書誌種別 |
図書 |
タイトル |
柳宗悦とウィリアム・ブレイク |
サブタイトル |
環流する「肯定の思想」 |
タイトルヨミ |
ヤナギ ムネヨシ ト ウィリアム ブレイク |
サブタイトルヨミ |
カンリュウ スル コウテイ ノ シソウ |
人名 |
佐藤 光/著
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人名ヨミ |
サトウ ヒカリ |
出版者・発行者 |
東京大学出版会
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出版者・発行者等ヨミ |
トウキョウ ダイガク シュッパンカイ |
出版地・発行地 |
東京 |
出版・発行年月 |
2015.1 |
ページ数または枚数・巻数 |
8,484,153p |
大きさ |
22cm |
価格 |
¥12000 |
ISBN |
978-4-13-086048-2 |
ISBN |
4-13-086048-2 |
注記 |
文献:巻末p9〜34 明治・大正期におけるウィリアム・ブレイク関連文献参考年譜:巻末p39〜97 |
分類記号 |
931.6
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件名 |
Blake William
/
柳 宗悦
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件名 |
ブレーク ウィリアム
/
ヤナギ ムネヨシ
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内容紹介 |
日本民藝館の創設者・柳宗悦は、18世紀イギリスの画家・詩人ウィリアム・ブレイクの研究に情熱を注いだ。それはいかに柳を成長させたのか。ブレイクとインド哲学との接点を探りながら、柳に受け継がれる思想の潮流を論じる。 |
著者紹介 |
1969年大阪生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学博士(文学)、ロンドン大学PhD(English)。東京大学大学院総合文化研究科准教授(比較文学比較文化研究室)。 |
言語区分 |
JPN |
タイトルコード |
1009811871424 |
目次 |
序章 柳宗悦とウィリアム・ブレイク |
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一 「肯定の思想」とは何か/二 ウィリアム・ブレイク小伝/三 先行研究の概観と本書の構成 |
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第Ⅰ部 柳宗悦『ヰリアム・ブレーク』の成立 |
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第一章 明治・大正期のブレイク書誌学者たち |
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一 柳宗悦/二 ジェフリー・ケインズ/三 寿岳文章と山宮允 |
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第二章 明治期の英文学史諸本におけるブレイクの位置 |
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一 日本語による英文学史/二 ラフカディオ・ハーンのブレイク講義/三 和辻哲郎「象徴主義の先駆者ヰリアム・ブレエク」/四 『ヰリアム・ブレーク』と英文学史諸本 |
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第三章 「只神の命のまゝにその筆を運んだ」 |
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一 『ヰリアム・ブレーク』における「テムペラメント」/二 「テムペラメント」という言葉の由来/三 遍在する「宇宙意識」 |
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第四章 「謀反は開放の道である」 |
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一 「近世に於ける基督教神学の特色」/二 初期柳の美術評論/三 『ヰリアム・ブレーク』における革命思想 |
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第Ⅱ部 英国のブレイク愛好家とジャポニスム |
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第五章 一九〇〇年代のブレイク愛好家の系譜 |
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一 バーナード・リーチ/二 オーガスタス・ジョンとジョン・サンプソン |
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第六章 ロセッティ兄弟のブレイク熱とジャポニスム |
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一 ロセッティ兄弟のブレイク論/二 ロセッティ兄弟の日本美術論/三 「直観」、あるいは「本能」とは何か |
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第Ⅲ部 ブレイクによるキリスト教の相対化 |
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第七章 悪とは何か |
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一 神が悪魔か、悪魔が神か/二 「地獄の格言」 |
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第八章 神は人の心に宿る |
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一 『天路歴程』と地獄の巡礼/二 反省する旧約聖書の預言者たち/三 リントラの怒りとインド |
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第Ⅳ部 ブレイクとインド哲学との出会い |
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第九章 ブレイクのパトロン、ウィリアム・ヘイリー |
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一 エドワード・ギボン/二 『一連のバラッドに寄せる挿画』第一作「象」/三 トマス・アルフォンゾ・ヘイリーと象の浮彫細工 |
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第十章 トマス・アルフォンゾ・ヘイリーに捧げる追悼詩 |
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一 『一連のバラッドに寄せる挿画』第四作「犬」/二 『一連のバラッドに寄せる挿画』第二作「鷲」と第三作「ライオン」/三 ヘイリーに庇護された実り豊かな三年間 |
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第十一章 ゆるしの宗教と「利己心」 |
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一 革命家としてのイエス/二 分裂による堕落と独善性 |
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第十二章 相互寛容を求めて |
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一 「状態」と「個人」を区別せよ/二 ブレイクと新プラトン主義/三 ブレイクの「東洋的色調」 |
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第Ⅴ部 異文化理解とは何か |
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第十三章 柳宗悦とローレンス・ビニョン |
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一 大英博物館東洋部長ローレンス・ビニョン/二 ハーヴァード大学の柳宗悦/三 東京帝国大学のローレンス・ビニョン |
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終章 「肯定の思想」という潮流に乗って |
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一 ブレイク研究から民藝へ/二 民藝に宿る宗教性/三 「肯定の思想」による個性の相互保障 |