主義」とは何か/3.パースの宇宙生成論哲学-偶然の宇宙の中から心地よい習慣によって生まれる秩序/4.「19世紀の大いなる任務」をいかに継承するか/5.ジェイムズの「プラグマティズム」-イギリス経験論とパースからの継承と展開/6.ジェイムズの根本的経験論-純粋経験の哲学 |
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8 現代的な経験論の源流 |
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1.近代と現代の経験論の結節点/2.ブレンターノの「志向性」概念/3.マッハ哲学/4.マッハの影響 |
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9 言語哲学の源流 |
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1.言語哲学と分析哲学/2.「言語論的転回」の虚実/3.フレーゲ-論理学と言語哲学 |
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10 前期ウィトゲンシュタイン |
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1.ウィトゲンシュタインの登場/2.『論考』の内容1-言語の限界/3.『論考』の内容2-絶対性と相対性の相克 |
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11 言語と世界のつながり |
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1.言語哲学と経験論の接点/2.ラッセルの場合/3.ウィトゲンシュタインの場合 |
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12 論理実証主義 |
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1.論理実証主義運動の概要/2.論理実証主義の内容/3.反形而上学 |
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13 言語観の転換へ |
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1.クワインによる「経験論のふたつのドグマ」批判/2.デイヴィドソンによる「経験論の第三のドグマ」批判/3.オースティンによる「錯覚論法」批判 |
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14 言語ゲーム論と言語行為論 |
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1.後期ウィトゲンシュタインの言語ゲーム論/2.オースティンの言語行為論 |
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15 経験と言語-ロマン主義と世紀末芸術との邂逅を題材に |
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1.経験論とロマン主義-ヒュームとハーマン/2.経験論と世紀末芸術/3.なぜ今,「経験論」なのか/4.日常にとどまり,日常と切り結ぶ思考 |